鉄の表情ぎゃらりー

今年も古物市探索頑張るぞ〜!

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こんばんは。
今日は昨日に続き、お借りした砥石のインプレ紹介です。


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確か聞いた話では、この砥石は先日切断した大きい原石よりも前に採掘されたようで、先日の石と比べると表層部にあったのか、やや風化が進みすぎている印象です。

試し研ぎに使った鉋は関西の大極上銘(笑)の鉋。
徳川末期頃の作品ではないかと思われる物で、和鋼+和鉄の組み合わせです。

刃味はかなり甘く鑢も掛かりそうなほどで、地金と鋼のコントラストをハッキリさせるのは難しい質の鉋です。


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研ぎ汁は殆ど砥石と同じ色で、鉄の黒い粒子はあまり見れませんでした。

砥石の表情も小ヒビが多い感じですが、やはり見た目の印象どおりやや風化しすぎているようで、刃物を研磨しているというより、研磨力の弱い微細粒子で磨きを入れているような感触です。

しかし日照山や高島明覚谷のような泥石と違うのは、このような泥の出が良い石質にもかかわらず鏡面的な光沢に仕上がり、その上キメもかなり細かいという事です。

一般的な天然砥石の傾向としては、柔かく泥が良く出る石ほどキメは粗く仕上がりも曇ったものになりがちですが、時として例外的な石もあり、この石もまた特殊な性質を持っているようです。

もしかすると元々は硬く粒子も細かかった石が、風化によって粒子の結合が弱くなり、キメの細かさだけはそのままで硬度が下がったのかもしれないですね。


https://blogs.c.yimg.jp/res/blog-68-91/new_alces/folder/7153/34/43834/img_29?1429790740
https://blogs.c.yimg.jp/res/blog-68-91/new_alces/folder/7153/34/43834/img_28?1429790740


コレが仕上がりの写真。
・・・・・ですが、被写体の光沢の強さと地金・鋼のコントラストの弱さのせいで、どうも写真ではイマイチ雰囲気が伝わりませんね。

しかし研ぎ傷は見た目では確認し難いほど細かく、地金を引くようなことも無かったことから、もしかすると包丁の仕上げなどでは下地研ぎさえしっかりしていればむしろ扱い易い石質ということもありそうです。

砥石の世間体といえば、硬さ、研磨力、キメの細かさの三要素全てが揃っていないと評価の低い物になりがちですが、それ以外に実用的な使いやすさという要素も加えて考えるとこういう石にも別の長所があるということを、もっと評価されるべきではないかと思います。

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