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どうしようもなく、 渇いて、渇いて、しかたのない映画だった。 ペットボトルの水を、浴びるようにゴクゴク飲みたくなる。 緑と水に溢れた自然の中に駆け込んで、思いっきり深呼吸をしたくなる。 どうにもならない閉塞感の中で、 身体が、血が、汗が、どんどん乾いて行く。 それとは逆に、心には、少しずつ、目に見えない水分が補充されて、でも溢れては行かない。 描写があまりにリアルすぎて、ドキュメンタリーを観ているのかと 勘違いするほどだった。 3つの話が別々に進行し、それがある1点で絡み合って行くという物語だ。 それぞれに、重いストーリーがあり、観る側に想像させる余地を残してある。 その中のひとつ。 最初は、菊池凛子扮する女子高生に、 はじめは、強烈すぎて、全く感情移入できなかったのだが、 彼女が抱えるには大きすぎるもの、 そして一見強く頑丈に見える彼女の心の震え、 彼女が自分自身を粗末に扱ってしまうこと、 そんなところに、どんどん自分が引き込まれて行くのがわかった。 彼女は、一見、壊れているように見えるのかもしれないけれど、 純粋すぎるだけなのかもしれない。 プライドが高そうに、勝ち気に見えるかもしれないけれど、 繊細すぎる自分を持て余し、 無謀な大胆なことをすることで、自分の中でバランスを取っているだけなのかもしれない。 どうしようもなく、なす術もなく墜ちて行く人々が やるせないとしか言えない人々が、次々と出てくる。 不幸というのは、特別な人に降りかかるものではなく、 ある日突然やってくる。 それをわからせてくれた。 原因があって、結果があるわけで、 乗り越えられない難はないわけで、 だから、わたしも、強く、ただ、強くなる、ことを考えよう。 「弱さ」、と、「繊細さ」、は別物だ。 全く逆のものだと思う。 強くなければ、人に本当に、優しくすることなんてできない。 上辺だけなら、いくらでもできるかもしれないが。 「強くなる」 ということは、 「弱さを知る」 ことでもあると思った。 本当の幸福は「強さ」の中にある、と、わたしの尊敬する人は言った。 わたしには、まだまだ自分の「弱さ」を受けとめ、認めることができない「弱さ」がある。 だから、だからこそ、絶対に、強くなりたい。
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satoさん、ありがとうございます。そう言っていただけると、励みになります!
2007/5/8(火) 午前 10:27
ばずさん、ありがとうございます。そうですね、「親切」という感じでしょうか?
2007/5/8(火) 午前 10:29
うりさん、ありがとうございます。そう言っていただけて、とても嬉しいです!
2007/5/8(火) 午前 10:30
EMIRIAさん、ありがとうございます。そうですね、今が試練のときですね。これを乗り越えられれば、その先の人生を生きるうえで、大きな意味を持ってくる、と、思います。確かに、自分が病気になって初めて、「できていたことが、できなくなる」辛さを、芯から味わいました。失ったものも大きいけれど、得たものはそれ以上に大きい、と、自分に言い聞かせています。
2007/5/8(火) 午前 10:49
nnnrrrsssさん、ありがとうございます。そんなふうに言っていただけると、本当に嬉しいです!この映画は、賛否両論いろいろ言われていますが、映画のでき、などは置いておいて、様々な思いを喚起させてくれる映画だと思います。
2007/5/8(火) 午前 10:53
なーたんさん、ありがとうございます。ほんとですよね、自分の弱さを受け入れる、って、大事なことだな、と、思い始めたところです。この映画は、けっこう刺激が強いので、体調のよい時に行った方がいいかも、です☆
2007/5/8(火) 午後 7:00
はじめまして、とある負け組ぃ〜なナースのブログから着ました。R・チャンドラーの言葉に「人は強くなければ生きていけない。でも優しくなければ生きる資格はない」という詩があります。強さも大切ですが、強さだけではダメで、強さの相対にある弱さを受け止められる優しさも必要ってことなのでしょうね。ネロリさんの記事を読んで思い出してしまったので、ついコメしてしまいました。
2007/5/8(火) 午後 11:37 [ ren*o*1234*0*0 ]
えあさん、ありがとうございます。そう言っていただけると、すっごく励みになります!菊池凛子、とにかく捨て身です。これからどんな作品で、どんな演技を見せてくれるのか、とても興味があります。
2007/5/9(水) 午前 0:10
しんじさん、ありがとうございます。ありましたよ!わたしはもともと、目の色素が薄く(父親の遺伝です)、異常にまぶしがり屋なので、ジーーーッとは観てられませんでしたが、まわりの人たちは結構平気で観ていましたよ。本当に体調が悪くなるか試したかったのですが、実験不成功でした。というか、もともとうつで具合が悪いから、悪くなってもわからなかったかも、です。
2007/5/9(水) 午前 0:15
ピンクドルフィンさん、ありがとうございます。観ましたかー!「バベル」の意味は、「バベルの塔」の神話がモチーフで、もともと人類は同じ1つの言葉を話していたけれども、人々が協力して、天まで届く塔を建設し始めたため、神の逆鱗にふれ、人々の言葉をバラバラにされてしまったこと、を意味しているみたいです。キリスト教になじみの薄い日本人には、説明がないとわからないですよね。
2007/5/9(水) 午前 0:22
なーるほど、納得!それで、世界各国に渡って、話しが進んでいくんですね。で、最後は、ひとつに繋がると。ありがとうございます。ひとつひっかかっていた問題が解決しました。昔から、お坊さんの話は、よくわかるんですが、牧師さんの話は、よくわからないし、歌を歌うのが嫌でした。 母親は、キリスト教信者です。自分は、多宗教ですね。クリスマスだけは、祝いますから(笑)
2007/5/10(木) 午前 5:48
観られましたか? 私も観にいこうとは思っているのですが・・・。やっぱり、かなり重いんですね。ワイドショートかで、菊池凛子ばかりがフューチャーされてましたんで(でも、すごいことですけど)、内容はどうかなあって思っていました。よし、観にいこう!
2007/5/10(木) 午前 9:31
私もバベルは観たいと思っていました。ネロリさんの感想を読んでますますそう思います!! 乗り越えられない難はないと私も思います。むしろ、乗り越えられるからこそ今、この難がきて自分を成長させようとしてくれてるのかもしれません。私も強くなりたい、己の弱さを知って、芯から強くなりたい!! 改めてそう思いました。
2007/5/11(金) 午後 9:50 [ - ]
にゃんかさん、こんな感想を持ちました。コメントありがとうございます。
2007/5/14(月) 午後 5:35
whiteさん、ありがとうございます。アカデミー賞の最優秀助演女優賞候補にノミネートされましたよね。ハードな内容で、ドギツイ場面が、頻繁にあるので、ドキドキさせられます。whiteさんも感情移入してしまうタイプなんですね!一緒ですー☆
2007/5/14(月) 午後 5:57
ASUMIさん、ありがとうございます。確かに強烈です。特に、映画館で観る場合、体調のよい時に行かれたほうがいいかもしれません。「あとはレベルアップするのみ」という考え方、いいですね!これから、どんどん強くなって行けばいいんですよね☆
2007/5/14(月) 午後 6:10
ほろりさん、ありがとうございます。
わたしも、変なちっぽけなプライドで、弱さを人に見せるのが
とても苦手です。
元気な自分じゃないと、人に会えなくて・・・。
弱さを見せてしまうと、そこから、
ガタガタと自分が崩れて行くんじゃないか、
という恐怖もあります。
2007/5/23(水) 午前 11:43
すいびきさん、ありがとうございます。
そうですね、ちょっと気合いがいるかも、です。
DVDでも十分だと思いますよ☆
2007/5/23(水) 午後 6:34
じーこさん、ありがとうございます。
大雑把・・・そういう部分もあるんですけど、
なかなかすべての事に対してそうはなれないんです。
東京です。
北海道は、だいぶ前に一度行ったきりなので、
またいつか行ってみたいですね☆
憧れの地です♪
2007/5/23(水) 午後 6:53
ドガビさん、そんなふうに言っていただいて、こちらこそありがとうございます。
2007/5/23(水) 午後 9:44