あの太陽を探して

「わたしにとって、幸せとは苦しみの中にしか見つからないものですわ」 『永遠の都』より

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終わった・・・

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ここのみなさんの励ましのおかげで、

きのうの同窓会になんとか無事に参加できた。



会いたかった友達とも再会できたし、

もともと仲のよかった子達とも更に仲良くなれて、

とても実りあるものだったと思う。



でも、帰り道のわたしは泣いていた。

自分のことで泣くのは、本当に久しぶりのことだ。

映画やテレビで泣くことはできる。

でも、自分については泣けない。

苦しすぎて涙が出ない、という感じなのか、

もしくは、自分の現実を本当に見つめることができていないからかもしれない。



同窓会のたびに、密かに会うのを楽しみにしていた男子がいた。

昔、バイクで家まで送ってもらったことがあり、

暗闇でヘルメットをうまく外せず、首の部分のベルトをごそごそしているわたしを

ちょっと怒ったような顔をして、外してくれたときから、

かすかな想いを抱いていた。

と言っても、数年に一度、甘酸っぱく思い出す程度だったけれど。



きのう、話す機会があった。

わたしは、心の中で小さくガッツポーズをした。


彼は結婚して、仕事で全国を転々としている。

それは知っていた。

(だから、もちろんわたしは変な下心はなかった)

話したところによると、子供はいなくて、もう東京に住むつもりはないらしい。

都会には住みたくない、と言った。

身のこなしや、性格、彼は、都会が似合う人だ。

だからその言葉は、とても意外だった。



ほかの男子が話に少しはいってきて、

「独身はいいよね〜」

と、みんなお酒がはいっていたし、かなり軽い調子で言ってきた。


彼に、

「独身、楽しい?」

と聞かれ、わたしは、とっさに、

「楽しくないよ」

と、答えていた。


まわりは、大騒ぎで、彼との距離はテーブルをはさんで少し遠く、

声は途切れ途切れになってしまい、

細かく説明できなかった。


「それはね、楽しもう、と思わない自分が悪いよ」


わたしは、そういう意味じゃなくて、ただ、もろ手を挙げて「幸せだよ!」なんて言うのは

『同窓会』という特殊な場にそぐわない、というか、自慢に思われたくない自分がいて、

不本意な生活ではあるけれど、それで見つけた幸せもたくさんある、

ということをきちんと説明したかった。


「親というのは、子供を過大評価したがるものだからね

一緒にいて楽なのは当たり前だし、自分を勘違いしてしまうものだよ」


ちがう、ちがう!!!

わたしは、親とここまでの関係を築くのは、本当に困難だったし、

病気で苦しいけれど、毎日闘い、やっと見つけた幸せなんだ!

と思ったけれど、口をついて出た言葉は、


「でも、わたしは、自分を過小評価するところがあって、自信が持てないし・・・」


「自信なんていうものはさ、・・・・・・・・・・・・・・」

もう、このあたりから、あまりの騒ぎで彼の声はよく聞こえなかった。

でも、だいたい言わんとしていることはわかった。

否定されていた。


わたしは、思ってもみなかったことだけれど、涙があふれそうに顔がゆがんでしまった。

多分、それを敏感に察知した彼は、あわてて、カメラを手に取り

(彼は昔、カメラマンのアシスタントをしていたので、いつも写真係だ)

ほかのグループに写真を撮りに行ってしまった。


わたしは呆然と、取り残された。

そこにちょうど、女子がトイレから戻ってきて、肌が触れ合うくらいの距離で

世間話をわたしたちは始めた。

無理矢理、涙をひっこめた。

彼女たちの素肌のぬくもりが、わたしには、とてもとても暖かくてありがたかった。


何があったか、誰にも言えなかった。



彼の去って行く後姿、そして二度とわたしと顔を合わせないようにする不自然な様子は、

わたしを傷つけるのに、十分だった。


わたしは、もう一度チャンスがあれば、彼にきちんと説明したかった。

誤解されたままでいたくなかった。

ネガティブな人間だと思われたままで、終わりたくなかった。


でも、そのチャンスは二度と訪れず、わたしは、どこで見られているかわからないので、

何事もなかったかのように、精一杯明るく振舞った。

おおげさに笑ってみたり、いろいろな人に社交パワー全開で話しかけたりしてみた。



帰り道、わたしは、酔っていたのと気が動転していたのがあって、

電車を乗り間違えた。

フラフラと、なんとか、違う線の妥当な駅まで辿り着き、タクシーで帰った。


タクシーの中、やっとひとりになり、涙が自然に流れてきた。

今のわたしの生活を否定しないで!!!

こころは叫びではちきれそうだった。


タクシー待ちのとき、母に電話したけれど、もう寝てしまっていたようで出なかった。

電車に乗っているときから、早く母と話したくてしかたがなかった。


家に帰ってから、無理矢理母を起こし、少しだけ話し、

「いちいち傷つくことないし、まだ人と会うのは早かったね

気にすることないんだから」

と慰められたが、わたしの悲しみは晴れない。

何故なんだろう?



台所で、水をがぶがぶ飲んだ。

そのとき、母の生けた花が目にはいった。

母のペン、母のビタミン剤、母のタオル、

そんなものたちを見ているうちに、わたしの涙はマックスになった。


わたしは、母がいなくなることが怖くて泣いていたのだ。

自分があまりにも母に依存してしまっていることが怖くて泣いたのだ。


彼に、「母と離れるべきだ」と言われたことが、本当はショックだったのだ。


母の死が、いつか永久に別れてしまうときが、必ずやってくることを、

わたしはありありと想像し、それに怯え、泣いていたのだ。

閉じる コメント(53)

nerori様☆
私のブログに来てくださって、本当にありがとうございました。
お約束のお話は最後に・・・

同窓会に行って来られたのですね・・・自分のときのことを思い出しました。まったく同じと言っては失礼ですが、同じような気持ちを感じたことが本当にありますよ。とってもわかります・・・逆に、こんなにも同じ気持ちを感じる方がいらっしゃるんだ・・・とびっくりしたくらいです。
でも、nerori様、大丈夫ですよ!
私はその時期を通過することが出来たんです。
通過できるなんてそのときはまったく出来ませんでした。
涙しか流れなかったし、笑うなんてとても出来なかったです。
でも、通過できたんです。
だから、時間がたつのを待っていてください。
本当に時間はすばらしい良薬です。
nerori様を時はゆっくり治してくださいますよ!
今はうけいれにくいと思いますが、少しずつ「この感じかな?」と思えるときが来ますからね!!
楽しみに待っていてください!!
(つづく)

2007/6/23(土) 午後 1:21 [ voc*l*sef ]

(つづき)
お約束した、私の寝る方法です☆
私は、お仕事の関係で、朝8時ぐらいにおきる必要があります。
でも、飲むお薬はだいたい10〜12時間ぐらいしないと、副作用のようなぐったりした感じが取れません。
なので、19、20時には、パキシル、レキソタン、ハルシオン、ヒルナミンを飲みます。
あと、私は太陽のひかり以外は明かりを最小にしかつけません。
例えば、台所にたつときに流しの上だけ、顔を洗うときに洗面所、トイレに入るときにトイレの明かりだけ・・・にして、太陽が沈んだあとは、パソコンの近くのスタンドライト(間接照明)だけつけます。
そして、窓のカーテンは厚手のカーテンは開けています。
そうすると、朝、目覚めたときには朝日の明かりで部屋が明るくなっている、という具合です。
(さらにつづく)

2007/6/23(土) 午後 1:23 [ voc*l*sef ]

(さらなるつづき)
なぜ、19、20時ごろ天井の電気をつけないか、ということですが、普通の生活をしているひともなかなか寝付けない場合に使える方法として「ためしてがってん」で紹介されていました。寝るときには、頭の中に、ある物質(覚えてなくてすみません)が眠気を誘うそうです。その物質は暗くすることで出てくるらしいのです。だから、寝ようと思う時間の2時間ぐらい前から、部屋の明かりを暗くしていると、その物質が頭のなかに十分に分泌されて、目標の2時間後ぐらいに、いい感じに眠れる・・・というものでした。私はそれを実行している、ということです。
あと、私はまぶたを閉めるのが(苦笑)出来ないので、ちょっと重めのアイピローを愛用しています。

2007/6/23(土) 午後 1:27 [ voc*l*sef ]

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(すみません、これで最後です)
また、朗読CDを聴きながら寝るのもお勧めです。
これは、外人の方に伺いました。
私は市原悦子さんの朗読CD「太宰治:走れメロス」を使用しました。
毎朝思い出すと笑えるんですが、「ああ、昨日はメロスには2回も走らせてしまった」とか「昨日は川を渡るあたりで覚えてないわ」とか「セリヌンティウスにまた合わせられなかった」とか・・・毎日、メロスは私のために走ってくれるんですよ(爆笑)!!
日本語の朗読CDはかなりお勧めですよ。
なにかお役に立てれば幸いです☆

2007/6/23(土) 午後 1:27 [ voc*l*sef ]

必死に虚勢を張ってる自分が居たよ…

2007/6/24(日) 午後 9:44 しんじ

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難しい事は本当に分かりませんけど、私も色々と工夫しながら、自問自答しながら今は、通勤電車に乗って仕事に行く事も出来るようになりました。
人それぞれ、十色ですが私はその十色の中で新しい趣味を持つ事もできました。
それでも、やはり意味もなく消えたくなったり、偏頭痛、睡眠障害と色々と出てきています。焦りも出てきています。
ネロリさんも少しずつ進んで行ってるんですよね。
理解してくれる人がそばにいるんですから、ゆっくり進みましょ。

2007/6/25(月) 午後 11:10 CASK

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辛かったですね。 でも 『同窓会』にいっただけでも すごいことですよ☆大丈夫!

2007/6/25(月) 午後 11:25 ha2*ee*iv*

ネロリさんが彼に真実を話したのは、自分のことを分かって欲しい、と思ってのことですね。私は、ネロリさんの思いを聞かないで彼が自分の考えを述べたことは、少し傲慢な気がします。彼は自分をかっこよく見せるために守っていますよ。自分が弱いことを見たくなく、人の弱いところに向き合えないのでは。弱音を吐きにくい男性には多いと思います。彼の言ったことは、彼が彼自身に言った言葉なのです。彼は自分のことを言っているのです。そういう人に今はパワーを消耗すると辛くなるだけです。私も何度も経験しました。そんな時は、私の思いを聴けないのはその人の心に余裕が無いんだ、と思っていて下さい。疲れたでしょう、ゆっくり休んで下さいね。

2007/6/27(水) 午前 7:02 [ kaimai ]

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すみません、泣かせてしまって。
楽しい記事を載せましたので、遊びに来てくださいね。
ジョンは、元気になってきましたよ。

2007/6/28(木) 午前 6:37 御蔵島イルカに公認された「ドルフ

satoさん、ありがとうございます。
現在はようやく母とよい関係が築けるようになりました。
長い間、憎んでいたし、大嫌いでした・・・。
satoさん、お母さまとそんなことがあられたのですね。
32年と一口に言っても、想像もつかないようなお辛い心境だった
と思います・・・。
本当によかったですね。
わたしも現在実感していますが、やはり、母親の存在というのは
良くも悪くも、あまりに大きすぎて、愛情を感じると共に、
戸惑いもあります。
でも、これからは、大事に、大切に過ごして行きたいと思います。

2007/6/29(金) 午前 9:32 ネロリ

POPOさん、ありがとうございます。
似ていますか?
わたしだけじゃないんだ、と感じ、安心します・・・・
そうですね、表面的に仲良くすることは難しいことではないのですが、
本当に「わかりあう」ということは、無理かも、とわたしもよく思います。
でも、「わかりあおうとする」努力が、愛情、というか、それさえあれば
生きていけるかな。。。とも感じています。

2007/6/29(金) 午前 10:12 ネロリ

わたしも、同じです。
母に依存し、失うことに恐怖感があります。
母がいなくなったら、誰を支えにすればよいのか狂ったように泣き叫ぶと思います。
ネガティブとポジティブ、誰だって両方持ち合わせているモノだと思います。
ネロリさんの話を最後まで、受け止められない人だったんですね。
逃げ出すなんて、無責任な人に思えました。
ちゃんと、向き合う気がない逃げ出す人…大半が、そんな人たちなんだろうなぁ…とネガティブ思考の毛玉です。

2007/6/29(金) 午後 5:51 [ - ]

かりせふさん、ありがとうございます。
かりせふさんも同じ思いをされたのですね・・・・
自分だけじゃない、と思うことで、とても安心します・・・
時間、そうですよね、絶対に解決してくれますよね・・・
「楽しみに待っていてください!!」
という言葉が、とても力強いです。
そして、寝る前のアドバイス、とても詳しく説明していただき、
ありがとうございます!
光は、やはり、重要なのですね。
最近は、寝る間際まで、DVDを観ていたり、PCに向かっていたり
していたのですが、本を読むように変えました。
昔は、必ず本を読んで、目が疲れてうまく眠れる、というパターン
だったのですが、うつ病になってから、活字を読むのが辛くなってしまい
やめていました。
でも、少しずつ読めるようになってきたので、
電気をスタンドライトだけにして、
本を読むようにしました。
音楽は、まだ聴けないのですが・・・
歌詞のひとつひとつに反応してしまい、頭がさえてしまう、
というか、フラッシュバックが起こってしまったりして
辛いです。

2007/6/29(金) 午後 11:08 ネロリ

しんじさん、ありがとうございます。
「虚勢」って、すごく怖い言葉です・・・

2007/6/29(金) 午後 11:10 ネロリ

CASKさん、ありがとうございます。
着実に進まれてますね。
完璧な体調も、環境も、望むだけ無理、というか
そういうことを望んでしまっている自分に気づかされました。
うつ病になる前だって、悩みだらけだったし、
体調だって、完璧に元気、なんていうわけではなかったし・・・
みんなそうやって生きているわけですよね。

2007/6/29(金) 午後 11:19 ネロリ

ひよこさん、ありがとうございます。
褒めていただいて、ありがたいです・・・(涙)
そういうふうに、自分を褒める、ということが
どうしてもできません。。。
基本的に、自分に対しては、怒ってばかりです。。。

2007/6/29(金) 午後 11:22 ネロリ

かいまいさん、ありがとうございます。
すっごく納得です・・・
わたしは、彼が、高校生のときの素直な感じのまま、を期待していた
のかもしれません。
まちがっても、彼が「傲慢」だなんて、認めたくなかった。
だから、そう感じてしまった自分を責めて、苦しんでいた気が、
今、します。
かいまいさんの言葉、ひとつひとつ、とても参考になります・・・。
そういう人に対して、無駄にパワーを使っている場合じゃない、
ってことがわかりました。
かいまいさんも、そういう思いをされたのですね・・・。
救われます・・・。

2007/6/29(金) 午後 11:29 ネロリ

ドルフィンさん、またまたありがとうございます。
ジョンくん、元気になってきて、よかったです!
わたし、テレビの動物番組とかも見られないのです・・・
道端の野良猫なども、本当に見ていて辛いです。

2007/6/29(金) 午後 11:31 ネロリ

毛玉。さん、ありがとうございます。
同じです・・・
だから、母がいなくなってしまう前に、ほかの誰かに依存してしまわなければ、
と考えている、同じくネガティブなわたしです・・・。
そうですよね、彼は、そこまでの人だったんだ、とはっきり思えました。
この先、彼に期待しないで済むことを考えると、ものすごく
ホッとします。
でも、本当に、大半がそうなのかもしれないですね・・・
「重い」と、異性に対して使う言葉がありますが、
わたしは、それがとても嫌いで。
人間って、基本的に、ちゃんと向き合おうと思ったら、
「重い」のがあたりまえなんじゃないか、と。

2007/6/29(金) 午後 11:37 ネロリ

ちょっと泣いてしまいました。
私は友達が少ないのは距離を置いているから、自分の今を話してもこうなった長い経緯がある。でもそれを説明しだしたらきりがないし、あえて説明するには重い話になるから出来ない。その人が本当に話しても大丈夫な人か分かるまではしたくない。話すのも勇気がかなり必要。なので、深い話は出来ずに表面的な付き合いになってしまう。
ネロリさんの記事を読んだらこんな自分を改めて思い出してしまいました。
母上のことに関しても同じです。結局守ってもらってるんですよね〜今でも。私の全てを知っている人は母以外には4人しかいないから、失うのは怖いです。
もっとちゃんと人と向き合わないといけないんですけど、自分にそこまでの余裕は無いんだよな…困ったもんです。

2007/8/26(日) 午後 10:30 [ kerori ]


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