鉄の表情ぎゃらりー

今年も古物市探索頑張るぞ〜!

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昨日・今日と二日連続で包丁研ぎ。

私としては珍しいことです。


今日は自分の包丁を研ぎましたが、昨日のは人に贈る分。

親戚の贈り物用に買った水戸の中屋平治さんの包丁、5寸の和ペティです。

私が使う包丁なら錆させないので地金は研ぎ易ければ何でも良いですが、

他人に贈るなると、どういうことになるか想像がつかないので、

セミステン地にしてもらいました。


https://blogs.c.yimg.jp/res/blog-68-91/new_alces/folder/7070/61/24008661/img_2?1407344289


平の磨きが美しいですね。

この美しさの秘密は表面の仕上げの方法にありそうですね。

通常の包丁は表面を機械などで研磨して仕上げられた物が圧倒的多数ですが、

この包丁は鏟(セン)で鋤(す)いて均されたようで、一目でそれと分かります。

機械で研磨するのと違い、鏟で美しく鋤き上げるのは手間が掛かる上、

誰がやっても綺麗になるというほど簡単ではありませんが、

流石にそこは鋸鍛冶が専門なだけあり、業のレベルが違うと関心しました。


ところで刃の研ぎは仕上げまではしていないらしく、

刃先に一箇所ぶつけたのかな?と思うような欠けもあったので、

私が刃を付けてから送ることにしました。


https://blogs.c.yimg.jp/res/blog-68-91/new_alces/folder/7070/61/24008661/img_3?1407344289


まずは黒幕#1000から掛かります。


そういえば地金についてはセミステンと指定しておいたけど、

鋼については何も言っていなかったっけ。

ってことはスエーデン鋼なのでしょうか。

びっくりするほど研ぎやすいです。

黒幕の強すぎる研磨力を割り引いても、それでもよく下ります。

鋼の硬度は十分で、パリッとした刃味なのに粘りもあるし、

カエリの落ち具合も気持ちよく、砥石当たりも突っ張りません。

つまり一言で言えば刃物として良質ということですね。


https://blogs.c.yimg.jp/res/blog-68-91/new_alces/folder/7070/61/24008661/img_4?1407344289


黒幕で新品の包丁にありがちなエクボもあらかた落としたので、

次の番手にはニューケント硬口を試してみました。

・・・・・が、これは相性が悪いらしい。

地金を引くような感じで時々カリッっときます。


https://blogs.c.yimg.jp/res/blog-68-91/new_alces/folder/7070/61/24008661/img_5?1407344289


そこで使う石を天然の中砥石、新内砥に代えてみました。

これは相性が良く、地金も綺麗に仕上がりました。


しかしこの時点で地金に何か模様のような物がある可能性が。

通常ステンレスにそのような物はありませんが、

鍛錬の工程で何らかの鍛流線のような物が生じたのか?


https://blogs.c.yimg.jp/res/blog-68-91/new_alces/folder/7070/61/24008661/img_6?1407344289

刃さえ付けば良いということでささっと終わらせるつもりでしたが、

これでは傷抜きを頑張って模様なんぞがあるのか確認するかどうか、

大いに迷いますね。

そこで黒幕#5000ではやや慎重に地金の様子を見ながら研ぎを進めます。


https://blogs.c.yimg.jp/res/blog-68-91/new_alces/folder/7070/61/24008661/img_7?1407344289


しかしやはりセミステンの地金は日本刀の地金と違い、

細かく地金の傷を抜いていくのは時間がかかり過ぎるし、

やったところでしばらく使えば汚れて模様など見えなくなるわけで、

ワリに合わないので通常通りに刃付けすることに。


まぁ、丁寧に前の研ぎ傷を抜くということ自体は、

多少ではありますが意味のあることではないでしょうか。(汗)

なんだかどこからかお叱りが飛んできそうな気もするけど、

しーらない。


https://blogs.c.yimg.jp/res/blog-68-91/new_alces/folder/7070/61/24008661/img_8?1407344289
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結局最終仕上げは 中山の巣板で研ぎあげました。

光沢系の仕上がりでです。


どうも自分の使い馴染んだ刃物ではないのでいま一つ調子がつかめず、

お世辞にも最高の切れ味が出せたとはいえない・・・・・。

いや、切れ味に関しては包丁自体の質に信頼が置けるのでまだ良いけど、

問題はどこまで長切れしてくれるか、ですね・・・・・。

これについても平治さんの作品はそれなりに信頼はあるのだけど、

どういう研ぎをしたときどれ位長切れするというデータが無いので、

なんとも自信が持てない。


仕方が無いので普段自分の包丁にしているのと同じ要領で研ぎましたが、

自分で使うわけでない場合って、何だか落ち着かないって言うか、

後々どうなるか気になりますね。


ところで今日は鉋の刃も研いでいましたが、また例によって絶不調です。

前に研いだ時から何日か空いたので仕方ないと言えば仕方ないですが、

暑くて集中力が持たない時にこう上手くいかないことがあると、

どうもムシャクシャしてやっていられません。

鉋研ぎは諦めて、電工ナイフの手入れに逃げてしまいました。

しかし金曜日あたりからは最高気温が下がりそうな様子。

その辺りの日を狙って研ぎ込みたいところです。

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