鉄の表情ぎゃらりー

今年も古物市探索頑張るぞ〜!

旅行写真

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仙の家に滞在中、地元の手道具を見れるところはないかと聞いたところ、

屋久杉自然館に行けば幾らかあると教えて頂いたので、

縄文筋登山コースを歩いた次の日、行って来ました。


イメージ 1


自然館本館入り口前に置かれた大きな屋久杉の丸太。


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/578395/img_578395_17913484_23?1316892374


直径1,5メートル近くありそうです。

屋久杉は現在国により一切の伐採が禁止されていますので、

木材などにされるのは大昔に切り倒され地中に放置された物を、

掘り起こして朽ちた部分を除いて使います。

そんな状態でも屋久杉は樹脂が多く、大部分は朽ちずに残っているので、

ちゃんと木材として使えます。


上の写真の丸太も中心部分は朽ちて空洞化していますが、

土埋木を掘り起こしたものでしょう。


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/578395/img_578395_17913484_22?1316892374


館内に入ると左手すぐにこの巨大な枝が目に入ります。

これは平成17年12月末に雪の重さに耐え切れず折れた縄文杉の枝です

今は「いのちの枝」と名付けられここ屋久杉自然館に保存されています。


イメージ 2



さて、お目当てはコレ、手道具です。

鋸(のこぎり)が沢山見えますが、これらはどれも杣(そま)師の道具で、

大工用の鋸と比べるとかなり大きい物です。


面白いことに私の知っている呼び名とは違う名前が付いており、

私が腰鋸(こしのこ)と呼んでいる物は笹葉鋸(ささばのこ)、

窓鋸(まどのこ)と呼んでいる物は改良刃鋸(かいりょうばのこ)、

前挽き大鋸(まえびきおが)は脇鋸(わきのこ)となっていました。


イメージ 3

イメージ 4


どこからが鋼でどこまでが軟鉄なのか判りませんが、どうも土佐型っぽい。

―と思ったら☆ビンゴ☆だったようで、後から判ったことによると、

屋久島ではその昔加治屋さんを土佐から呼んで技術指導をさせていたらしく、

その影響で屋久島の道具は殆どが土佐打刃物の流れを汲んでいるそうです。

顕著なところでは鉈(なた)などがそうで、殆どが土佐鉈でした。


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/578395/img_578395_17913484_20?1316892374

ハテ、コレも土佐系なのかな?

なかなか見かけないヒツ穴ですね。

一つ利点として、曲がったエンジュの柄がなくても使えるのがいいですね。


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/578395/img_578395_17913484_21?1316892374


これは一見鉈のようですが、柄が垂直に付いています。

屋久島特有の道具で、平木割りといいます。


昔は屋久島では目の通った屋久杉を10cm×30cm程度の薄い板に割り出し、

これを平木(ひらぎ)と呼び、薩摩藩に年貢として収めていました。

割り出した平木は産地を隠すために薩摩杉の名称で流通したそうです。

これには、屋久杉のグレードが非常に高く貴重なものであったため、

幕府に奪われたり、また闇で伐採・流通されたりすることのないように、

という薩摩藩の思惑があったようですが、それはともかく、

この平木割りはその平木を作るのに特化した専門の道具です。


写真では判り難いですが、背中は厚く作られており、

場合によっては叩いて使えるような構造になっています。


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/578395/img_578395_17913484_24?1316892374


これはおまけの写真です。


本館とは別の別館に展示されていた巨大な切り株です。

登山の途中で見たウィルソン株ほどではありませんが、十分な迫力があります。


屋久島の手道具はこの後宮之浦に移動してから民族資料館でも沢山見ました。

実は、以上のウンチクの大半は、民族資料館の学芸員さんに教えてもらいました。

民族資料館についてはまた今度書きます。

閉じる コメント(6)

あるけすさんのコメントを読んでなるほどぅ
薩摩と土佐 屋久島で既に同盟を結んでいたんですね〜

2011/9/25(日) 午前 10:08 ゆうけん

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ゆうけんさんこんばんは、いつもコメントどうもです。^^
そのようで、物流などは殆ど土佐からだったようです。

2011/9/25(日) 午後 8:45 あるけすさん

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鋸はわかりませんが、土佐鶴(鳶の大きい物)が見えますね。

鉞は筑前型と中国、南九州型かな…。

土佐は刃物産地化したのが早かったようですから、あちこちに技術が伝播していったのでしょうね〜。

2011/9/26(月) 午後 9:38 [ やまとも ]

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やまともさんこんばんは、いつもコメント有難うございます。

そうですね、土佐鶴や、輪付ガンタ?(万力?)のような物が見えますね。
もっとも勉強不足で私にはよく分かりませんが・・・・・。
鉞は筑前、中国、南九州などの型が展示されていたのですね。
本当にいつも勉強になります!

2011/9/26(月) 午後 11:24 あるけすさん

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曲物・箍物という本によると、『平木割り』と同じような道具がヨーロッパにも有るそうです。
それから飛騨高山辺りの道具で榑秕鉈(くれひなた)あるいは万力の名前で奈良時代から平安初期に既に使われていたそうです。
両方、栗の屋根葺板を作る道具。
ただ、平木割りと刃の向きが上下逆です。

北陸で使われる剥鎌(へぎがま(蚕簀鉈 さんずなた))というのも出ていて、こちらは刃の向きが平木割りと同じです。

2011/10/1(土) 午後 11:30 天水

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天水さんこんにちは、暫くです。
ず〜っと放置したままですみませんでした。
最近体調が悪い上に忙しく、ブログから遠ざかっていました。

天水さんの情報はいつも勉強になります。
調べてみたところ、教えていただいた「曲物・箍物」という本、
近くの図書館に行けば見れる事が判ったので、
今度体調が良い時に行って見てみます。

2011/12/8(木) 午後 6:45 あるけすさん


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