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こんばんは〜! あと数分で終了する勘兵衛の鉋のオークションを眺めつつ、「高いなぁ」と早々に諦めているヘタレのAlcesどんです。(笑) 今日は、「こんな道具があると、鉋台の調整が便利になりますよ〜」って紹介の記事です。 写真をご覧のとおり立鉋(台直し鉋)なのですが、刃が際鉋の刃で、鉋台の刃口や台尻・台頭付近の調整に威力を発揮する仕様です。 特に名称が決まっている様子はないので、私は「際の台直し鉋」などと形態まんまの呼び方をしていますが、文字どおり削りたい箇所と削りたくない箇所の境を視認しつつ使えるうえ、台直し定規との併用で高い精度の調整ができる、まさにキワぎりぎりまで追い込める鉋です。 ―ところで、この際仕様の台直し鉋に限ったことではありませんが、台直し鉋は仕込み角がほぼ90゚で、言わば台に収まったスクレーパーですので、切削原理は通常の斜めに刃が仕込まれた鉋とは違い、刃が素材に切り込んでゆくのではなく樫の木の繊維をむしり取るような働きをします。 このため切削屑の刃への当りは大きなものとなり、裏の刃先の磨耗が通常より激しいというのが、これまで台直し鉋を使ってきた上での印象です。 ですので、この用途に使われる鉋刃は特に持久力があり、長切れすることが求められ、その上繊維をむしり取る切削原理に由来する引きの重さも考えると、刃に肩の軽い切れ味―、簡単に言うところの「鋭さ」もまた厳しく求められるように思います。 つまり端的に言えば性能が高い鉋刃が求められるわけですから、本来他の鉋にも全く同様のことが求められるという意味では特筆するべきことでも無いのですが、ただこの用途に関しては性能の低い鉋では全く使い物にならないという意味で、刃自体への要求は他の用途よりさらに厳しいものがあると思います。 私が仕込んだ鉋刃は、昔の会津の鉋で銘は重清(三浦清吉)作。 地金は柔かい何かの錬鉄で(和鉄の可能性もあり?)、鋼は炭素鋼系現代鋼で、研ぎ易く鋭い刃を付けやすいうえにバッチリ永切れもするという、このような用途にはうってつけの鉋刃です。 この鉋は元々刃幅一寸六分程度だったと思われますが、何らかの事情で片側が切断されたようで、肉回しが左右で厚みが大きく違う少し奇異な姿をしています。 元々古い会津鉋の伝統どおり、背の抜きが深い正当な作り込みの鉋ですので、片側を切断した際に生じる左右の厚みの差はより大きなものとなって現れています。 裏は研ぎ崩されベタ裏になり、目も当てられないほどに錆びていたのを研磨修正しました。 まだカイサキ近くには腐蝕跡が残っていますが、まだ丈に少々の余裕があるので何とか使えるでしょう。 この鉋を仕込んだのは昨年の・・・・・あれ?いつだっけ?(汗) 確か春くらいだったかなぁ? ・・・・・とにかく夏には完成していたので、東村山の相羽ワークスで開催された試し研ぎイベントにも持参しました。 そこで尚さんにもお試し頂いたところ、使いで・切れ味ともに上々の評でした♪ 流石に会津の刃物―ということなのでしょう!
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なるほど!口辺りは、ある意味感だよりでこすりますよね〜!
立鉋の際は売ってませんですよね〜!素晴らしいアイデア
2017/1/27(金) 午前 2:16
おとっとさんこんばんは、いつもコメント有り難うございます♪
実は際の立鉋自体は私が考え出した物ではなく、とある大工さんが使っていた物を見て便利そうだったので、私なりに使いやすい仕様にアレンジし自作してみたのです。
具体的には屑溜まりの方式がその大工さんの使っている物とは違い、私のは屑のはけが良い、たしか特殊鉋の台を専門にしていた行近が施していた方式の仕様です。
2017/1/27(金) 午前 2:33
台直し鉋ってやっぱり使いやすいのがいいですよね。
刃先が見えると痒いとこまで手が届いていいですよね。
そして切れる鉋刃を台直しにしているとやはり台の艶も違いがでますね。
貧乏性のオイラは、台直しに切れる鉋刃仕込む心の余裕がありません(--;)
2017/1/27(金) 午前 8:02 [ ころんびあ ]
ころんびあさんこんばんは、いつもコメント有り難うございます。
そうですよね、木挽職が目立てに8割近い時間を割くように、鉋削りも台直しに削り以上の時間が掛かることもあり、その使用頻度なども考えると、実はなかなかにバカにできない重要性がありますね。
私は名品探しをしていると、寸六や寸八の丈のある健全な鉋では高価すぎるためにいつも際鉋など人気の無い鉋ばかりが集まってしまい、結果的に部屋の中が際鉋だらけになっています。(苦笑)
なので良し悪しは別にして、こういう鉋はわりと作りやすい環境ですが、貧乏性なのは全く同じですので、ついつい小鉋などを手に入れても通常勾配の鉋に仕込みたくなってしまいます。(笑)
2017/1/27(金) 午後 11:38