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先日の鉞、鋼の材料がどうしても気になったので、 思い切って錆びさせて見ました。 前回も書いたとおり、鋼に何らかの模様が出る場合、玉鋼の可能性と、 現代鋼でも何らかの条件で鋼の層が積層状に見える場合の両方が考えられます。 玉鋼が原因の場合積層模様は炭素量の異なる複数の鋼を折り返し鍛錬したことで、 それら異なる性質の鋼がパイ生地状に見えるわけですから、錆びさせて見れば、 現代鋼の場合は炭素量が均一なので錆びも模様とは関係なく均一に現れ、 玉鋼の場合は炭素量の違う層ごとに錆び方も異なるので、 錆びも層状に表れる可能性が高いと思います。 ―で、やってみた結果が上の写真なんですが・・・・・。 う〜ん? 部分的には錆が層状になっているように見えるけど? あまりに錆び方も不規則で、これはこれでよく分かりません。(汗) 実験の後錆を落とすためにもう一度研ぎなおしてみたところ、 どうやら鍛接線近くに現れていたクモは全体に薄くなりつつも続いているようで、 鍛え傷らしき物は光沢がある鋼とクモの中間に出ているらしい事が分かりました。 なんとなく実験の結果は玉鋼の可能性がより強まっただけで、 結局どうなのかはイマイチ分からずじまいになってしまいました。
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斧(おの)・鉞(まさかり)
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お早うございます。 ここのところ鋸の話題一色でしたので、今日は気分転換に鉞です。 先日公園で貰った樫材、目が真っ直ぐな物を選んで来ていましたので、 折角だし二つに打ち割り、木目が観察可能な状態で保管したいと思い、 打ち割るために鉞をヤフオクで買ってみました。 樫材を持って帰った当初はマイナスドライバーを改造した打ち割り鑿や(笑)、 大工用の叩き鑿などでの製材を試みましたが、そこは流石に樫材で、 硬いだけでなく粘りもあるため作業は困難を極めました。 そこでいつものごとく三軒茶屋の刃物店で知恵をお借りしたところ、 やはりこういう作業には鉞や斧、最低でも丈夫な鉈位は必要とのことで、 クサビ形状の角度が大きくないと困難と教えて頂きました。 そういうわけで買った鉞ですが、う〜ん・・・・・。 なんですか、これは? 欠けまくりなんですが。(汗) 鉞の鋼の硬度として、昔の職人さんは、 「(木の)節を切っても欠けず、釘を切って凹み、石を切ってマクレる」 ―とその理想的な条件を伝えたそうですが・・・・・。 ん〜、ダメダメじゃん。(笑) もっとも、そこまで色んな条件通りの熱処理・鋼材選別なんて出来るの? っていうツッコミはありますけどね。(笑) 反対側もスゴイことになっている。(笑) しかもサンダーか何かでバーっと研磨されていたようで、 鎬筋がどこかも判らない状態です。(汗) 鉞は割り込みで作っていますから、普通鋼は鑿・鉋程に硬度が高くないそうですが、 それでも鋼に厚みもありますし、粘り強さも打ち刃物の中では最強クラスですから、 この欠けを落としきるのは難儀しそうです。 この鉞は後側の首に295と刻印されています。 って、この写真では見えませんね。(汗) 時々理解に苦しむ規格基準で数字が捺されていることもありますが、 多分これは295匁(もんめ)ということでしょう。 1匁が3.75gらしいので、およそ1100gちょっとということになりますね。 鉞としては小ぶりな部類ではないでしょうか。 いつどこの鍛冶屋さんが作ったのか、正確な事はいまいち分かりませんが、 側面に3本と4本のタガネの刻み跡もありませんし、杣・山林用ということはなく、 大工用の小鉞と考えて良いと思います。 もっともタガネの刻みは、越後の名工つんぼなどは大きさに関係なく入れたそうで、 大工用なら入っていないとも一概には言えないそうです。 もともと柄なんぞは付いていなかったので、まずは柄を挿げるところからです。 手間がかかると言えば確かにそうですが、それはそれで自分のオリジナルの柄を 作ることが出来ますし、そして何よりこの状態の悪さ! 柄も無く、錆びて、欠けまくりでと三点セットできていますので、 値段は1000円+600円の送料でした。 もしこれが掘り出し物なら、丈が十分残っているので、 当分は鋼が無くなる心配もありませんし、良い買物だと思いますが、 問題は鋼、地金の質ですね・・・・・。 さて、いかに・・・・・? ヒツ穴の径を採寸し、紙に寸法を書き起こします。 これを基準に柄の形状を考えます。 今回は柄の握り側から入れ、少しずつ柄のテーパーを大きくする方法で、 クサビなどを用いずに挿げてみました。 別にどういう訳があってということはないのですが、 岩野亮介氏のブログを拝見して以来、興味があったので。 ただこの方法では柄の先端以外は殆ど全体がヒツ穴を通る大きさになりますから、 このようにヒツ穴の小さい鉞では握る部分の太さが不十分になりそうです。 今のところまずは砥ぐことが出来なくては話にならないので、 とりあえずは握れれば良し、実用はまた後で挿げ直そうという考えです。 クサビを入れる方法にも色々ありますが、柄に切れ目を入れて打ち込む方法では、 後々柄が乾燥した時奥の方までヒビが広がりそうな印象で、気が乗りません。 出来るだけ柄に切れ目を入れずに挿げたいですが、今回仮挿げをしたおかげで どうすれば上手くやれるか分かってきたので、この経験は次に生かそうと思います。 墨付けをしたら鋸で挽いて大まかに形を作ります。 後はひたすら鉋で削るだけ。 反鉋などが大活躍です。 よし、でけた。 ちょっと使い心地は悪いけど、片手用の鉞の完成です。 刃も研いでないのに、嬉しくなって早速使ってみました。 案の定、刃先も潰れているしイマイチ食い付かない・・・・・。 そして計算外なことに、今度はクサビ形状が大きすぎるようで、 樫材の挟み込む圧力を押し切れずこれはこれで上手くいきません。 いや、正確には思いっきり力を使えば何とかなるのかもしれないですが、 ここはアパート、ご近所さんが飛び上がるような音は出せません。 仕方なく当初のドライバー鑿、叩き鑿も総動員し、やっとのことで割れました。 ふ〜。 この樫材は例のハナガガシで、木目が真っ直ぐに揃いやすいのが特徴らしいです。 一郎さん、とっくり眺めて「良い樫ですね」と一言。 やったね♪ 次は鉞の研ぎ上がりをアップします。 お楽しみに♪
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