|
今度は一寸です。 これもこれで問題だらけですね〜。 ぱっと見でももう柄が寿命を通り過ぎているし、刃もど真ん中に欠けがある。 どこから手を付けるか困るツワモノですが、とりあえずは、 柄が無いと始まらないかと思い、柄を作りる所から始めました。 柄の材料は駒沢オリンピック公園で貰って来た白樫?と思う枝でいきました。 その二に続く
|
鑿(のみ)
[ リスト | 詳細 ]
|
まずは一分鑿からです。 見れば見るほどマズイところだらけの鑿ですが、目立って悪い部分は、 ・裏スキがもう殆ど残ってなく、逆に刃先近くは凸刃になってしまっている。 ・コミの形が歪んでいて、本身を上手く抜き差しできない。 ・言っちゃだめでしょ的な部分ですが、元より首の成形精度が悪い。 と、どれも難題ばかりですが、これら以外にもう一つ、裏スキ並みの致命傷、
どういう使い方をしたのか?それとも製作段階からか? ここまで研いだらポキッときますね。 ただ追入鑿らしい叩いて使う用途より、突鑿のような使い方が多そうなので、 とりあえず折れることは無さそうですし、その部分に至るまで我慢ですね。 あっ、そういえば、コミの歪みは・・・・・。 木床の上で叩きまくり、鑢で削って整えてしまいました。(笑) やることが乱暴〜♪(笑) とりあえず研いで見ました。 超ピンボケスミマセン、なんせ被写体が小さくて。(汗) 問題だらけのこの鑿の数少ない長所、それは材質です。 あまり期待はしていませんでしたが、研いで見ると実に研ぎ易く、 トロリと地金も鋼も良く下ります。 良く見てみると小さい鎬面、地金部分に、折り返し鍛えた模様が見えます。 これは物凄く嬉しいところですが、鋼の方も不思議なほどに甘く、 もしかして玉鋼製?と思い、仕上げてから顕微鏡で覗いて見ましたが、 それらしい玉傷などは見つかりません・・・・・。 単に昔の刃物らしく甘いだけなのか、よほど上手に扱われて玉傷が無いのか、 まぁ、多分、前者だろうとは思いますが。(笑) しっかし、こうなると刃切れが余計に惜しまれますね。 それとどういうわけか、この一本に限っては使用頻度が少なかったのか、 タバコ臭が少なく、調製をしている内に私の手の匂い(謎)でも吸ったか、 臭いが気にならなくなっていたので、柄はすぐには替えず、 少し様子を見ることにしました。
|
|
先週末、こんな鑿の団体さんを落札してしまいました。 もちろん、錆なんぞは当たり前です。 どれも手が掛かりそうですね〜♪ まっ、使用前の仕込みも楽しみの内なので、全然苦にはなりませんが。(笑) それよりも苦になる難は、染み付いているタバコのニホヒ・・・・・。(>_<;) 刃幅は、一分〜六分、一寸。 特に用があるのは一分と一寸なので、まずはこれらから着手ですね!
|
|
ブログを休み始めた当時は、 「一ヶ月もあれば再開できるだろう」 と高を括ってましたが・・・・・。 なんと気がつけば三ヶ月以上の放置! 始めの内は、休みつつブログネタでも貯めますか・・・・・などと楽観視するも その後梅雨と猛暑が到来し、暑いのが猛烈に苦手なアルケスどんは そのまま沈没してしまいました。 それでも暑ければ水を触るのは気持ちが良いので、 たま〜に刃物を出してきては研ぎ研ぎ。 そんな感じで生き延びていました。 今回のネタはこの鑿4本ですが、なんとお預かりして来たのは2月のようです。 勿論、とっくにお返しして来ましたので今は手元にありませんが、 中でも久弘の叩鑿は特に印象深く、今でも感触をよく覚えています。 研ぎ上がりました。 刃幅の程々に狭くも広くもない鑿は、今回お預かりした中では研ぎ易い方ですので、 そいういうサイズの鑿から研ぎ始めます。 まずは久弘の追入鑿です↓。 こういう古い鑿は現在出回っている物より刃味が甘めなことが多く、 実際この鑿も硬度はそう高くありませんでしたので、中研ぎはセラミック砥石で 事が足りました。 この鑿は鋼が厚い方ですので、こういう鑿はダイヤモンド砥石から始めることも ありますが、今回は楽にいけました。 次に是久の追入鑿↓。 鋼の鉤形が丁寧&綺麗に作られていますね。 この鑿も久弘同様、あまり鋼の硬度は高くありませんが、 やはり研いで見ると微妙に感触が違いますね。 是久の鑿は刃味より肩の成形精度が特徴的で、 左右で明らかに位置が違うのが特徴のようです。 是久の鑿をもう一丁、今度は中叩鑿(?)です↓。 この鑿は写真写りが悪く、地金の模様の様子が写真で見ると今一つ伝わり難い、 撮影で泣かされる鑿でした。 加えて肩や裏刃の成形精度の不細工さが目立ち、 裏出しの苦労にも泣かされましたが、一度仕込むと研ぎ易い、良い鑿です。 写真で見る限りでは、一番地金の模様が良く見えたのは山産対馬黒名倉(?)かな? あまり良い写真ではないですね。 光源も理想的ではないし・・・・・。 最後は久弘の大きな叩鑿ですが、これ ↓ は重くて研ぐのが大変でした。(笑) これ以上の大きさになると、柄を付けたまま研ぐのは困難でしょうね。 っていうか、柄だけ付け替えれば突鑿になりそうだし。( ≧ж≦)ププ 全体的な作りや地金の模様の様子など、ところどころで覇気が漂います。(笑) なかなか地金の模様の撮影に苦労はしましたが、 私みたいに好きな人間にはタマリマセン。(笑) とりあえず今回は溜まりに溜まったブログネタの第一弾でしたが、 他にも色々と面白い刃物を研ぎましたので、少しずつアップして行こうと思います。
|
|
桂が締まり過ぎでも、柄を槌で叩き馴染ませれば上手くはまる事もありますが、 これ程の段差では多少槌で叩いた程度では無理です。 このような場合は柄の方を僅かに削り、入りやすいように調整します。 まずは粗く削っていきます。 ただし逆目などには気をつけて、少しずつ、慎重に作業します。 なるべく角を立たせないように削ったら、サンドペーパーで握りながら 柄を回すような要領で、角が無くなり滑らかになるまで磨いていきます。 角が無くなったってきたら、今度は安定した台の上で槌で叩き、微調整します。 叩いてはまた削り、磨きの連続。 前の工程に進んだり戻ったり、削り過ぎないように気をつけつつの調整です。 削り終わったら、削った部分と外の部分の艶を合わせます。 ティッシュに少量のニスを付け、サンドペーパーで磨いた時と同様の要領で、 回すように薄っすらと染ませる程度に塗ります。 まだ少し削った部分が浮いていますね。 艶が馴染むまでサンドペーパーで磨いては塗ります。 さて、ニスが乾いたらいよいよ桂をはめる作業ですが、そこで重宝するのが このアイテム、「下り輪打ち」、別名「ヅラ落とし」です。 正式名称は「下り輪打ち」のようですが・・・・・。 桂(カツラ)→ヅラ という由来で「ヅラ落とし」と呼ばれるとか・・・・・。(苦笑) 説明書です。 この下り輪打ちは鋳型のような形になっており、桂に被せる感じで乗せ、 そのまま槌で叩き、桂を押し下げます。 実際にやってみましょう。 要らない木片などに刃を突き立て、力が無駄なく伝わるようにして使います。 このとき、そのまま下り輪打ちを被せて打つと、下り輪打ちと桂の接点が スレることがあるので、桂にティッシュか布を被せ、その上から下り輪打ちを 使うと良いようです。 桂を付けました。 あまりにシッカリはめると、実践投入の準備万端の雰囲気が際立ち過ぎかなと思い、 約一ミリ程柄が出る程度に止めました。 始める前はニスが馴染まず、削った部分が浮いた雰囲気になったりしたら ちょっとまずいなぁとも思いましたが、何とか馴染んでくれたようで、何より♪です。 仕込みももう研ぎだけになりました。 どんな仕上がりになるか、楽しみです。
|




