ここから本文です

書庫全体表示

 大切な作品だからと言っていたら、きっといつまでたっても書けないと思うので、まとまりもなく平成のガメラの話を少し楽に書く。


 まずは平成のガメラ第1作『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995年)より

「長峰君、これは、決定事項なんだよ」
 と環境庁の斎藤審議官(本田博太郎)から言われた時の 長峰真弓(中山忍)大滝庵の社長、ではなく長崎県警の大迫刑事(螢雪次朗)


イメージ 1


 この『ガメラ 大怪獣空中決戦』での長峰真弓は、かなり気丈な性格として設定されていると思うのだが、かつての私は、中山忍が演じているので、最初それほど気の強い役だとは思わずに見ていた(何をぼーっと見てたんだか)。

 恩師の平田教授と連絡がとれなくなって、姫神島に大迫らと行った際、危険を冒してまでヘリをギャオスに接近させて写真を撮ったりしたのは、単なる学術的好奇心と 人命に配慮した使命感からだけではなく、持ち前の強気な性格のなせる業でもあったと思う。そのことは、この映画を繰り返し見れば見るほどわかってくるし、自分の中の長峰真弓像はどんどん補正されていく。


 でも、その長峰の性格が一番あけすけに出ていると思うのが、大迫と一緒に、どうやってギャオスを生きたまま捕獲するのか、その方法を考えている場面。

「飛び立ったところへですよ、パーンと麻酔かなんか打ち込めば、そいで決まりじゃなかですか?」

 と素人考えで提案した大迫に対して、長峰

「落ちたところは海。おぼれますね?
 麻酔って言いますけど、こういう場合に使うのは筋肉弛緩させる薬なんです。少なければ効かないし、多ければ呼吸機能や循環機
能まで弛緩して死んでしまう」

 と応じる場面で、「落ちたところは海。おぼれますね?」っていう部分が、専門家として無理な作戦を強いられた苛立ちもあるので
しょうけど、“ちょっとキツい人なのかな?” と後から思った。セリフの性質からすると、本当はもう少しキツい感じでもいいくらいの皮肉っぽい物言いですよ。


 もちろん、その後のギャオス捕獲作戦の現場での奮闘ぶりは、
大迫をして「ほんまこつ偉かねぇ、あのアネさん」と言わしめるだけの強い意志を感じさせるものでありました。
 また同時に、“あー、リケジョかっけーな”と思ったのも、そういう場面でした。


 どこか控えめな感じの中山忍のイメージと、劇中の鳥類学者・長峰真弓の強気なキャラクターとの微妙なバランスの上に、この役は成り立っているように思う。少なくとも私の個人的な幻想を通して見れば…。
 そして、そんな二人に通底する共通の性質があるとすれば、それはその言動の中に見え隠れする人間としての「芯の強さ」のよう
なものではないかと思う。



 で、第3作『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』(1999年)の冒頭に出てくるカナリアの死骸。

イメージ 2


 南方の おそらく東南アジアかどこかまで長峰が調査に出向いて、実物のギャオスの死骸を目にするのですね。
 第3作では冒頭のこの場面が何気にかっこいいので好き。

 現地の年寄りが自分の孫と息子を喰われたと言って、鍬か何か持って死骸を必死で叩く様子が、よくできた怪獣映画ならではの異国情緒でした。


 ついでに、キモかわいいイリスと比良坂綾奈(前田愛)との官能シーン。

イメージ 3


「イリス…、熱いよ…」と言って胸のボタンを外す綾奈

イメージ 4


 「比良坂」という名前からして いわく付き。
 黄泉比良坂(
よもつひらさか)とは「日本神話において、生者の住む現世と死者の住む他界(黄泉)との境目にあるとされる坂、または境界場所」とウィキペディアには書かれています。皆さんもよくご存知ですね。

 その比良坂綾奈が結界を解いてイリスをこの現世に放つ。
 オカルト大いに結構だと思います。

 『ガメラ3』では、中山忍のしなやかな肢体も さりげに随所で見ることができて幸いです。


 今回はこのへんにしときます。
 またひんしゅくを買いそうなので。

 ほな。

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
  • 名前
  • パスワード
  • ブログ

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事