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合意の可能性は日に日に低くなっている。今朝は、主要3党とネパール首相の会合が開かれることになっていたが、首相が突然、インド大使のラケシュ・スードと会ったために会議は遅れて始まった。しかも、会議が始まるとすぐに、ネパール首相が「時間が必要だから」と言いだしたために、会議は午後5時まで延期となった。この会議も、首相がプラチャンダと会ったために、約2時間遅れて、午後7時前に始まった。しかも、この会議にはなぜか、ネパール首相は欠席。結局、何も結論が出ずに、会議は先ほど終わった。
このあわただしい動きのなかで報道された、さまざなまメディアからのニュースによると、まず、インド大使のスードはネパール首相に「辞任をするな」と指示。プラチャンダは、首相と2人だけで会った会見で、首相がすぐに辞任をしなくとも、とりあえず辞任することを公に約せば、制憲議会の任期延長に応じると、これまでよりも柔軟な姿勢を示した。ところが、ネパール首相は「合意が成立しても辞任をする意向はない」と、これまでよりもさらに強硬な姿勢を見せた。この会見の内容は、まだ詳細がわかっていないが、会見の直後に、プラチャンダはネワール人の党組織の会合で、「首相が話したことが真実であるのなら、この国は独裁体制に向かっている」と、首相との会見の内容をもらしている。
首相が午前中の会議を中断して、夕方に再開することを求めた理由は、明らかにプラチャンダと1対1で会って話しをしたかったからだ。それは、今朝のインド大使との会見に基づいていることが明らかである。ネパール首相は「インドに操られている」という非難を証明して見せたことになる。
それはともかく、これまでの動きを見ていると、明日中に合意が成立する可能性はきわめて低い。制憲議会の任期が延長されなかった場合、5月29日移行にこの国が見舞われる危機から逃れるには、マオイストが無条件で任期延長に応じるしか道はない。しかし、これに関して、マオイスト党内は意見が真っ二つに分かれている。つまり、無条件で任期延長に応じるべきだというバブラム・バッタライとナラヤンカジ・シュレスタ派と、首相が辞任しなければ、任期延長には応じるべきではないというプラチャンダ、キラン派である。中央委員会議の決定からすると、後者が過半数を占めているように見える。しかし、プラチャンダには最後の最後で方針を変えてほしい。マオイストは無条件で任期延長に応じるべきである。さもなければ、5月29日以降の危機的状況のなかで、最も困難に直面しなければならないのは、明らかにマオイストとなるだろう。
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2010年05月27日
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