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amazonで目に付いて、先々週ぐらいに借りたものなのですが、連休中にNHKでスペシャル ドラマが一挙放送されていたので、急いで読んでみました。 2005年は没後20年ということで白洲次郎が取り上げられることが多かったらしいですが、 今年も何かの節目なのかな。 ドラマの方は第1回目の終わりの方だけ見たのですが、第2回目以降も一応録画しておきました。 今度、ゆっくり見てみたいと思っています。 日本国憲法誕生の現場に立会い、あの占領軍司令部相手に一歩も退かなかった男。常に活眼を世界に
注ぎつつ、わが道を行く天衣無縫の気概。物事の筋を通し、自説を枉げぬ強靱さ。と同時に、内に秘めた 優しさ、しなやかさ、ユーモア。端正な面立ち、洒落た身なり、寸鉄の片言……。正子夫人をはじめ、 この男に魅せられた人々の「証言」から蘇える「昭和史を駆けぬけた巨人」の人間像。 (紹介文より) 序盤、白洲の少年時代までの描写については、まさに「驕慢」という印象を受けます。 良家のご子息の放蕩ぶりに付き合わされて、最初はなかなか気分がのりませんでした。 そんな彼が自分の人生に目覚め、自己を磨き上げていったのが、彼自身が「島流し」と称する ケンブリッジ大学での9年間でした。そこで彼は生涯の友人となるロビン・ビングと出会い、 国際的な環境の中で自身の驕慢を試しながらも、英国紳士のスノビズムやnoblesse obligeの 精神を養っていったのです。 戦時中、すでに日本の敗戦と戦後の食糧難を予見していた白洲は、鶴川村(現在の東京都町田市)に 籠もり、農業生活に専念します。それは「カントリー・ジェントルマン」たらんとする白洲の生き方を 象徴するようなエピソードだったように思えます。 一歩身を引いたところから中央の政治に常に目を光らせ、いざ鎌倉という時には、中央へ出て行き、 彼らの姿勢を正していく。そういった彼の気概は、戦後、政財界の渦中に身を置き、経済復興のために 東奔西走する日々の中にあっても健在でした。豪胆で乱暴な言葉づかいながらも、温かい心と 合理的な考え方に裏打ちされた彼の言動が人を動かし、いざ事が動いて軌道にのり始めれば、 自身は風のように去っていく。 まさに「清涼な神気が体内を吹き抜けたか」(あとがきより)のように感じられる読後感でしたが、 ひとつ残念なのは、本書からは白洲の具体的な人生哲学、特に彼の言う「プリンシプル」について 深く知ることができないところです。 「葬式無用 戒名不要」というあっさりとした遺言を残して風のように去った白洲は、自身の人生の 足跡についても、あれこれと大仰に残していくことを、よしとしなかったのでしょう。ほとんど著書を 残していないため、関係者の断片的な回想、客観的な描写のつぎはぎを頼りに、その時々の状況、 雰囲気を想像しながら、彼の人となりを思い描くより仕方がないようです。没後20年以上経っても、 彼の風の男ぶりは健在のようですね。 『風の男 白洲次郎』 青柳恵介 2000年 (新潮文庫) ★★★
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人となりを詳しくは知らないけど、遺書の事とか、カッコいい日本人ですよね。
2009/9/25(金) 午前 7:49
このドラマは最初の放送で見たので記憶が曖昧ですが面白かったです。
颯爽として自分の考えが明確な彼は魅力的ですね。こんな人が今の日本の外交に携わってくれたらなあと思います。
2009/9/25(金) 午後 5:27 [ テラ ]
>月さん
私もこの人のことは全然知りませんでした。表紙の写真はちょっと強面ですけど、本書には50才頃の写真とかも載っていて、物凄い渋いです。葬式はしなくても、命日には多くの人が集まって宴会のように盛り上がったのだとか(笑)
2009/9/26(土) 午前 0:59
>テラさん
自分の信念に忠実な人というのは魅力的ですよね。利権、派閥、因習・・・政治の世界の話は今も昔も変わらないみたいですね。彼のような人が政治組織の中でもうまく動けるようになるといいですよね^^
2009/9/26(土) 午前 1:05
著者 青柳恵介は とんでもなく だらしない人ですよ。
公私混同も いいところ
何が正しく何が偽りかではなく 自分の好き嫌いで すべてを判断している
好きなものだけが正しい 自分がどれだけ 狡賢い人間かを 棚に上げて
何足もの草鞋を履き 私腹を肥やしている
談合好きで 悪徳政治家そのもの
虎の威を借る狐 そのものですよ
白洲次郎を 語る資格など 皆無な人間です
誰か 本当の次郎を 正子を 語ることの出来る人物の出現を 願ってやまない
2013/10/19(土) 午後 9:09 [ アンチ青柳 ]