Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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明日が山場?

 昨日から始まったマオイストの中央委員会議では、制憲議会の任期延長に関して意見が分かれたようだ。日刊紙Nagarikによると、プラチャンダが提出した提案書には、現政権が辞任をしたあとにのみ延期延長に応じる。現状では任期を延長せずに、街頭で憲法を宣言して街頭運動を強化していくとあるそうだ。強硬派のキランやクリシュナ・バハドゥル・マハラ、デブ・グルンらは、他党には新憲法を制定する意向がないとして、何としても制憲議会の任期は延長すべきでない、すぐにも人民戦争に戻るべきと主張している。一方、現実派のバブラム・バッタライは制憲議会のなかで「人民向きの」憲法を制定して、総選挙を行うべきという意見だという。
 
 会合は明日も続くことになっており、どんな結論が出るのかはまだ不明だが、今朝のネパール会議派との会合で、プラチャンダは「NCとUMLが合意の政府を樹立すると確約すれば、制憲議会の任期を延長してもよい」と譲歩の姿勢を明らかにしている。マオイスト側がここまで譲歩する意向を明らかにしても、NC側はこれを拒否している。一方、統一共産党は今日、ゴカルナにあるリゾート・ホテルで(政党リーダーは本当にリゾート・ホテルが好きなようだ)ネパール首相を含めた幹部会議を開いた。この席で、ネパール首相は「制憲議会は欲していなかった」という昨日の問題発言について、自己批判をしたそうである。しかし、政権交代と制憲議会の任期延長に関しては、これまでどおりの方針を確認しただけに終わっている。明朝、主要3政党の会合が開かれることになっているが、明日が山場となりそうだ。
 

無神経な首相発言

 2週間前、四方から「ゼネストを中止せよ」という圧力を受けたように、今度は「制憲議会の任期延長を支持せよ」という圧力が、マオイストに四方からかかっている。そんななか、今日、マオイストの中央委員会議が始まった。プラチャンダは妥協をするのではないかという憶測があったが、今日の会議では現政権の辞任、合意の政治を行うことという二つの要求が受け入れられた場合、制憲議会の任期を6ヶ月間延長するという提案をした。つまり、条件つきの任期延長受け入れという方針は変わらなかったことになる。中央委員会議は明日まで続くことになっているので、まだ結論には達していないが、マオイストが譲歩する可能性は今のところ見えていない。
 
 ネパール首相がまた無責任な発言をした。「(私は)制憲議会を欲してはいなかった。私はマオイストを喜ばすために、制憲議会を受け入れた人間なのだ」というもの。「それなのに、マオイストは自分で制憲議会を終わらせようとしている」と続く発言である。首相ともあろう人が、今更何を言っているのだろうと思う。こんなことを平気で言う政治家だから、制憲議会選挙では二つの選挙区で負けたのだろう。この人には、まったく政治センスがない。
 
 しかし、インド(サウス・ブロック)はいつまでこの政府を支持するつもりなのだろう。彼らがネパール首相を支持することを止めたら、この政府は1日ともたないだろうことは、ネパールの政治にある程度詳しい人であれば理解している。インドが政権交代を望んでいないのは、マオイストの勢力を弱めるという目的のためだけである。それは、今までのところ、ある程度は成功しているともいえるが、マオイストに徹底的な打撃を与えることは、インドにもできないだろう。党組織という観点でみたとき、マオイストは統一共産党よりも、ネパール会議派よりも、圧倒的に強固である。政党の組織力とはすなわち、金を集める能力であり、人を動員する能力である。この二つに関しては、マオイストにかなう政党はないことを、先日のゼネストが見せつけた。だからこそ、彼らを恐れるのであろうことも、また予測のつくことではあるが・・・。

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