Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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 明けまして、おめでとうございます。今年も、新しいブログともども、よろしくお願いいたします。
 
 ネパールの政治と和平プロセスは、新年早々正念場に立たされている。9日からは新首相の選出に関連して、冬季通常国会が始まることになっており、15日にはUNMINの任期が切れる。“UNMIN後”どうなるか、まだ決まっていない。年末の30日にマオイストはUNMINの任期を5月28日まで延長するよう国連に一方的に求め、その翌日、政府は特別委員会がUNMINの任務を引き継ぐことを知らせる書簡を国連に渡している。政府は31日にUNMINチーフに直接渡した書簡のなかで、マオイスト軍の宿営地内にある武器庫と武器を政府が率いる特別委員会に引き渡すよう求めている。政府のこうした強硬なやり方は、マオイストからの反発をますます強めるもので、UNMIN後の厳しい状況が想像できる。
 
 今年は、うまくゆけば、新憲法が制定されて新生ネパールが誕生することになる。しかし、うまくゆかなかった場合・・・。新年早々くらいは楽観的になりたいが、事態はそう甘くはないようだ。
 日本時間ではすでに新年となっている。こちらは新年まであと2時間半。計画停電でテレビを見ることもできず、いつもと変わらない静かな夜である。12日前に拾ってきた子犬を膝に、これを書いている。今日は大変忙しい1日だった。とはいえ、自宅からは1歩も外に出ていない。家のなかのいろいろな雑事に追われるのも、それはそれで楽しいものだと感じる今日このごろである。
 
 今年も、このブログを見ていただき、大変ありがとうございました。記事をアップする頻度が次第に減っているにもかかわらず、定期的に見てくださっている方たちには、感謝をいたします。新年から新しいブログを始めます。まだ公開となっていませんが、明日午後に間に合えば、最初の記事をhttp://patan168.exblog.jp/にアップしたいと思います。このブログもしばらくは継続させていただきます。
 
 では、皆様良いお年をお迎えくださいませ。
 2011年もなにとぞよろしくお願いいたします。
 2001年6月1日に、当時のビレンドラ国王一家全員を含む10人の王族が亡くなった、ナラヤンヒティ王宮事件の隠された真相を語る決定版とも言うべき本がまもなく出版される。筆者は、ビレンドラ国王の軍事秘書官を務めていたビベク・クマール・シャハである。シャハは、ビレンドラ国王が殺害されたあと、ギャネンドラ国王の軍事秘書官も務めていたが解任されている。その理由も書かれているそうだ。『私が見た王宮』は約600ページにもおよぶシャハの回顧録だが、その一部を昨日と今日にわたり、日刊紙KantipurとNaya Patrikaが掲載した。これを読んだだけでも、この本がいかに面白いものかが想像できる。
 
 この回顧録のなかで、一番興味深いのは、もちろん王宮事件の真相である。新聞に掲載された記事を読むと、シャハはこの事件は「国内外の勢力が、長い計画に基づいて、ディペンドラ皇太子を煽って起こした陰謀である」と明言している。その勢力とは誰なのかは明記されていないが、国外はインド、国内はラトナ皇太后とギャネンドラ王子(当時の)を含む王宮内の強硬派であることを示唆している。シャハによると、これらの勢力は腐敗した政党に対して強硬な手段にでるようビレンドラ国王に進言していた。しかし、民主的なビレンドラ国王はそれを実行しなかったばかりか、マオイストを政治の主流にもってくるための計画を立てていた。その計画とは、当時の議会を解散して、マオイストを含めた円卓会議を開くというもの。自身は日本の天皇のような政治の力をもたない象徴的な国王になる意向で、マオイスト側に弟の故ディレンドラ王子を送り込んで、彼らの意向をいうかがうことまでした。
 
 一方、ビレンドラ国王は王室ネパール軍を近代化するために、ネパールに武器工場を開設して近代武器の製造をする計画も進めていた。インド政府はこの動きが気に入らず(インド製のINSASライフルが売れなくなるため)、ビレンドラ国王との関係が悪化する原因になったと書かれている。
 
 さらに、2001年の王宮事件の犯人とされているディペンドラ皇太子に関しては、「子供のころから生き物を殺すなど残虐な性格で、女性に弱いところがある」と書かれている。父親の軟弱な態度が気に入らず、叔父とともに強硬な手段を求めていたが、そうした皇太子を「あなたこそ強い国王になれる」と、彼の野心を煽りたてるような人たちがいたとシャハは書いている。
 
 と、この本にはまだまだ面白いことがたくさん書かれているようだ。発売が実に待ち遠しい。
 
 

新ブログを始めます

 新年になったら、新しいブログを始めようと思っている。といっても、かしこまったものではなく、政治とは異なる日常のことを書いてみたいと思っている。このブログではネパールの政治のことばかりを書いてきたが、実は他にも書いてみたいと思うことがたくさんある。とりあえず、このブログは政治ブログとして残したいと思っているが、将来的には新しいブログのほうに吸収されるかもしれない。そのへんのことは、なりゆきに任せたいと思っている。
 
 今年は(今年もと言うべきか)、身の回りでいろいろなことが起こった1年だった。プライベートな生活でも変化があった。というか、今も変化の最中にある。来年は意図をもって、いろいろと新しいことに挑戦をしたいと思っている。あるいは、政治からは少しずつ離れていくことになるかもしれないという予感があるが、その辺も成り行きしだいである。もともと計画性のない人生を送ってきた。1年後、どれだけ変わっているのか私にもわからない。
 
 今年最期の我が家の大きなイベントは、子犬を拾ってきたことだった。一月ほど前、自宅の前の空き地に野良犬が7頭の子犬を産んだのだが、1週間ほど前、この空き地と犬が出てくる奇妙な夢を見た。翌朝、家の前の道路で母犬とばったり会ったため、ミルクとご飯をあげた。その後、家にいる子供たちに子犬の食べ物を持たせて空き地に見に行かせたところ、2頭の子犬が死んでいるのを見つけた。このところの寒気で凍死したのだろう。それを聞いて、すぐに一番弱そうな子犬を1頭連れてくるよう子供たちに頼んだ。できれば、生き残っている子犬と母犬も引き取りたいところだが、我が家にはすでに2歳になる先住犬がいる。狭い庭しかない我が家では、2頭を飼うのが精一杯である。
 
 子供たちに聞くと、食べ物を持っていったときに、一番走るのが遅かったので、この犬を連れてくることに決めたのだという。確かに、後ろ足が少し弱そうである。ということで、初めて雄の犬を飼うことになった。子犬の世話をするのは10数年ぶりである(今の先住犬は1歳のときに自国に戻るアメリカ人の知り合いから引き取った)。しつけは先住犬に任せようと思っている。夜は私の部屋と同居している子供の部屋に交互に寝かせている。昨夜は夜中に、いつも私の部屋に寝る先住犬と子犬で運動会をやっていた。毎夜、夜鳴きがひどく、寝不足気味である。と、新しいブログにはこんな話も書いてみたいと思っている。新ブログのURLは、年末にお知らせしたいと思う。よろしくお願いします。
 マオイストがここにきて、突然、UNMIN(国連ネパール政治ミッション)の引きとめ工作を始めた。とはいえ、彼らの試みが成功する可能性は大変低い。9月に最期の任期延長が決まってから、国連政治局のB Lynn Pascoe氏がすでに2回ネパールを訪れて、UNMINは来年1月15日にネパールを去ると釘をさしているにもかかわらず、土壇場に来ての延長要請はあまりにも遅すぎる。軍統合特別委員会内の話の状況から、1月15日までに統合の問題が解決しないことはわかっていたはずである。「何とかなる」と思っていたのなら、それは国際社会を甘くみすぎていたことになる。
 
 マオイストを取り巻く状況は、ますます悪化している。今日は特別国会が始まる直前に、マオイストが提出した動議を撤回し、1週間以内に通常国会を開くことで合意した。プラチャンダ以外のリーダーの演説を聞くと、彼らは野党にまわる覚悟ができたようだ。それはつまり、彼らが人民反乱の準備に入ることを意味する。その意味するところは、来年5月28日に制憲議会の任期が切れて、議会は解散となることである。こうしたシナリオは、インドの思惑通りといえるのかもしれない。旧王制派の週刊紙ジャナサッタに掲載されたスールヤ・バハドゥル・タパ元首相のインタビューを見ると、それを示唆するコメントがたくさんあって面白い。
 
 タパ元首相は、今でもインドが最も信頼する政治家である。彼の発言はインド政府の思惑を反映している可能性が高い。彼が以前から「結託して前に出てくるべき」と主張しているネパールの「民主勢力」とは、すなわち、ネパール会議派と彼の政党を含む旧パンチャーヤト系政党のことである。そのなかにはマオイストも含まれなければ、統一共産党のカナル議長派も含まれない。タパ元首相は今年5月28日、ネパール軍の将軍の家に待機して、制憲議会が解散になった場合、ネパール軍と大統領を前面に出したクーデターを謀っていたという噂がある。真偽のほどは不明だが、今の状況を見ると、そうしたことが起こりえないともいいきれない。

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