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昨日は午前11時から午前1時まで、制憲議会の会議場で過ごした。何ともスリリングな1日だったが、最終的に制憲議会の任期を1年間延長することが議会で認可された。議会は午前8時から始まる予定だったが、主要3政党がぎりぎりまで合意を求めて会議場内にある部屋で交渉を続けていた。議員や報道関係者は、夜まで合意を待って会議場内で過ごした。14時間も待ったことになるが、待つ間に、さまざまな政党の議員や各紙の記者仲間といろいろな話をして、あっというまに時間が過ぎてしまった。
マオイストの議員と話をすると、大半が任期延長に関して、悲観的であるのに、バブラム・バッタライの秘書が、自信たっぷりに「まちがいなく任期は延長される」と答えていたのが興味深かった。午前中の交渉で、ネパール首相は辞任をすることに合意したという情報がメディアにもれてきていたのだが、マオイスト側が「いつ辞任するか」を合意書に明記すべきと主張したのに対して、首相側はこれを拒絶しつづけた。結局、首相辞任に反対をしてきた統一共産党反主流派のリーダー、KPオリがプラチャンダに「5日以内に首相を辞任させる」と約したあと、午後10時すぎに任期延長で合意が成立して、午後11時40分に議会が始まった。
3政党の合意書には、結局、首相辞任の期限は明記されなかった。マオイストが求めてきた条件に関しては、具体的な記述はまったくない。つまり、マオイストは最後の段階で、無条件で任期延長を受け入れることに譲歩したといっていい。プラチャンダはまたしても、バブラム・バッタライの方針に従ったことになる。もっとも、これだけ党外から強い圧力がかかるなか、彼らにこれ以外の道があったとも思えない。
ネパール首相は5日以内に辞任を表明すると約したということになっているが、これはあくまでも口約束である。首相は月曜日に議会で演説をすることになっているが、この演説で辞任を表明するという噂もある。首相が辞任に応じざるをえなかった経緯には、カナル党首を含めた統一共産党の議員から辞任を求める強い要請があったことも事実である。 カナル党首は3政党の合同会議の席でも、首相に辞任を迫ったという。ネパール首相が来週、本当に辞任をすれば、「両者(首相とマオイスト)が負けないような結果に」という主要3政党の試みは成功したことになる。まさか、ここまできて、ネパール首相が裏切ることをするとも思えないが、何が起こるかわからないのがネパールの政治である。
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2010年05月29日
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