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ネパール統一共産党(UML)とマオイストの「ロルパ合意」の詳細について、どうしても知りたく、昨日から今朝にかけて、何人かの関係者と話をした。その結果、「合意」がどこでなされたか、また、その直前にマオイストの‘プレナム(拡大会議)’がどこで開かれたかに関しては大体わかった。昨日ある人から聞いた、マオイストの会議がピュータン北部で開かれたという情報は誤りのようだ。むしろ、最初の私の憶測(ロルパ郡とサリヤン郡の境界に近い村)が正しかったことがわかった。UMLのバムデブ・ガウタムとマオイストの党首‘プラチャンダ’が会見した村を、私はちょうど3日前に通っていたこともわかった。マオイストはプラチャンダの警備にかなりの兵力を使っているらしく、人民解放軍の兵士約2000人(おそらく、エリート部隊であるマンガルセン第一連隊)が会見場所の周囲を取り囲んでいたという。私がその村に泊まった2日後に、プラチャンダやマオイストの部隊が来たことになる。あと2日、行程を遅らせていたらと、今さらながら悔やまれる。もっとも、同じ日にかちあっていたら、外部者の私がその村に入ることは間違いなく許可されなかっただろう。 |
マオイスト情報
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今日発売の週刊誌「Nepal」が、ネパール統一共産党(UML)とマオイストがロルパ郡で正式な合意書に署名をしたことを暴露する記事を掲載している。すでにこのブログでも何度か書いたが、UMLの幹部バムデブ・ガウタムは10月20日にマオイストのbase areaであるロルパ郡に入り、23日までいた。この間、ロルパの西南部のどこかの村で、ガウタムはマオイストの党首プラチャンダらと会見、長時間におよぶ議論をした。その結果、「絶対王政打倒を運動の共通目標とすること」「制憲議会選挙の実施、およびそれを通じて民主的共和制を実現することを政治的解決の方法とすること」で合意が成立。両者のあいだの‘code of conduct’6点をを含む合意書に署名をした。マオイストの側からはプラチャンダのほかに、バブラム・バッタライとスポークスマンのクリシュナ・バハドゥル・マハラが署名をしている。つまり、マオイストのトップ幹部がこの会合に出席していたということだ。マオイストはガウタムと会う直前に、ロルパの近く(この記事を書いたあと、ピュータン北部で開かれたという情報を得た)で‘プレナム(党拡大会議)’を開いている。前にも書いたが、この会議では、政治局や中央委員会などのハイレベルの党組織を解体し、それぞれのメンバーの階級を一つずつ格下げする(つまり、最高組織の常備委員会はなし)。7政党との共闘を最有力の方針とするなど、さまざまな重要な決定をしている。 |
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‘ひょうたんから駒’の記者会見だった。最大政党の一つネパール統一共産党(UML)の幹部で、ネパール農民連合のバムデブ・ガウタム会長の記者会見の知らせを昨日、ファックスで受けたのだが、内容が農民連合の総会に関するものだったために、興味を覚えなかった。しかし、ガウタムが先週、ロルパ郡に行って、マガラト自治共和国のサントス・ブラ・マガル議長らと会ったと聞いていたため、マオイストに関する質問をしようと、やはり行く事に決めた。行って損はしなかたった。重要な情報を得ることができたからだ。午後3時から同連合の事務所で開かれた記者会見には、もちろん外国人は私一人。真っ先に「ロルパで誰と会ったのか、どんな話をしたのか」と私が質問をすると、記者会見では連合の総会に関する質問は出ずに、マオイストに関するものばかりで終始した。 |
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「ネパールガンジから西ネパールに行く飛行機に外国人の搭乗禁止」という報道について、昨日会った国連関係者は「事実と異なる」と話していた。実際には外国人の搭乗は禁止されていないらしい。この報道をした「カンティプル」紙はその後、この話題に触れていないが、誤情報を報道したのであれば、正しい情報を報道しなおしてほしい。 |
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2003年1月の武装警察隊長官ら3人の暗殺事件に関連した裁判で、30日、マオイストの政治局メンバー、マトリカ・ヤダフと中央委員代理スレシュ・アレ・マガルが突然、パタン上告裁判所に連れてこられたが、今日は、マトリカ・ヤダフが証言をする日だった。12時近くにプルチョークにある裁判所に行くと、すでに2人が連れてこられており、ヤダフが証言席に立っていた。傍聴席(といってもベンチが二つ置いてあるだけだが)には、ヤダフの家族とともに、スレシュ・アレ・マガルの姿があった。2人とも無精ひげを生やしており、ヤダフは2年前に会ったときよりも痩せたようだった。ヤダフは、すぐにこちらに気づいて手を振ってきた。現在27人のメンバーからなるとされる政治局メンバーのなかで、4人が警察に捕まり拘留されているが、このうち3人はインドで逮捕されて、ネパールには引き渡されておらず、したがって、ヤダフがネパールで拘留されている唯一の政治局メンバーということになる。 |




