ここから本文です
JAZZな家造り(^^♪
尼崎市空家活用アドバイザーになりました。

書庫全体表示

断熱材は、繊維系と発泡プラスチック系に大別されます。

グラスウ−ルなど、木造家屋に採用されている断熱材のほとんどが
鉱物繊維断熱材です。
採用の多い理由は、不燃材であり価格が安いことと採用実績が多いことです。

繊維系の断熱材の共通のデメリットは、断熱材内結露を起こしやすい
ということです。断熱材内部の空気は対流していて、その空気に含まれる湿気が、
外気に冷却された外壁面材に触れることで飽和状態にいたり結露するのです。

結露を防ぐ方法は断熱材内部の空気を乾燥状態にすることです。

繊維系断熱材の空気は連続していますので、対流を防ぐことができません。
対流とは、冷えた空気と暖かい空気が存在することで起きる現象です。
冷えた空気は重く、暖かい空気は軽くなり上昇下降を繰り返すことを言います。
暖かい空気は水分を多く含み、冷却されることで結露し水に濡れた状態
になるのです。

繊維系断熱材の使用条件は、基本的に断熱材内の空気が飽和状態にならない
よう放湿性の高い外壁とすることです。
外装仕上げ材と外壁躯体の間に空気層(通気層)を設けて透湿性の高い
防水シ−トで壁体内の湿気を通気層に浸透させ、太陽熱で通気層の空気が
温まり上昇する力を利用して外部に放出することで、壁体内の湿度が飽和状態に
なり結露することを未然に防ぐ方法を取っています。

外壁通気工法と云いますが、北側壁面の湿気は排出できないなど問題があります。

通気胴縁で空気層を作るのですが、その材質に指定はなく、
一般的に木片を打って外装材を浮かせていることが多いです。

地震のとき、どういう動き方をするのか疑問ですし、木片は防蟻処理していなければシロアリの餌ですし、空気中にはバクテリアやカビの菌が浮遊しています。
殺菌力のある紫外線にも触れず、通気層に集まる湿気で通気胴縁が腐食する可能性もあるのではと危惧しています。

保釘の能力に問題なければ、ケイカル板などの無機質な通気胴縁で
通気層を作るべきではないかと思っています。

繊維系断熱材の場合、断熱材自体に吸放湿性を持っていることが重要で、
残念ながら、主流であるグラスウ−ルは放湿性に乏しく、結露し濡れた場合、
断熱材としての性能を失うと言われています。

壁体内の結露の問題だけでなく、水害で床上浸水被害に遭いやすい場所では、
採用を思いとどまる必要もあるかもしれません。

繊維系断熱材は、採用に当たって外壁通気工法であることを
法によって義務づけられています。
人気のセルロ−スファイバ−断熱は、原料が紙で、吸放湿性があり、
適度な湿度を保ち結露しないとされていますが、程度問題です。

繊維系断熱材の場合、断熱材内部での結露を防ぐことはできないと
考えるべきでしょう。結露してもすぐにファイバ−に吸収され、
放湿されるため大事にいたらないだけのことです。

空気自体が高湿な状態になれば、吸放湿は行なわれず吸湿しつづけます。
当然断熱性能も損うでしょう。ドイツで発明考案されたエコ断熱ですが、
日本のような多湿な風土では、壁体内が高湿にならないよう、入念に
ペ−パ−バリアを行なう必要があるようです。

気密シ−トの施工や、袋入り断熱材などが商品化され、断熱材の空気を
乾燥状態におきやすいよう考案されていますが、釘で穴があいたり、
間柱間のピッチにサイズが合わず、袋を破ってカットしたものを
押し込んだり、なかなか完璧なバリアは難しいようです。

それと、前記事でも指摘しましたが、透湿防水シ−トを使用しても
透湿抵抗の高い構造用合板などの外壁面材を使用すれば、全く透湿しません。
透湿抵抗の低い構造用面材を使用しなければなりません。

ところで、セルロ−スファイバ−のような自然素材系繊維断熱材に多い吸放湿
する断熱材は、断熱だけでは得られない快適温湿環境調整能力があるのでは?
と考えています。いわゆる人間の体感温度というのは湿度との因果関係が強く
温度に応じた湿度に調整する能力があると、快適な熱環境になるからです。

その場合、断熱材は湿気を吸い込んでいるわけですので、当然断熱性能は
ダウンすると思いますが、体感温度的には快適な温湿環境にあるかも
しれないということです。

セルロ−スファイバ−は、元は古新聞なのですが、そのままでは
シロアリの餌ですので、防カビもあり薬物処理をする必要があり、
その分高価になっていくようです。

さらに通気工法にする費用を考えると、自然素材系繊維断熱材は
高価すぎるのが難点です。

繊維系断熱材に共通する長所として、高い吸音性能があります。
グラスウ−ルやロックウ−ルは吸音材としても利用されています。

なお、法的な長期優良住宅にする場合、外壁通気工法が義務付けられて
いますので、好むと好まざるを得ずに、繊維系断熱材が採用の有力候補
となります。発泡プラスチック系断熱材にも通気工法を必要とするもの
がありますが、鉱物系繊維断熱材のコストパフォ−マンスには勝てません。

通気層が効果的に機能する外壁構造面材を採用すれば、問題が少ないと
思われますので、その透湿抵抗に十分注意し採用してください。

この記事に

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
  • 名前
  • パスワード
  • ブログ

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事