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なでしこジャパン世界一の喜びも束の間、
悲しい知らせが飛び込んで来た。
映画俳優・原田芳雄さんが亡くなられた。亨年71。
一週間ほど前、主演作「大鹿村騒動記」のプレミアに挨拶された矢先なので、ショックである。
随分痩せられたとは思ったが、銀幕をアナーキーに闊歩した原田さんは、
絶対帰ってくると思っていたのに。
しかし、主演作が公開中に亡くなられた俳優には、「竜二」の金子正次さん、「ブラックレイン」の松田優作さんがいるが、その先輩ともいえる原田さんも、同じ運命を辿ろうとは。
2作品ともフィルムには俳優の命みたいなものが入魂されていた。
原田さんの「大鹿村騒動記」もどうだろうか?
原田さんの俳優魂を確認しに行こうと思う。
原田芳雄という俳優は、黒澤明や木下恵介、岡本喜八や舛田利雄監督らが営々と受け継いできた撮影所の制作システムが崩壊しつつある頃、その外から強烈な個性で登場し台頭した先駆けのようなスターだった。
映画会社の所属でもなく、撮影所をベースにする訳でもなく、街に出て映画を作る70年代あたりから台頭するフリーの監督たち。
黒木和雄、藤田敏八、鈴木清順らと名作を残した。
また、渡哲也や勝新太郎ら撮影所育ちの大スターと互角の演技で戦った、アウトサイダーだった。それまでの俳優にない規格外の演技で作品に強烈な印象を残した。世間からドロップアウトしたアンチヒーローは彼の真骨頂であった。
その潮流はショーケンや松田優作らに脈々と繋がってゆく。
「反逆のメロディ」「赤い鳥逃げた?」「祭りの準備」「竜馬暗殺」「父と暮らせば」など、代表作には枚挙に暇がない。
テレビでは「冬物語」。最近でも「不毛地帯」や「高校生レストラン」か。
最近では老人役にも挑み、「歩いても歩いても」や「奇跡」などでも自由自在な役柄を巧みにこなしていた。
個人的には、学生の頃、「竜馬暗殺」にエキストラで出たことがある。
間近で観た原田さんは、もの静かだけど、エキストラにも気を使う優しい方という印象がある。コロッケとキャベツにソースだけの弁当には驚いたが、ATG1千万映画とはこういうものかと、妙に納得して「ええじゃないか」と踊っていた。
また、後年何度か仕事で取材インタビューをしたが、言葉少なだが、ほんとうに映画作りが好きなんだと思った。
「りんごの歌」から「一番星ブルース」へ繋がる歌とギターの弾き語りは忘れられない。ブルースシンガーとしての原田芳雄の慟哭であった。
林美雄さん、原田さんと一緒に、今日はショートピースでバーボンですか?
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最近の「不毛地帯」や「歩いても 歩いても」が印象に残りますが、70年代は、アウトローの先駆けで、強烈でした。
TBさせてください。
2011/7/20(水) 午前 8:48
初めて訪問します。
本当に、偉大な俳優を亡くしてしまいました。
『大鹿村騒動記』、必ず観に行きます。
2011/7/22(金) 午後 8:47 [ iintyou ]
fpdさん>昔は無口という印象。つぶやく感じ。しかし、後年、多弁にぐいぐい押す原田さんは凄まじかったです。
2011/7/22(金) 午後 10:27 [ ner*ma5*55 ]
iintyouさん。「大鹿村騒動記」。原田さんを胸に刻みにいきましょう!
2011/7/22(金) 午後 10:29 [ ner*ma5*55 ]