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明庵さんのブログで本焼包丁の先祖に当たる?丸鋼の包丁ついて読んでいて、 思い出しました。 屋久島滞在中に種子島包丁を研いだことがあり、そのうち一本だけ、 特徴が通常の本焼とは違い、全鋼+玉鋼製の可能性がある、 面白い包丁がありました。 上の写真の包丁がそれです。 製作時代は定かではありませんが、作りを見る限りかなり古そうです。 ただ、仮に製作時代が本焼の技術が完成した以後の物だとしても、 先進的な制作法を知らず、前時代的な製作法を続ける作者も時にはいますので、 内容と製作時代は分けて考える場合も・・・・・。 研いで見て最初に気づいた事は、カイサキや鍛接線のような物が、 どこを見ても無いということ。 となれば全鋼製ということになりますが、通常の本焼包丁に見られる刃紋が、 どうやら通常の鎬線近くに来ているいらしい。 この写真なら良く分かるでしょうか。 けして私が鎬線がボケるような下手な研ぎをしたのではありません。(笑) 直刃の波紋が鎬線に見えてしまうような位置に来ているのです。 それにしてもこの包丁、柄に違和感があります。 なんと金口が近年のプラスチック製! さらによく見ると、刀身の背中が低く、柄のセンターと合っていない。 なんだかちぐはぐですね。 察するに、屋久島では刃物も砥石も、代々に渡って大事にするのが習慣なので、 この包丁も柄が朽ちた際に入れ替えたのかもしれませんね。 この包丁の持ち主のお父さんは野鍛冶をしておられたようなので、 それくらいは朝飯前だったのかも。
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2012年06月01日
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