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カトマンズでも、ようやく秋の気配が感じられるようになった。ダサイン祭まで、あと一月。17日にはネパール会議派の新党首を決める党総会が始まる。つまり、党総会が終わる20日まで政治は動かない。国連ネパールミッション(UNMIN)の期限は明後日切れるが、政府はいまだにマオイストの合意を得た任期延長要請のための書簡を出していない。「合意近し」と報道されており、最後の詰めを今日開かれるネパール首相とプラチャンダの会合で行うことになっていたが、この大事なときにネパール首相はパンチャーヤト時代に潜伏していたジャナクプルの村を訪ねるためにカトマンズを留守にした。そのため会合は遅れて、午後8時をすぎた現在、話し合いが進行中である。なぜ、この大事なときに個人的なプログラムのために、公費を使ってタライに行かなければならないのか理解しかねるが、この人には“恥”というものがないことは、すでにさまざまな場面で証明済みである。
クリシュナ・バハドゥル・マハラが中国人に5億ルピーの資金援助を求めた電話の盗聴テープは、本物であった可能性が高くなった。昨日終わった中央委員会議のあと、スポークスマンのディナナス・シャルマは「本物かもしれない」と間接的にこれを認めている。そのうえで、「マハラに対する人権侵害である」「秘密の会話を暴露することはけしからん」と、何とも理解しがたい論理で、彼らが犠牲者であることを主張している。今回の首相選挙では、最初から、プラチャンダへの支持票を買うために金が動いているという噂があった。「テープ・スキャンダル」はそれを証明したことになる。
ネパール首相はKPオリと組んで、現在の連立政権を維持しようと試みている。つまり、首相はネパール会議派のラム・チャンドラ・パウデルに代わるが、マオイスト主導政権は絶対に阻止するということである。統一共産党のカナル議長は、パウデルに支持票を入れることに今も反対していると聞く。マオイスト党内では、プラチャンダに立候補を取り消すよう圧力がかかっているが、パウデルが立候補を取り消さなければ、自動的にパウデルが首相に選ばれることになる。「テープ・スキャンダル」により、マデシ・ジャナアディカール・フォーラムを除くマデシ政党がプラチャンダ支持にまわる可能性は低くなった。マオイストは中央委員会議で17日から街頭運動を始めることを決めているが、さて、ダサイン祭を新首相で迎えることはできるのだろうか。
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2010年09月13日
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