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Note@Books 02

 
今回記事で紹介する本は、図書館の貸出し期限切れのため、「すべて真夜中〜」と「大震災の後で〜」以外は
読んだのは途中までです。最近このパターン多いです・・・・
再度順番が回ってきたら全部読むと思います。その際、追加で書くことがあれば、また記事にするかもしれま
せんが、だいたいの論旨は把握したと思うのでひとまず記事に書いておきます。例によってディベート志向の
不毛な議論にはお付き合いしませんのでご了解ください。
 
 
 
『日本が融けてゆく』 古賀茂明
与党経験のなかった仙石議員が官僚出身の年下議員にご機嫌をうかがっていたという
エピソードが印象的。法律に詳しい弁護士出身の仙石さんでも官邸の仕組みについて
知っていないと政界では立場が弱い。社会の力学は結局そういうもののようですね。
 
 
『中世の風景 下』  阿部謹也
中世の土地取引制度の実際について関心があったので、第7章の「売買・所有と法・裁判」を
目的に読んでみました。ついでに5章の「音と時」もおもしろそうだったので読んでみました。
他にも、家、自由、異端など興味深いテーマが多いので、いずれ全部読んでみたいと思います。
対談形式のため、話が飛んでとりとめのないのが難儀でした。
 
 
『いじめの構造 ― なぜ人が怪物になるのか』 内藤朝雄
タイムリーのようなのでご紹介しておきます。ポストモダン風に?概念操作的な論理展開をされて
いる点がユニークでした。その一方で事実から説き起こすという原則部分も外していないので現実
離れした観念論にはなっていません(と思います)。いじめの問題に限らず、集団組織を支配する
政治的、心理的な問題全般について考えさせられる本。
 
 
『大震災の後で人生について語るということ』 橘玲
国債の暴落とキャピタル・フライトの不安を煽った時流本。
 
 
『僕は君たちに武器を配りたい』 瀧本哲史
前半のおかしな歴史解釈には閉口しましたが、後半の自己啓発部分はそこそこためになりました。
 
 
『金融が乗っ取る世界経済』  ロナルド・ドーア
法社会制度によって存在を保証されているのに、自分たちが依拠する制度そのものの妥当性を
否定する金融資本の倒錯した自信ってどこからきてるのでしょうね。修正資本主義制度は20世紀
の偉大な発明だったと思うのですが。
 
 
『すべて真夜中の恋人たち』 川上未映子
これはがっかり。今回もヘブンに似たテーマでしたが、このあたり微妙なテーマなので、登場人物と
それぞれの考え方の関係性とか重層性とか、掘り下げ方が少しでも浅くなると、からっきし陳腐になっ
てしまいますね。
 
 
「続 夏目友人帳」(アニメ)
少し前のことになりますが、G.W中にCSチャンネルでイッキ見放送しているのを朝までずるずると見て
しまいました。現在も通常枠で放送しているようですね。ちょっとクセの強いところもありますが、世界
観やセンスが穏やかで安定しているところに魅力を感じます。人に非ざるものの目を通して人の命の
はかなさを描くところに重心が置かれているようで、はかないものは尊いという日本人的感情に訴えか
ける素朴なテーマにあたたかさを感じます。シリーズの終わりの方ではなにかの組織が出てきてしまっ
たので、続編でどういう展開になっていくのかはわかりませんが。組織が出てくると世界観が薄っぺらく
なるので怖いです。
この漫画、これまで知らなかったのですが、原作は10年近く前から連載していたのですね。先日、ネット
の試し読みで読んでみましたが、にゃんこ先生がなぜにゃんこなのかがようやくわかりました。
 
 

閉じる コメント(6)

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上のほうの本は私には全然無理そうです(汗)

夏目友人帳なるもの全然知りません。
ネットの試し読み探してみます♪

2012/7/24(火) 午後 5:02 mikan

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試し読みの部分は第1話のせいか絵がやけに淡白ですね。いまの原作がどんな感じなのかはわかりませんがアニメの世界観とはちょっと違うのかもしれません。クレジットを見たらアニメには妖怪デザインの担当者もいるみたいですし。
どっぷりハマるアニメというよりは淡々と楽しめる感じでした。CS放送でも深夜とか別の時間帯にも放送して欲しいです。

2012/7/25(水) 午前 0:37 LaND

情報が集約され、専門的なことに没頭できる官僚と対抗する事は難しいでしょうね。田中角栄のように全く違う方法で官僚を操るほうがうまくいくのかもしれません(笑)
経済や金融に関しては専門家の意見がバラバラにしか見えず、勿論そんな単純な怪物ではないんでしょうけれど。結局場当たり的に対処していくしかないのか?と思ってしまいます。

2012/8/5(日) 午前 11:47 [ テラ ]

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政治家や弁護士、あと会計士といった外部の人間が成熟した組織の内部に切り込むことは実際とても難しいだろうと思います。それと、別の論理でコントロールされている外部評価というものに組織が過度に依存してしまうのもそれはそれで問題があると思いますし、適度な緊張関係のバランスをどこに置くのか、それは仕組みの問題でもありますけど、個人の資質に依存する部分も大きいと思うので、とても難しい問題ですね。
角栄さんの官僚の扱い方は普通ではまねできないですが(笑)、腐敗や利権を含めて人間の多様な特質を否定せずに受け止めて、それ込みで人を動かすことが今も昔も社会統治の肝であることに変わりはないのでしょうね。とりわけ、ある社会の経済や景気はその社会に対する人々のコミットメントの強さによって大きく揺れ動くものですから、深い部分で人間の動機を調整する事は本当に大事だと思います。
今のように社会としての政策・理念の合意形成が政局や通説に流されて場当たり的に行われてしまうと個々のプレーヤーが短期的部分的な指標に執着して全体の流れに道筋がつかなくなって「自由」の悪い側面が大きく出てきてしまうのだろうかなと思います。

2012/8/8(水) 午前 2:37 LaND

「すべて真夜中〜」は、チェックしている本です。
川上さんの作品は、多分 (!?) 読んだことがないと思います。
「ヘブン」も読んで、読み比べてみたいな。

2012/8/15(水) 午前 8:21 月

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ヘブンではテーマが観念的にうまく昇華されていたと思うのですが、本作ではテーマの複雑さが矮小化されているように感じられて結末もちょっと強引で拙速な感じでした。
川上さんの作品は好き嫌いが分かれそうで、僕もヘブン以前の作品は敬遠していますが、どれか一冊は読んでみてもいいかも知れません。読みやすいシンプルな流れなので湊かなえさんの作品みたいに短時間で読めると思います。

2012/8/19(日) 午後 11:05 LaND


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