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1週間で2度の首相選挙

 ブログを更新しないままに、あっというまに1週間がたってしまった。今月、日本に行くことになっているが、今回は立教大学とアジア政経学会、広島大学から機会をいただいて、お話をさせていただくことになっています。立教大学のシンポジウムは一般の方にオープンとなっていますので、ご興味のある方はいらしてください。詳細は、http://www.rikkyo.ac.jp/events/2010/10/7748/でご覧になれます。
 
 この1週間のあいだに10度目、11度目の首相選挙が開かれたが、もちろん、結果は出なかった。12度目の選挙は10月10日、13度目は26日に開かれることになっている。今日からダサイン祭が始まったため、ダサイン祭が終わるまでは政治に大きな動きがないだろう。すでに巷では、UNMINの期限が切れる来年1月まで、新首相が決まらず、暫定政権がいつづけるのではないかという噂も聞こえる。それは、つまり、和平プロセスが進展しないこと、新憲法ができないことを意味する。
 
 国連政治局のB Lynn Pascoeが一昨日から昨夜までネパールを訪れていた。主要政党のリーダーやネパール首相はUNMINの任期が切れる前に、軍統合問題をはじめとする和平プロセスを終了させることを約したというが、はなはだ疑わしい。Pascoe氏訪問にちなんで、一昨日夜開かれたレセプションで、久しぶりにマオイスト軍チーフ・コマンダーのパサンに会った。はっきりとしたコメントは避けていたが、彼らの様子からも期限内に軍統合を完了させる自信は感じ取れない。統一共産党のカナル議長は昨日、「制憲議会を解散して、新たに選挙をすべき」とまで言い出した。確かに、このままの状態がずるずると続いて来年5月まで続き、自動的に制憲議会解散となるよりは、政党の意思をもって解散し、選挙をやり直すという手もある。もっとも、新しい議会ができたところで、その議会が新憲法を制定できるというギャランティーはないが。
 
 
 

つまらない政治・・・

 ちょっと涼しくなったと思ったら、また気温が上がったような気がする。大半の時間を、パソコンの前に座って書く仕事をしているのだが、一番暑い時期には、座っているだけでじっとりと汗が出てきた。しばらく汗をかかなかったなと思ったら、今日の日中、久しぶりに書き仕事をしながら汗をかいた。ちなみに、我が家にはACはない。夏、よほど暑いときには扇風機を回し、冬はなるべく暖房機(電気ストーブ)を使わずに、厚着をして仕事をしている。あまり風邪を引かないのは、こうしたシンプルな生活をしているおかげかもしれない。
 
 つまらない気候の話を書いたのは、政治もまったくつまらなく、書こうという気が起こらないため。ブログをなかなか更新できないのは、多忙であるからだけでなく、書きたいと思わないためでもある。9度の首相選挙をしても、新首相を選ぶことができないでいるのはご存知のとおり。昨日、9度目の首相選挙が開かれたが、投票に出席した議員は168人のみ。ばかばかしくて、Yahooのニュースに書く気にもならなかった。Kantipur FMは「意味のない首相選挙」という形容詞つきで報道していた。まったくの茶番劇である。ネパール会議派は昨日、ネムバン議長に首相選挙を少なくとも一月延期するよう要請したが、マオイストがこれに反対。全議席の3分の1にも満たない議員が出席して投票が行われた。6日に10度目の選挙が予定されているが、新しい動きは何もない。6日も結果がでなかった場合、そのままずるずるとダサイン祭に突入することになるのだろう。
 
 官僚や経済の専門家は、11月半ばまでに本予算案を認可しなければ、公務員にも給料が払えなくなると騒いでいる。昨年もこの時期に、同じような声を聞いたことを思い出す。昨年も、マオイストが議会妨害を続けて予算案の審議をさせなかった。今年は、「暫定政府に本予算案を提出する権利はない」というのがマオイストの論理。さまざなま関係者と話しても、この暫定政府がこのままずるずると、来年までとどまる可能性が高いという意見が多い。5月28日に延長された制憲議会の任期も、すでに3分の1がすぎてしまった。憲法制定の作業はまったく進んでいない。

8度目首相選挙の記事

 忙しくて、ブログのほうの記事がなかなか更新できずにいる。Yahoo Newsのほうに、昨日の首相選挙の記事を書きました。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100927-00000000-asiap-intでご覧になれます。読んで、書いて、人に会っての毎日。とても楽しいのだが、もっと時間がほしい状況です。
 昨日は秋の祭り、インドラ・ジャットラだった。その前日21日に、元国王に絡んでメディアをにぎわした出来事があった。この日はネパール会議派の新党首を選ぶ選挙が開かれていた。たまたま午前中、用事があってラトナ・パークから投票が開かれるアカデミーがあるカマラディに行ったのだが、道路には立候補者のパンフレットが撒き散らされ、3000人を超える総会メンバーだけでなく、大勢の党員が周辺に集まって、スムーズに歩けない状況だった。
 
 同じころ、旧王宮広場のハヌマンドカで、世界ヒンドゥー青年評議会の主催で、元クマリたちが一堂に会するプログラムが開かれた。ヒンドゥー原理主義者で元国王支持者である評議会はこのプログラムの主賓としてギャネンドラ元国王を招待。会場にはネパールにまだ国王が存在するかのように、「シュリ・パンチ・マハラージャ・ディラージ・ビール・ビクラム・シャハデヴァ・サルカール」と書いたバナーを掲げた。このプログラムのことを知った政府は急きょ治安会議を開いて、元国王がプログラムに参加するのを阻止することを決定。民間メディアは、「元国王が武装警察隊によりニルマラ・ニバースに閉じ込められる」(ABCテレビ)、「ハヌマンドカには元国王の参加に反対して、大勢のマオイストが終結」(Kantipur FM)、「政府はダサイン祭まで元国王が宗教的・文化的行事に出ることを禁ずる」(Kantipurメディア)など、それぞれ意味合いの異なるニュースを流していた。
 
 週刊紙Janaasthaによると、ネパール首相はマオイストのプラチャンダに相談したうえで、元国王がプログラムに出席することを禁じたのだというが、内務省の言い分は、ネパール会議派の党総会に大勢の治安部隊を動員したために、元国王の警備のために警官隊を動員できないということらしい。要するに、「警備ができない」ことを理由に、政府が元国王が宗教行事に出ることを禁じたということになる。
 
 元国王とその家族は、このところ宗教的な行事などに活発に参加するようになり、王制復古をねらっているのではないかという疑いの声が出ていた。言うまでもないが、彼らが活発になる背景を作っているのは、だらしがない政党政治家たちである。とくに、元国王派の政治家や国王の親類に近づいて、「文化的国王」の可能性を示唆していると伝えられているプラチャンダの功罪は大きい。
 空気はすっかり秋の気配だが、毎日のように雨が降る。だいぶ涼しくなって過ごしやすくなった。10月半ばに日本に行くことになった。その前にすませなければならない仕事が山ほどある。地方にも取材に行かねばならないのだが、今もハイウェーで土砂崩れが続いている。道路をふさいだ土砂の処理のために、何時間も、ときには何日も待たされることは避けたいので、天候が安定するのを待っているのだが、なかなかモンスーンが終わらない。今日からは秋の祭りのインドラ・ジャットラが始まる。その後にはダサイン祭。いつまでも待っている余裕はないようだ。
 
 プラチャンダは首相レースから降りたものの、ネパール会議派のラム・チャンドラ・パウデルが立候補を取り下げないかぎり、首相選挙は継続し、新しいプロセスに入れない。17日からネパール会議派の党総会が始まったが、マオイストに対しては今よりもさらに“強硬手段”をとるべきという意見がが多いと報道されている。プラチャンダは昨日新政権に関して、ネパール会議派から合意がとりつけられなかった場合、統一共産党とマオイストが中心となる連立政権を作ることを示唆した。もっとも、統一共産党内部ではネパール会議派抜きでマオイストと連立を組む事に関して、オリ派から強い反発が出る可能性が高い。
 
 ネパール会議派の党総会は、党の新しいイデオロギーに関する議論が行われているが、多くのメンバーはこれに関心を示さず、明日の最終日に開かれることになっている新党首、中央委員メンバーの選挙活動のほうに専念しているようだ。この政党は、“頭なし”の烏合の衆の政党から脱却することはできるのだろうか。

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