鉄の表情ぎゃらりー

今年も古物市探索頑張るぞ〜!

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何でこうなるの?(汗)

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こんばんは。

今日は最近遭遇した中古の道具についての愚痴です。

本当はあまり愚痴とか、毒を吐くようなコトをブログで書くのは良くないと思いますが、あまりに立て続けに同じような状態のに遭遇しているので、やっぱり思いっきり書くだけ書いちゃいます。


ここ最近、刃角度がやけに鋭角に研がれた刃物をよく見かけます。

中には人から預かっている修正中の鉋もあったり、自分で買って来たものの、時間などの都合ですぐに手を付けられない物もあったりと、道具の状態・状況は様々ですが。


鉋刃については、昔の桐の板の削りで、よく超鋭角な刃の鉋が使われました。

なんと15゚とか、それ以上に鋭角なのではないかと思うような、刺身包丁の刃角度に近い角度に研ぎ、刃先だけを二段刃にして通常の角度にするのです。

これは桐のような柔らかい木質の素材を削る場合、鉋刃を台に仕込む挿げ角度を思いっきり寝かせるためで、仕込み角を寝かせた時に、鉋刃の鎬筋が刃先よりも高く出ないようにするための一つの工夫だったのでしょう。

実際のところ、本当はそこまで仕込み角度を寝かせなくても、ちゃんと桐板は削れますし、鉋刃も少し鋭角気味に研ぐ程度で十分なのですが、「桐材の削りは鋭角のカンナが良いんだ」という、職人の間の知恵というか、一種の常識のような物が、時に極端でやりすぎとしか言いようの無い形になった、一つの例なのでしょう。

しかしそれらは、時には意図的にそのように研がれた物もあるのですが、殆どは使用者の技術が未熟なためにそうなった物の方が、数で見れば圧倒的に多いのです。

とんでもなく寝た仕込み角の台に、驚くような鋭角の刃が入っていて、刃口に桐の粉状の削り屑が着いているのを見ると、「あぁ、この使用者はこういう風に勘違いしたんだな」と察しが付くというか、一応何を目指したのか理解できないわけではありません。

しかし時々この鑿のように、特に意味も無く鋭角に研がれた道具に出会うことがあります。

鑿のように、切れ味だけでなく強度と持久力が求められる道具では、このような角度にするのは大きく刃かけする恐れもありますし、良い事は一つも無いはずなのですが。

使用者の技術が未熟で、刃先を少し丸く研いでしまうとか、どうしても硬い鋼より柔かい地金の方を多く研ぎ下してしまう―といったことも、程度がそこまで酷くなければ、最初は誰でもそうだよねって納得も出来ます。

私も研ぎを始めたばかりの頃は、まぁ酷くて、当時の自分自身でも見れたものではありませんでした。(暴)

でもネ・・・・・。

やっぱり、鑿はこんなに鋭角に研いで良い道具ではない、―という位の事は、最低限の知識として覚えておいて欲しい―と切に願います。

さもないと、後々手にした人間の修正の手間がホント大変なコトになるので・・・・・。(汗)


写真は、徳川末期から明治頃までに作られたと思われる突鑿です。

東北系の鑿で、恐らく会津の吉房の系統ではないかと思います。

この他に昭和の初めあたりに作られたと思われる、新潟の中惣の鉋も買いましたが、それも桐材用の鉋と同じような刃角度でした。

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