|
目下作業中の鉋刃です。 とりあえずなんとか裏も出しました。 この鉋、押え金も使い二枚で仕込む鉋らしいですが、押え金を使う場合、 裏はどれくらい出すのが良いでしょうか? 自分の鉋は一枚鉋ばかりなので、あまり勝手が分かりません・・・・・。 もう少し叩き出した方が良いのでしょうか・・・・・。
|
研ぎ
[ リスト | 詳細 ]
色々な物の研ぎや、研ぎ方についてのコーナー。
|
昨日の大鉋、既に研磨に着手してはいますが、まだまだ準備の段階です。 鑿や鉋の研ぎは裏の平面精度が命といいますが、実際に裏の精度が良くないと、 表も上手く刃付けができません。 そこで肝心要なアイテムが↓です。 これは常三郎製の金盤で、私はいつも鑿や鉋、片刃の包丁なども、 卸したての物はまずこの金盤で裏押しして裏の平面を決めます。 この金盤、長さが普通の規格寸法の砥石より長く、25cm強あります。 大鉋の幅は19,3cmですから、長さは一応足りているので、 慎重に押せばなんとかなるかな〜、という魂胆です。 まぁ、本音を言えば、もっと長さが欲しいくらいですが・・・・・。 昨日は鉋自体の研磨は様子見程度にしておいて、この金盤の平面直しをしました。 金盤の平面精度がそのまま鉋身の平面精度になるわけですし、 多分ここが一番肝心なところだろうと思ったので・・・・・。 しかし鉄の塊がそんなに簡単に真平らになるワケがないですよね。 未だ平面には遠い!(笑) まだしばらくは辛抱かな・・・・・。 一応刃道の様子も見たかったので、黒幕モス(#220)で軽い整形をして見ました。 裏を少し押したり表を少し研いだりしつつ刃道の様子を大まかに見当を付け、 裏出しの加減を考えます。 また裏出しをすると鎬面が凹凸になり、荒研ぎなんかでは研ぎ易くもなるので、 少しは手間が省けます。 研ぎ易くなる理屈は和鉄などの地金に見られる「ゴマ」と同じですね。 それにしても研いで見て驚き。 元々手が大きいからかでしょうか。 もっとも馴染むとはいえ、流石に重いので、腕の骨がギシギシいいますが。(笑) あまり続けると手首を痛めそうと思い、早々に切り上げました。
|
|
どんな包丁・刃物にもいえることですが、 中研ぎの仕上がりの良否が、最後の仕上がりにも影響します。 特に、今回研ぐ包丁は本焼です。 肉置きなどのバランスを仕損じると、後になってはもう取り返しが付きません。 そこで全体的な姿や鎬面の平面の状態など、 中研ぎの段階でできるだけ精度を良くするように気をつけて研ぎます。
上の写真、黒幕グリーン(2000#)で研いだときの様子です。 これ以降の番手は中仕上げに飛びますので、 刃のラインは特に丸刃になっている部分などが残っていないように、均一に研いだ、 ・・・・・つもりです。 傷痕が良く見える写真です。 研ぎ目もなるべく揃うように研がないと、次の工程で研ぎ目を取るのが大変です。 裏はなるべく糸裏にしたいので、この時点ではカエリも落としていません。 まぁ、この包丁は特に鋼の粘りが強いので・・・・・。 仕上砥を使わなくては落としたくても落とせませんが。(苦笑) 今度は菜切包丁です。 黒幕2000#の次に天然の青砥を試してると、これが大当たり。 人造砥石ほど研磨力は強くないので、如何な物か?と思いましたが。 案外傷の浅い、良い仕上がりになりました。 次の工程に研ぎ進んで、黒幕エンジ(5000#)の研ぎ目です。 ここまで来ると前の研ぎ残しの研ぎ目が気になります。 今回の二振りの包丁、本焼きなので研ぎ難いは研ぎ難いですが、 出刃包丁は反りがあるので、どちらかというと面ではなく点で研ぐ感じです。 点で研ぐ場合、砥石と包丁の接触する面積はそれほど広くなく、 まだ砥石が良く食い付く印象ですが、反対に上の菜切りはツルツルでもう大変。 新品・卸したての包丁は鎬面が全体的にかなり丸刃気味です。 よって研ぎ始めは目の荒い砥石で平面を出す作業から始めますが、 鎬面の平面が大きくなるにつれダイヤモンド砥石では上滑り感の方が強くなり、 金剛砥を持ち出してきても、それでもまだ上滑り感が強い! そんな訳で、今回の研ぎは天然砥石に人造砥石で共名倉を掛けないと、
本焼の研ぎは時間との戦いだと痛感しました。
|
|
釿の研ぎは基本的には鉋や鑿を研ぐ時と同じ持ち方で研げるのですが、 やはり形が違うと要領も変わります。 釿は刃道がやや弧を描いている形状ですが、 (種類によってはかなり弧が大きい形状の物もある) 刃に対して水平に見てみると、基本的には刃道は真っ直ぐです。 このため鎬面は平面ではなく凸面になっているわけです。 そこでAlcesどんは、中研ぎでは殆ど縦気味の斜め研ぎで、 仕上げでは縦研ぎで研いでみました。 この研ぎ方のメリットは釿を回すように研ぐことで、 一部分だけを研ぎ減らし過ぎるようなことを防げる点です。 図にしてみました。 こんな感じで1ストローク分研ぐ間に釿を回すような感じで研ぎます。 砥石の面直しを頻繁にする必要がありますが、慣れると普通に研げます。 白巣板で研いで見ました。 すぐに砥面が歪んでしまい、面直しが忙しいです。 あぁ、砥石が勿体無い・・・・・なんてことは考えず、無心に研ぐのが一番です。(笑)
|
この鑿、是久の叩き鑿だか追入鑿だかですが、裏の仕上げが大雑把だったらしく、 なかなか刃先の平面が出ません。 耳、つまり両端の部分ですが、その辺りが砥石につかず、金盤に当ててみると かなり隙間があります。 正直何度か裏出しすれば何とかなるだろうと高を括っていましたが・・・・・。 叩いても叩いても、思ったより裏が出ず、かなり時間がかかります。 そこでまた誤算。 よほど裏が出難い鋼なのかと思いきや、実のところ、トンカチのいつも裏出しの際に 地金を叩く部分が磨り減り丸くなったらしく、それが効きが悪い原因の一因と分かり、 どんなトンカチかというと・・・・・? というわけで、研いでみてこうなりました。↓ なにやら光源のおかげで眩く輝いている。(笑) このトンカチ、硬いでも研ぎ難いでもなく、それだけなら研ぎやすいですが、 ダイヤモンド砥石で研ぐとキーキーと物凄い音です。 たぶん一部だけが磨り減ってしまったのは、鉋や鑿だけでなく、包丁の裏出しにまで 使いまくっていたのが原因でしょうかねぇ〜。 もう当分こんなモノ研ぎたくないです。(苦笑) ついでに管理が悪く、錆が出てしまった包丁も中仕上げまで研ぎました。 刃の黒幕5000#での研ぎ上がりです。 相変わらずギラギラですね。 次に艶砥を使い、内曇、刃艶、地艶と仕上げていきます。 たかが包丁と思われそうですが、この包丁、地金はこれまで見た包丁の中でも 出色の良い地金です。 地金の様子が一部だけしか分かりませんが、全体的に乱れた大柾目の地金です。 錆びさせてしまったのは勿体無いことをしました。 また研ぎ上がったら写真を載せようと思います。
|




