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JAZZな家造り(^^♪
尼崎市空家活用アドバイザーになりました。

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断熱材について、いくつか考察していますが、今主流を占めている断熱材は、
鉱物系のグラスウ−ル・ロックウ−ルです。

気泡系断熱材のほうが遥かに優れた断熱材であるのに、
何故主流にならないのでしょう?

最大の理由はコストです。断熱材自体の単純なコスト比較で、断熱性能を均一に
置換すれば、高性能グラスウ−ルの約3倍になる独立気泡系断熱材は太刀打ち
できないことになります。

しかし通気工法とセットとなることもある断熱材は、それを加えた材工価格で
考える必要があります。通気工法は決して安い工法ではありません。

また、コスト的理由でなく木造工法的理由も断熱材選択要因と考えられます。

私の住宅作品は、木造の場合枠組み壁工法(2x4)を採用することが多く、
それはもちろん断熱材のために選択したのではなく、耐震性があり構造的に
合理的な工法であるからですが、壁構面を形成するために構造用面材を
使用します。

透湿性のある構造用面材は、昔はありませんでした。
面材として使用する構造用合板は透湿抵抗が高く、透湿防水シ−トを
貼っても、壁体内の湿気が抜けないので、通気工法が無意味なのです。

そもそも通気工法にする理由は、壁体内結露を防ぐことが目的です。
2x4では、断熱材内部で空気対流を起こし結露する繊維系断熱材の使用
はできなかったのです。

(でも、多くの2x4住宅がそのことに気付かず通気工法を採用し、
 安価な繊維系断熱材を使用しています。大手のHMもです。)

そして辿り着いたのが、独立気泡現場発泡硬質ウレタンフォ−ム断熱材でした。
この断熱材は吹き付ける基材を必要としますが、2x4の構造用面材は吹き付
る基材に適していたのです。以降、私の標準仕様です。

しかし、軸組み工法で考えると、最近こそ構造用面材を打ち付けるように
なっていますが、必ずしもそうある必要のない工法ですので、
現場で吹き付ける基材が存在しないことになります。軸組みの場合は、
間柱間に埋め込みやすいボ−ド状の成形断熱材や繊維系断熱材のほうが
都合が良かったのです。

繊維系断熱材はそれ自体透湿係数が高く、室内の湿気は壁を通して外部に
放散できると論じる方がいます。間違いです。

本当に室内の湿気が壁体内に染込むのでしょうか?

通気工法は壁体内の湿気を排出し、断熱材内結露を防止する工法ですので、
室内側で防湿気密シ−トを貼り湿気の流入を遮断します。
換気を行なわなければ、いつまでも室内の湿気は滞留することになります。
通気工法を採用すると、室内空気の湿気は排出されないのです。

日本家屋に断熱という概念が出現することで、家は高気密化が図られ
非透湿化が図られることになったのです。そのため…
軸組み本来の構法上の風土性のみ残りますが、最終の完成した家の内部は
非透湿な壁により呼吸停止に陥るのです。

断熱材の透湿性は通気工法にしなければならないというリスク要因
にしかならないということです。

では、ジメジメした日本の気候で室内を快適にする方法はないので
しょうか?実は、吸放湿機能を持つ内装仕上材を使用すればよいだけです。
機能クロスでその性能を持つものもあるようですし、漆喰など調湿能力の
ある左官材やボ−ド類も効果的です。

それら調湿材料がコスト的に折り合わなければ、室内除湿は
エアコンでという選択もあります。
機械に頼るのは抵抗がありますが・・・(笑。
−ランニングコストも含めてどちらが安いかですよね。

ところで、ロ−コスト住宅で使用に耐えるコストパフォ−マンスの高い
断熱材にはグラスウ−ルとかロックウ−ルしかないのでしょうか?

実はエコな断熱材で、「パ−フェクト−バリア」という断熱材があります。

もちろん、繊維系の宿命である通気工法が必要となりますが、万一結露など
で水に濡れても通気層で湿気を抜き乾燥し、断熱材として自己復元します。

断熱性能もグラスウ−ル並みはあるようです。

素材はペットボトルのポリエステルの再利用ですし、化学的に安定し、
自己消化性も持っていて、安全な商品です。
自然素材のウ−ルのように腐ったり燃焼時に有毒ガス発生の心配もありません。

化学薬品を加えて、難燃化したり防蟻・防虫するわけでもなく、自然素材では
ないのですが、自然素材派の方はエコ系でもあるので、高額な自然素材系断熱材
を選定するなら、この断熱材の方が利に適っていると思います。

施工上もグラスウ−ルのようなチクチク感もなく、業者にも評判の良い商品です。
化学物質過敏症などシックハウスにも有効で、環境にクリ−ンな商品です。

グラスウ−ルなどの鉱物系断熱材ほどでないですが、
高いコストパフォ−マンスを有していて、ロ−コスト住宅にも十分
使える断熱材です。




以上で「断熱材考」を終了いたします。

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