鉄の表情ぎゃらりー

今年も古物市探索頑張るぞ〜!

鑿(のみ)

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ダレた肩の鑿 その1

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こんばんは。

コレ、昨日ハズレって書いていた鑿です。
ご覧のとおり、非常にダレたなで肩の鑿です。



https://blogs.c.yimg.jp/res/blog-68-91/new_alces/folder/7057/65/23627565/img_102?1436280110

しかも鋼は途中までしか着いていない・・・・・。

ということで、かなり古い時代の鑿かと思ったのですが。(汗)

ところが研いでみると、どうも玉鋼っぽくない。
明らかに現代鋼、しかも青紙のような合金鋼のように突っ張る感じがある研ぎ心地で、玉鋼の可能性は限り無く低いようです。

でも肩のダレ方などはソコソコ良いフォルムで、恐らく昔の名人の突鑿などを参考に、後世の人が縮尺版として作ったのではないかと思います。

―というのも、大入鑿や薄鑿としては首が細すぎて、強度面で明らかに不安があるからです。

事実、手元に届いた時にはいたる所に曲がりがあり、こじったりする使い方により変形した可能性が高いのです。

しかし、これを縦・横ともに倍位に拡大すれば、大突鑿として丁度良さそうな形です。


https://blogs.c.yimg.jp/res/blog-68-91/new_alces/folder/7057/65/23627565/img_103?1436280110

銘の所、不鮮明で判読困難・・・・・。

一文字目は永ですが、二文字目は「近」か「道」の様子。
もし「永道」と捺されているとすれば、会津の名工、三善長道の名をもじった可能性がありそう。(笑)

つづく
https://blogs.c.yimg.jp/res/blog-68-91/new_alces/folder/7057/09/26876509/img_1_m?1421936439
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こんばんは。

もういつのことかすっかり忘れていたのですが、今年の冬に世田谷ボロ市で買った下駄屋の鑿を、鉋台の台打ち・仕込み用に仕込んでみました。

普段柄に使うのは樫材ですが、今回は特別にガマズミを使ってみました。
ガマズミの枝は杖などには使うようなので、強度はそれなりに程度ありますが、鑿の柄に使うのは珍しいでしょうね。

口金と桂は、元々の柄に着いていたのはサイズが大きすぎたので、別に調達して合わせました。

しかしどうも新品で銀色のピカピカのは、古く寂びた身とはミスマッチで、錆び付け・色付けをしてから使いました。
おかげで、変なところに大分時間をかけちゃったよ。(汗)


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以前も書きましたが、こんな感じで屑溜りの鏡の角度が起きている仕込で、側面の仕上げに重宝します。
また際鉋の仕込みでも、表馴染みを彫っていく際にはあると便利な鑿です。

しかしやはり刃味がパリパリに硬く、玉鋼にしては粘りより硬さが際立って、使い方を間違えると小さい欠けを起こします。
まだ使っていく内に甘くなる可能性もありますが、軽く戻しをかけることも考えた方がいいかもしれません。
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時々時間を見つけてはこういうコトもやっています。

これが何なのか?
えーとですね、今はまだヒミツにしておきます♪(*´艸`)ウシシ

できれば夏の間にはモノにしたいなぁ。(笑)

必殺の薄鑿!

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これ、以前工人堂さんのブログを見てあると便利だと思い、自分でも作ってみたんです。(笑)

裏面全面を裏スキにしているわけではないし、地金も付いていないから裏出しも出来ないので、時々裏を整形しないといけませんが、それでも何とか使えています。

それにしても計算外だったのは、鑢というものは表層部と内部がそれぞれ違うテンションを持っているようで、片面の肉を落としたら裏スキ側が延びてしまい、反りが出てしまった事です。

それと流石にこの薄さで地金が無いのはヤバイらしく、鉋台の口を突いているとき時々パリンと大欠けします。
こんど揚物をやるときか、沸騰したお湯か何かで戻しを掛けた方が良いかもしれませんね。


https://blogs.c.yimg.jp/res/blog-68-91/new_alces/folder/7057/65/23627565/img_101?1426708389

こんな薄さですよ。(笑)
コレくらい薄い鑿があると、できるコトの幅が広がります。

山崎春吉さんの珍品

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お早うございます。

先日のフリマ、久々に変わった鑿を見つけました。
パッとみた感じでは、このやけに達筆な切銘は山崎春吉さんの作風に見えますが、どんな物か自信が持てませんでした。
しかし値段を聞くと500円と言うので、買ってみました。


https://blogs.c.yimg.jp/res/blog-68-91/new_alces/folder/7057/65/23627565/img_99?1424297316


家に帰って調べてみると、やはりこの銘の下の花押は山崎さんの物のようで、思ったとおりだったようです。

しかし山崎さんの作品は鉋が多く、鑿は珍しいですね。
山崎さんの鉋で代表的な銘は天仙寿がありますが、他にも問屋銘の國秀系、例えば武蔵國秀や、東國秀、本國秀なども山崎さんの作品とのことでした。
それ以外にもオリジナルの切銘の鉋も多く、問屋銘以外の製作もしていたのだと思いますが、この鑿も恐らく受注製作品だったのでしょう。

コミの太さや左右のシンメトリーについてツッコミ所はありますが、全体的には丁寧な仕事がされています。


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鋼は厚めですが、研ぎ感からすると恐らく白紙系の鋼が使われているのでしょう。
わりと研ぎやすく、鋼の感触から言っても優秀な切れ味を示すと思います。

手元ので良く似ているナ、と思ったのは湯沢氏の東一正芳の鑿。
刃味などは微妙には違うものの、目隠しされて砥ぐと別の作者のとは気付かないかもしれません。

しかし成形となると、ほっそりと華奢な印象の正芳よりも全体的に肉厚で、強度面でははっきり上手です。
最近もう一本、後代の助國の叩鑿も入手しましたが、そちらと比べても首から肩の成形など、山崎さんの方が上手だよ、と相談室では評価されていました。

山崎春吉さんの活躍した時代は昭和中期までで、まだ鑿の出番も多かった時代、ガンガン叩いて使う用途に使われたのでしょう。
事実この鑿も消耗し切って、ほぼ寿命が付きかけています。


https://blogs.c.yimg.jp/res/blog-68-91/new_alces/folder/7057/65/23627565/img_100?1424297316


山崎さんといえば彫刻!
作品に施された彫刻では、日本一の上手さとかそうでもないとか・・・・・。

どこかにあるのではないかと思い探してみたら、ありました。(笑)
どうやら達磨の図のようです・・・・・が、錆と傷みが酷く殆ど見えません。

この鑿は刃味が良いので、いずれ柄を作って切れ味を試してみたい気がしますが、問題は完全に消失した裏スキですね。
もう穂も短いので、無くても使えるとは思いますが、鋼に厚みもあって余裕は十分。
どうするか悩みます。

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