Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

 4月に入ってから、カトマンズでは毎日30度を超えているそうである。今年は記録的な高温であると何度か報道されているが、確かに暑い。降雨量も少なく、さらに気温上昇がつづくそうだ。今年の夏はフィールド取材に行こうと思っていたが、山歩きに耐えられるだろうかと心配になる。
 
 主要政党のトップ・リーダーがついに、「5月28日までに憲法はできない」と名言した。統一共産党のジャラナス・カナル党首である。「期限内にできると話している政治家もいるが、国民をだますべきではない」とまで言った。誰が見ても期限内に憲法ができないことは明らかであるのに、言い出した人が批判の的になるという恐れからだろうか、プラチャンダもネパール首相も、いまだに「やれば、できる」などと言っている。残されたオプションは、制憲議会を解散するか、暫定憲法を制定して任期を延長するかである。“解散”は、大変な政治的危機を意味するが、任期を延長するにしても、政党リーダーは延長した期限内に今度こそきちんと憲法を制定できることを国民に証明してみせるべきだ。今の政治状況では、何度も任期を延長したところで、憲法ができるという保証はない。
 
 ネパール首相の辞任問題が宙に浮いているかぎり、制憲議会の任期延長の問題も決まらないだろう。合意に基づく、すなわち、マオイストも含めた新政権樹立のために、ネパール会議派はマオイスト軍の統合・リハビリ問題へのマオイスト側の協力、占拠した土地の返却、そして、YCLの半武装組織の解体という条件をだしている。これらの問題で、マオイスト側の大幅な譲歩を求めているといっていい。これはつまり、容易なことで合意が成立することはないということだ。 

今日は新年でした

今日はネパールの新年だった。ビクラム暦2067年のはじまりである。私は普段から、西暦ではなくネパール暦(“タリク”ではなく、“ガテ”のほう)が頭の大半を占めている。つまり、今日は「4月14日」であることよりも、まず「バイサカ・エク・ガテ(バイサカ月1日)」であることが頭に浮かぶ。もちろん、手元にあるカレンダーもビクラム暦のものである。大半のネパール人がビクラム暦をもとに話すので、私もビクラム暦で考える習慣がついてしまった。
 
さて、大統領から首相、各政党のリーダーまで、大勢の人が新年2067年の祝辞声明を公にした。ネパール首相はテレビ局を呼んで、祝辞の撮影をさせたが、このなかで「過激派に降伏して辞任はしない」という意向を明らかにした。何と、ここまで失政続きで、四方から批判を受けているにもかかわらず、「(マオイストの圧力で)辞めはしない」と開き直ったのである。なんとも、恥を知らない人物だと思う。滑稽なほどに愚かな首相、そして政府である。
 
ネパール首相は昨日、この新年演説をする前に、今回の機械読み取りパスポート(MRP)の件で問題となったインドのラケシュ・スード大使に会っている。スード大使は、インドへの発注取り消し決定と、コイララ外務大臣へあてて出したスード大使の極秘文書が外部に漏れたことに関して、強い不満を伝えたと報道されている。その直後に、首相が“開き直り国民演説”をしたことから、「MRPの件は大勢に影響はせず、現政権への支持は継続する」というインド政府の方針が伝えられたことが予測できる。
 
528日まで、残すところ1月半。期限内に憲法を制定することは100%不可能であることは、もはや明白だが、では、制憲議会は解散されるのか、期限延長をするのか、真剣な議論がまったくなされていない。与党は政権維持に必死、マオイストは政権打倒に必死の現状。憲法よりも“政治権力”の争いに夢中になっている。それにしても、与野党政治家の情けない状況に、国民はいつまで黙っているのだろうか。

全1ページ

[1]



プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事