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さて、またネパールの政治のことなどを、ぼちぼちと書き綴っていきたいと思う。ブログの更新がとどこおるようになって、ずいぶん時間がたったように思うが、この間、ネパール政治から離れていたわけではなく、以前と同様に、ずっと近くから見守っていた。マオイストにかぎって言えば、ここ数ヶ月の動きのなかで、最も際立っているのは、党内3派(ダハル議長派、バイデャ副議長派、バッタライ副議長派)のあいだの対立の深まりである。とくに、ダハル派とバッタライ派の対立は、はたして修復可能だろうかと疑問をもつほどに深刻である。党幹部のあいだだけでなく、党の下部組織から労働組合、さまざまな階級組織、そして党のメディアまで、もはや隠すことができないほどに対立が深まっている。一言でいえば、マオイストはいまやダハル議長のコントロール下にはない。
党内の対立が“見えるほどに”明確に現れているのが、マオイストの出版局の資金で発行されている日刊紙Janadishaと週刊紙Janadeshである。出版局のチーフはバブラム・バッタライだが、これらの新聞がバッタライの影響下にあると考えるダハル議長が資金の供給をストップしたために、Janadishaは2週間前から休刊となり、Janadeshはページ数を4ページにして白黒で発行している。
労働組合も今年に入って3派の対立が激化し、組合の中央委員会がすでに3つに分裂している。ダハル議長の有力な“資金源”として知られるジャマルカッテル会長が、組織を独裁的に運営しているとして、バイデャ派の副会長が組合を離れて別の組合を結成。その後、バッタライ派の組合員も組合を離れて別の組織を結成した。一方、今月に入って、People's Volunteer Deployment Bureauという新組織が結成されたが、この組織のトップがバイデャ派を率いるビプラブこと、ネトラ・ビクラム・チャンダであることを不満とするダハル派のYCL幹部が、新組織の組織化を阻止する動きにでている。
さらに、党員のあいだで「バッタライが党を分裂させる」というSMSが携帯電話を通じて広まったために、バッタライは昨日、自派の党員を自宅に集めて、党を分裂させる意向はないことを明らかにしている。ダハルは、国民的な人気のあるバッタライに党首の席をのっとられることをおそれているのだろうか。この党内対立がさらに進むと、「それでも党は分裂しない」と言う言葉を信じることは難しくなる。
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2011年03月28日
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