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http://image.eiga.k-img.com/images/movie/55556/gallery/main_large.jpg?3514監督の人柄がよさそうで、深川栄洋監督の作品はいつも好意的なのだが、常にいいとこ悪いとこ入り混じりで、まあ許したるという感じだったが、今回はどかんとやらかしてくれた。この映画は、ぼくはどうもいただけない。
やさしい映画とか言われるが、どうも亡羊とした仕上がりに、盛り上がることもなく観終わった。
とにかくはっきりしない映画。
脇の池脇千鶴も吉瀬もぜんぜん活かされないていない。
吉瀬なんて、徹夜続きみたいな話ばかりで、なんかこのひとのバックグラウンドがみえないよね。もったいない。
どうも医局と寮の繋がりがなく、ふたつは交わることもない。岡田義徳の失意の帰郷もまったくの全員参加のイモ芝居であきれた。それ映画に必要か?あの寮の場面はあの映画でなんで必要なのか分からない。夢の挫折の補足か?
無理やり感動作ろうなんて、こちらがばんざいだ。
夢果たせず、医療現場の厳しさを訴えるものの、臨場感もなく。皮肉もなく。ただ淡々と。じれったい。
唯一加賀まりこのシークエンスだけは、ストーリーが動く。あとは、なんだかつぶやくだけで…。あの、あおいちゃんの登場はなんだ?、曲がった坂道を桜井君テクテク、あおいちゃんのアップをなんどか繰り返すが、なにかなあ?あおいちゃんも世離れしていてユーレイみたいだ。こりゃ、ゴーストか?って、首をかしげた。
豪華キャスティング完成でほっとして、上がちゃったような映画である。
役者がいかされていない。
原作読めば分かるのかなあ、いろんなことが。
しかし、映画は映画で、原作はなれても面白くなきゃね。
「うさぎドロップ」。こちらは、演出の張り切り過ぎにずっこけた。
しかし、なんであんな白茶けた、オーバー気味の画面作りをするのだろう?
そこに何の意味がある?もっときれいに撮ろうよ。
この映像デザインでほとんど観る気がそげた。
この映画。設定からすれば、ジャンルはコメディである。
ところが、中途半端なヒューマンドラマにこだわる。
面白ろうてやがて哀しきか?
おおいに笑わせて、最後にキュンとなるがセオリーだろう。
「スリーメン&ベイビー」なら、そうであろう。
しかしそうならないのは、松山ケンイチにカセがないからだ。
それを冒頭作るべきだった。
いわく、子供嫌いのプレイボーイとか、子育てなどする間もないワーカホリックとか、それが子育てに翻弄される。
「かっこつけちゃった」はちと弱い。
それに脇役がもっと壁にならなくては、子育ての苦労が滲まないのだ。
池脇は同様に悩む仲間でしかないし、もっと問題解決すべきなのだ。
「私んちは2歳だからなあ」程度では、映画は弾まない。
いちばんおかしいのは、職場の配置転換で出会うヤンキーのような職場仲間がまなちゃんと一度も出会うことなく、軍団一同で迷子か誘拐のまなちゃんを派手に探しまくるのは、いかにもご都合主義の脚本で、驚いた。
この近郊都市の風景も喜劇には似合わず、駅前など窮屈で絵的に何の面白味もない。
田園もなあ。都会じゃだめなのか?
それとやたら走るのだが、意味ない走りの繰り返し。
演出がそれに酔っているのか、こだわりすぎである。
なかでもひどいのは、松山と香里奈のダンス。なんなんだあれは?
そういうセンスには驚く。
救いは芦田愛菜の愛くるしさだけ。
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