鉄の表情ぎゃらりー

今年も古物市探索頑張るぞ〜!

包丁

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イメージ 1


こんにちは。

先週末も土田刃物店さんにお邪魔してきました。

上のヒドイ状態の包丁を診て頂いたのです。



窓明けをして見たところいよいよそれらしい模様が出てきたので、

鑑定をお願いしました。


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_28?1337599666
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_29?1337599666


写真が上手に撮れないので上手くお伝えできませんが、

刃中に匂いがよく付き、所によって沸や砂流しも確認できます。

特にアゴの辺りは層状の模様として砂流しが良く出ています。


土田さんによると、玉鋼製に間違いないとのこと!

裏に一箇所鍛え傷があるものの、全体に硬度のムラなども無く、

良くできているとのお話でした。

ときどき「よくこんなの作ったな〜」との呟きも。(笑)


この包丁は以前住んでいたアパートが老朽化し取り壊すことになり、

立ち退きをすることになった折、縁あって同じ階の方に頂いた物です。

その方はお父様が鍛冶屋さん(確か刀工)だったことから、

沢山古い包丁などをお持ちでしたが、もはやステンレスの包丁以外は

要らないとのこと、引越しの際に色々頂いてしまいました。

ただし上の包丁以外は錬鉄地金に現代鋼を付けた物が多く、

玉鋼製は確認できているかぎりではこの一本だけです。


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_30?1337599666


そんな貴重な包丁ですが、機械研磨の状痕からはそんなことは知る由も無く、

大きな反りを乱暴に取ろうとして切っ先を折ってしまったり、

一箇所鋼にクラックを入れたり、現在の状態はサイテーです。


とりあえず使えるように肉を一分程度落とせば割れは大分退きそうですが、

なぜか玉鋼に和鉄地の組み合わせの割に減りが遅く、全然減らない。

ムー、先が長いなぁ・・・・・。

本焼包丁の研ぎ上がり

お預かりした包丁が研ぎ上がりました。


流石に本焼!

硬くて硬くて、荒研ぎと中研ぎを延々と続けた感じですが、なんとか研ぎ終えました。


イメージ 1

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_23?1283235753
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_24?1283235753


まずは出刃包丁です。

この包丁は刃紋部分が鎬面には現れていないので、

地金のような軟らかい部分は鎬面には無く、全体がカチコチでした。

そこで内曇は地砥は使わず、刃砥だけで研ぎました。

最も使用頻度が高かったのは丸尾山の敷内曇でしょうか。

少し砥石当たりが硬いような気もしましたが、結構良く研げました。


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念入りに刃砥を引いたので、殆ど研ぎ傷も見えない感じです。

しかしまぁ、今の時期、こういう力仕事は大変です。


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_25?1283235753
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_27?1283237888


もう一丁、菜切包丁です。


こちらは思った通り、鎬面が広い分、出刃よりも大変。

刃味は実に良いですし、硬度から見ても長切れしそうなので、

一度仕込めば後は楽でしょうが、それまでが大仕事ですね・・・・・。


どうでもいいことですが、金口にはビニールテープを巻き、

金口を傷つけないよう保護して研ぐのが良いようです。


イメージ 3

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_26?1283235753


刃紋が綺麗に出てきました。

鎬筋付近に連続して現れる地のあたりは流石に鋼ほどは硬くないので、

このあたりを研いで出る研ぎ汁を使って他の部分も研ぐようにしました。


イメージ 4


地・刃の境の部分、実物は霧吹きを吹いたように沸や匂が付いていますが、

写真では全然判りませんね。

残念。


昨日は研ぎ上がったこの包丁を森平さんにお返ししてきましたが、

また面白い刃物をお預かりしたり砥石を頂いたり・・・・・。

まだまだ書きたい事が山ほどあります。

現在お預かり中の包丁

釿も無事お返しして、今は包丁研ぎの最中です。



イメージ 1


と言っても、夏バテで全っ然捗らない上に、今回は本焼きです。

全体が鋼でカチコチなので、余計に時間が掛かります。

以前研いだ柳と同様、銘は久元。


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_20?1282687377
イメージ 2


本焼き特有の刃紋が、結構綺麗に出ています。

機能的には綺麗に出ていれば良いという物でもないそうですが・・・・・。

ちなみに霞包丁の、地・刃の境の模様は厳密には刃紋とは呼ばず、

正しくは鍛接線と云うとか。


イメージ 3

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_21?1282687377

こちらは出刃包丁。

これも刃紋が格好良く現れていますが、模様の境は鎬面には掛かっていないので、

上の菜切とは研ぎ感は当然違うものになると予想されます。


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_22?1282687377


上の写真はオマケですが、菜切包丁の桂(カヅラ)の写真です。

水牛の角特有の模様がが綺麗ですね。

昨日は浅草橋にお預かりしていた包丁をお返ししに行ってきました。



今日は今日のことで色々書きたい事がありますが、

先に二本目の包丁の仕上がりだけ写真をアップしておきます。


イメージ 1


拭い、後刃拾いを失敗してはやり直し、そんな作業を繰り返して、

ようやく上のような仕上がりになりました。


防錆油を差ささず撮影したら、思いのほか美く撮れてくれました。


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_13?1266851611
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_14?1266851611
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_12?1266851611


油を差すと全体的に黒っぽくなってしまい、刃の白さは分かり難いです。


しかし油を差さなかったのが幸い、小さな引け傷を発見。

更にもう一つの幸い、ごく浅い引け傷でした。

後刃拾いのやり直しで簡単に落とせそうでしたので、肝心の部分だけやり直しました。


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_16?1266851611


↑、油も落とさず・・・・・。

―というか、刃艶の研泥で油を落としつつ、肝心な部分を集中的に擦りました。

ただ油を落とさなかったのは、どうせ刃艶の砥泥で落とせるし、

むしろ錆が出ず良いかも〜?という実験で・・・・・。


その状態で撮影してみると・・・・・?

面白いことに、刃艶の効果が実体よりも誇張された写真になってしまいました。



https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_17?1266851611
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_18?1266851611


う〜ん、こんな風にできたら苦労なんてしないんですけど・・・・・。(^_^;)

一番凄いことになったのは刃先の方です。


イメージ 2



これはやった本人もびっくり。(笑)

でも「ンなわけない」って感じで、全体に油を塗るとこんな感じです。↓


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_19?1266851611


全体に油を塗ると刃の周りの白さもボヤーっとしていて、これが自然体です。

まぁ、これでも自分的には精一杯やりましたが、いずれは上の偽りの写真のように

刃を白くできるようになりたいです。

仕上がるまで随分長い時間を要してしまいましたが、ようやく一本、仕上がりまで漕ぎ着けました。



https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_5?1266563621


お預かりしてからかなり時間が経ってしまいましたが、ようやく一本、

黒打ちの柳が研ぎ上がりました。


研いで見た感想、他の柳刃包丁で、鋼の硬度が同じ位の物と比較してみると、

鋼の粘りが非常に強く、カエリが落ちるまでかなり根気が必要で、

下手にカエリを取ろうとすると刃が欠け易く、刃付けには慎重を要する包丁でした。


しかしその分、紙での試し切りでは鋭さと粘りが非常に高い次元で両立している、

そんな感じの切れ味を感じました。


今回の研ぎでは切れ味自体は勿論、研ぎ上がりの美観を意識して研いだので、

刀剣研磨の要領で、仕上げは拭い→内曇の刃砥で後刃拾いをして仕上げました。

しかし本職の研ぎ師程の腕はありませんし、使用している拭いは対馬砥の粉。

所謂対馬拭いですので、拭いの入りが浅い感じ。

そのせいで刃を十分に白く取れませんでしたが、包丁自体が良質だからでしょう、

全体的にはなんとか満足できる仕上がりになってくれました。


イメージ 1

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_6?1266563621


刃に沿って、ボンヤリとですが、ボカシてあります。

地艶では下地艶で、 ゆうけんさんに頂いたアイサが 大活躍!


この写真では地金の様子が上手く伝わりませんが、比較的上がり気味の艶、

言い方を変えれば、やや鏡面的とも言える艶になっています。


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_7?1266563621
イメージ 2



写真の撮り方って、本当に難しいですね〜!

地金の黒さと鋼の白さが分かり易い写真を撮ろうとしていると、

どうしても余計な背景が写りこんでしまいます。


そういえばもう一本の柳、磨きの柳ももう拭いまで研ぎあがっています。


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_8?1266563621
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_9?1266563621


こちらの包丁、実は、刀身中ほどに焼きムラが有ったようで・・・・・。

一部硬度が違い、研いでいるとその部分だけ減りが早く、大分工夫しました。


肝心の部分はなるべく目の荒い砥石では研がないようにし、工程が進んで、

黒幕5000#の段階でも、肝心の部分はあまり研ぎ減らさないよう研ぎました。


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_10?1266563621
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/68/91/new_alces/folder/7070/img_7070_7809897_11?1266563621


しかし柔らかい部分は、意識して研がないようにしても、その周りを研ぐ際に、

どうしても完全に避けて研ぐことはできないので、本格的に全体を研いだのは

内曇砥石の工程に入ってからでした。


結構苦労しましたが、何とか刃のラインを崩さず研げたので、こちらも残すところ、

刃取りをするだけになりました。

来週あたり、仕上がったら依頼主様にお返しして来ようと思います。

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