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その研磨工程を今日は追っていきます。 前回の様子見仕上げでは納得のゆく鋭さの刃先を得られなかったので、 硬度・粒子の細かさどちらも前回のを上回る石を用いる必要がありました。 そんなわけで、一度若狭田村山の浅黄を使用してみましたが、 これは地金との相性が合わなかったようで引け傷が頻繁に入り、 他の候補として上の中山か大突辺りの浅黄を試してみることにしました。 イイ研ぎ汁が出ました。 尚さんに頂いた一本松を共名倉にしていますが、しっとり感は申し分無し。 しかしこれでも時折引っ掻くような感触を砥面に感じるので、 肩の力を抜きながらかなり気を使って軽く研いでいきます。 地金よりも鋼の層状模様に重点を置いてピントを合わせてみました。 ・・・・・が、やはり高硬度の石で研いでいるので刃先の光沢が強く、 なかなか思うように模様が見える写真は撮れません。 よ〜く見れば明かりの当りが強い箇所に模様が見えるか、 ―といった程度ですね。 この浅黄では砥石と刃物の相性を合わせるために名倉の類が必須で、 目の詰んだ状態の砥面で薄い水のみで研ぎ上げるような扱いは難しい。 そこで手持ちの石で、石自体の粒子という点では最も目の細かい、 中山の敷巣板を使って磨きを強めてみました。 浅黄にも匹敵する目の細かさがある分、研磨力は強いとは言えず、 散々頑張ってもこのような薄い研ぎ汁しか出ません。 もっとも、本当はこの写真で受ける印象よりは研ぎ汁は出たものの、 変色してしまったために、写真ではよく見えないという部分はあります。 中山敷巣板による、地金の研ぎ上がり。 同、鋼の研ぎ上がり。 以上のような研磨工程を経て、最後には適当な皮製品に研磨剤を付け、 刃先を養生して研磨は終了としました。 刃先の拡大写真はゆうけんさんのYoutubeで紹介されているので、 ここ↓にリンクを張っておきます。 この剃刀は既にゆうけんさんにお返し、今は普段どおり、
しかし切れ味はともかくやはり勝手ということでは剃刀に敵うはずも無く、 こんな方法をいつまでも続けていくのは何だかなーって感じもあるので、 いずれはどこかで何らかの剃刀を見つけて来たいなと考えています。
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砥泥ギャラリー
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徹底して試しますね、鉋刃で髭剃りとは・・どうやって持つんで
しょう・・・。
2014/11/16(日) 午前 7:00 [ tamamokukun ]
ちびた鉋刃なら持ちやすいですが、まさか寸八サイズとかでは…
豆鉋なら細かなところに手が届きますね^o^
確かに鉋では刃角が剃刀より鈍角ですから切れは悪く感じます。しかし研ぎ次第で切れは剃刀に匹敵しました。ですがやはり木肌と人肌では別物ですから木を削る刃では無くなりました(汗
中山敷巣板研ぎあげた剃刀、艶が抜群ですね。
刃元一分程に研ぎ痕?でしょうか?
砥石の名前やalcesさんの技量を鑑みてもかなり気を使うタイプの砥石でしょうか?
2014/11/16(日) 午前 8:59 [ 狛犬 ]
実は自分も鉋身で髭剃りはやったことがあります・・・。
その時は案外いけるもんだなという印象でしたが、どうやら彼は習慣的にやっている様です・・・。
ただ狛犬さんのおっしゃる通り、髭剃り用のキンキンの刃にしなければいけないみたいです。
2014/11/16(日) 午前 11:21 [ sixpence ]
★tamamokukunさん★
こんばんは、いつもコメント有り難うございます。
鉋刃の横側から持って試しています。
普通の刃角度よりはもうちょっと鋭角の方が使いやすいはずですが、
頑張って研いだ時の切れ味の評価を試験する簡単な方法でもあります。(笑)
2014/11/16(日) 午後 3:59
★狛犬さん★
こんばんは、いつもコメントどうもです。
寸八でも時々やりますよ〜。(笑)
でも寸八の手持ちではあまり毛を剃るのに向いている刃味の刃が無く、
主に寸六で試していますが、これもまだ丈が十分に残っているので、
持ち辛いったらありゃーしません。(爆)
まぁ、剃刀用として使おうと思って研いでいるわけではないので、
髭だけでなく薄っすら皮膚表面まで削ってしまうことがままあります。(苦笑)
髭剃りではありませんが、鑿の切れ味の試験では爪を良く使って試すので、
私の爪は伸び放題の状態か短すぎる位かのどちらかで、両極端です。(爆)
2014/11/16(日) 午後 4:13
この中山巣板の艶は秀逸です。
でもガリガリという手ごたえが無くてもいつの間にかヒケが入っているタイプで、
研ぎ心地に少し砂っぽい感触を感じたときにはもうアウトなんです。
例えるなら#10000の砥石で研いでいる時に、いきなり#4000程度の粒子が、
ほんの2〜3粒ほど混じるような感じのヒケが入ります。
刃元のは・・・・・、痕だったかもしれません。
でももうよく覚えていないんです、すみません・・・・・。(汗)
一度油を差し、それを研ぎ目の方向に拭ったので、その跡の可能性もあります。
2014/11/16(日) 午後 4:13
★sixpenceさん★
どうも〜、今日は収穫はありませんでした。
自分の場合、剃刀用ということでなく、桐の板目用の刃付けですね。
どちらもかなりピーキーな刃付けが求められると思います。
2014/11/16(日) 午後 4:16
alcesさん
なるほど、確かにそう見えると言えばそうですね。油拭いの痕かどうかは、写真じゃ判断出来ませんね。(汗
以前貸した奥殿もそんな感じです。いつの間にか、ヒケ、粒子の荒い奴がゴロッと…ジャジャ馬だなぁ
良い時は抜群の底光りする曇りがあるから、使いこなしたいんですよねぇ
2014/11/16(日) 午後 7:07 [ 狛犬 ]
スミマセン、研ぎ目を完全に消せるほどの研ぎは出来なかったので、
覚えていない今となってはどちらとも言えないんです。
巣板や浅黄はガリッという強烈な感触が無くても気が付いたら傷が付いていたり、
綺麗に研ごうとするとなかなかに厄介な品ですよね。
2014/11/16(日) 午後 7:34
実用品なら問題ないんで、たいていは妥協しますが
こうやって写真にするとなると、普段やらない気遣いまでして、ほんとうに疲れますよねぇ。
2014/11/16(日) 午後 11:47 [ 狛犬 ]
そうなんですよ、例えば研ぎ上がりに水分を拭き取る物なども気を使いますよね。
ティッシュなどでも力を入れすぎると引け傷の原因となってしまいますから、
拭き上げるのも研ぎ目の方向どおりに拭かないといけないし、神経を使います。
水分を落とし油を引いて、その時点で引け傷が入っていなくて初めて仕上げ終了、
―ですからね。
2014/11/17(月) 午前 0:05