僕とチータのジャズ日記

お久しぶりです、オダギリです。まだ生きています!

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さあ、ブルーノートである。
私は少し前にブルーノートがアンコール70タイトルとして再発される情報を得ていた。
連休中だというのに出勤を強いられた2日間であったが、
ようやく昨日の夕方に仕事を終え、久しぶりにレコード店へと足を運ぶことになった。
ウキウキする気持ちを抑えきれない。
頭の中がすでに青色で染まっている。病気かもしれない。



ところが、である。
よく考えてみると、私はこのブルーノートのCDをたいして所有していないのである。
なぜかこれまで手が伸びなかった。
それは、たぶんあまりのコテコテ感(とでも言えばいいのか)に、敬遠しがちになっていたのだと思う。
たとえば、ソニー・クラークの、かの有名な「クール・ストラッティン」だが、
タラ〜ラ♪タラ〜ラ♪で始まるあの大袈裟なテーマがやけに鼻(耳?)についてしまうのである。
アート・ブレイキーの「モーニン」などもそうである。
それらは一度聴いたらもうお腹いっぱいとなり、当分は聴かない代物であった。
私の周りには結構そういう人がいて、なかには「ブルーノートの音作りが合わない」
とまで言いきる人もいる。
が、今回は“限定版1,100円”に負けた。何といっても安いではないか。



レコード店へ向かう前に、以前から気になっていた本を探しに行く。
 
*「ブルーノート100名盤」(平凡社新書、ブルーノートクラブ編)
 
とりあえずのバイヤーズガイドである。
そそくさと購入後、店内の喫茶室でアイスコーヒーを注文してからページをめくった。
え〜と・・・。
本を開いてすぐに目に飛び込んできたのが人気ランキングであった。
そこにはやはりというべきか、大名盤といわれるアルバムが目白押しに並んでいる。

1位  『ブルー・トレイン』ジョン・コルトレーン
2位  『サムシン・エルス』キャノンボール・アダレイ
3位  『クール・ストラッティン』ソニー・クラーク
4位  『モーニン』アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ
5位  『処女航海』ハービー・ハンコック
6位  『ヴィレッジ・ヴァンガードの夜』ソニー・ロリンズ
7位  『アウト・トゥ・ランチ』エリック・ドルフィー
8位  『キャンディ』リー・モーガン
9位  『ソウル・ステーション』ハンク・モブレー
10位 『バードランドの夜Vol.1』アート・ブレイキー

このなかでロリンズのヴィレッジ・バンガードのライヴ盤は自己所有のCDがないので、
今回はまずこれを購入するとしよう。
「え? おまえはあんな大名盤を持っていないのか?」だって?
持っていません(笑)。私の場合、結構そういうのあります。
あのアルバムは他人のものを借りて聴いたことはありますが・・・。
そもそもロリンズ自体をそんなに聴きこんだことがなく、サキコロもめったに聴かない。
好きだと言えるのは同じブルーノートの『ニュークス・タイム』ぐらいか。
モーガンの『キャンディ』も未聴なのだが、なぜか買う気がしないのでパス。
 
 
 
ページをめくり10位以下を見ていく。
ああ、16位にウェイン・ショーター。この人がまたわからない(笑)。
不思議なメロディのテナーを吹く人、といったイメージが私のなかにある。
しかし、その『スピーク・ノー・イーヴル』を購入することに決定。
誰かのホームページに「愛聴盤のなかでも聴く頻度の高いアルバム」と書いてあったので。
最近、新主流派の音がかなりわかるようになってきたし、いざ挑戦!
コーヒーをストローでじゅううっと飲み干すと、○田楽器店へすたすたと急ぐ。



「あれ? ハービーにこんなアルバムあったっけ?」
 
 
CD棚を見ていておやっと首を傾げた。
ハービーとはハービー・ニコルスでもハービー・マンでもハービー・メイスンでもない。
かのハービー・ハンコックである。タイトルが『マイ・ポイント・オブ・ビュー』。
ジャケには黒いピアノがドカンと座り、ハービーのメガネ顔から目の玉がジロリと覗いている。
いつも思うのだが、なにゆえジャケの撮影でこんな怖い顔をしなければならないのか。
ロリンズの『バンガードの夜』にしてもそうである。
ジャズの場合、「やってやるぞ!」風のいかめしい広告戦略が裏目に出ている気がする。
まったくもってフレンドリーでないのだ。まあ、それがジャズなんだが。
ジャケの右側にメンバーの名前。ひとつずつ確認しながら見ていくと、
ドラムがトニー・ウィリアムスなのはいいが、なんとベースがチャック・イスラエル!!
この人、もしかすると、ビル・エヴァンス・トリオでしょぼいベース弾いてたあの人か?
そしてテナーがハンク・モブレー。これでは完全にB級ではないか。
実は私はモブレーのテナーはあまり好きではない。
音色が柔らかいのでハードなプレイに向いていないような気がしている。
「いもテナー」と悪口を言われたこともあり、B級テナーの典型かもしれぬ。
しかし購入決定。
B級の私にはB級のテナーとB級のベースが似合っている。
同じハービーの『エンピリアン・アイルズ』にも目がいったが、次回購入とする。



JRに乗ってガタンゴトンと揺れながら家にたどりつき、ドキドキの拝聴。
CDを部屋でセットする瞬間が一番アルバムへの期待感が高まる。

余談だが、一度ア○ゾンの通販でCDを購入したことがあるが、ダメだった。
レコード店へ出向いてあれでもないこれでもないと汗だくになって自分の目でCDを選び、
お目当てのCDや、お目にかかったことのないアルバムを不意に買って帰ることにこそ幸せを感じる。
そういうのは私だけだろうか。
通販だと、受け取った荷物のふたを開けた時に妙な空しさを感じてしまう。

さっき買ったばかりのハービーのアルバムが流れた瞬間、その和む音作りに感服。
一曲目はジャズロック調だが、二曲目以降にジャズらしい音が満載。
年明けから仕事に忙殺されてきたが、本当に久しぶりにジャズに浸った。
モブレーのB級テナーが、「ジャズはこれでいいんだ」の典型のような音を奏でる。
ただもう気分がよい。
ロリンズのものもブルーノートにありがちな大袈裟なテーマ演奏はなく、それでも迫力ある名盤。
ショーターはやっぱり不思議な音だが、これはじっくり夜中にでも聴き込みたい秀作。
ゴールデン・ウィークは、只管ブルーノートに浸りたい気分だ。


それでは皆さん、どうかよい休日をお過ごしください。









ハービー・ハンコック「ア・トリビュート・トゥ・サムワン」
http://www.youtube.com/watch?v=McPL2VEsuPY


追伸)
私が好きなブルーノ−トの3枚。よかったら聴いてみてください。

1. 『メモリアル・アルバム』クリフォード・ブラウン
2. 『ファビュラス・ファッツ・ナバロVol.1&Vol.2』
3. 『ニュークス・タイム』ソニー・ロリンズ
 
 
 
 
 
 
 
 
  

閉じる コメント(10)

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1位から10位の中で、私が一番好きなのは、輝く第9位のハンク・モブレイです。ロリンズやコルトレーンと比較してしまうと限りなくイモではありますが、そこが何とも愛おしくてならないのです。

2010/5/3(月) 午後 8:54 mat*noa*

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おはようございます。↑唯一持っていないのが「ソウル・ステーション」です。三年ほど前になると思いますが、一枚1500円でブルーノートのシリーズ企画があったときに買い集めました。しかも3枚買ったら1枚おまけという期間に。

2010/5/4(火) 午前 8:44 やま

アバター

10位までで持っているのは「サムシン・エルス」「処女航海」「ヴィレッジヴァンガードの夜」です、もちろんLPで。
ブルーノートのジャケットデザインはLPサイズでないと、ちょっとね^^
リマスターで飛躍的に音がよくなっていたら買うかも〜。

2010/5/4(火) 午後 8:14 ひろちん。

私、最近、夫の持っているCDを聴き始めました
どれから、手をつけていいか、わからない感じです(笑)
私は、あまり詳しくなくて。。。

最初の10枚はなんとなくわかります!

クリフォード・ブラウン
最近、知りました。カッコいいですね
リー・モーガンは「candy」を初めて聴きました
テンションが上がって、しばらく下がりませんでした(笑)
ソニー・クラークも好きです!

いっぱい、書きたくても書ききれません!

ウェイン・ショーターはライブで聴いたことがあります
でも、まだよくわかりません

楽しかったです!

ぽち☆

2010/5/8(土) 午前 10:20 mai:*:・゚☆

CLEOPATRAさん。あ、ハンク・モブレーですか。確かにいとおしさはありますね。彼が参加すると、逆にC級の曲がB級にレベルアップする気もします。フツーで飽きのこないところがいいのかも。私が例外的によく聴いたのが、ウィントン・ケリーの『ライヴ・アット・ザ・レフト・バンク』。あまり知られてないアルバム(輸入盤のみ?)ですが、モブレー参加でB級に。よかったら聴いてみてください。

2010/5/8(土) 午後 8:43 オダギリ&チータ

YAMA兄さん。あ、逆にモブレーのみないのですね。そういえばブルーノートが過去に一枚オマケしてたこともあったような・・・。今回も安いので、7月のフェア終了までにもう少しだけ買おうと思います。

2010/5/8(土) 午後 8:50 オダギリ&チータ

ひろちんさん。LPですか! ひろちんさんは本格的な、根っからのジャズ好きなんですね。LPのほうが高音が繊細に柔らかく再生される気がします。ジャケは完全にLPの勝ちでしょう。そもそもCDのジャケは迫力がないですヨ。ジャケットだけだと『クール・ストラッテイン』のセンスの良さを買います。エヴァンスの『ワルツ・フォー〜』がブルーノートだったら、得点は高かったでしょうネ。

2010/5/8(土) 午後 9:00 オダギリ&チータ

ゆりさん。ご主人もジャズ好きなんですね。そうすると話は早いです(笑)。ご主人からいろいろ教えてもらうといいですヨ。クリフォード・ブラウンの『メモリアル・アルバム』は入門者にも親しみやすいオーソドックスないいアルバムだと思います。私はモーガンの『リー・ウェイ』を聴いてみたいですね。ソニー・クラークだと『リーピン・アンド・ローピン』かな・・・。とにかく聴きたいアルバムばかりです。

2010/5/8(土) 午後 9:12 オダギリ&チータ

>頭の中がすでに青色で染まっている。病気かもしれない。

あははっ、でもわかります!わかります!

わたしもそう思いますモン。最近じゃ詩が頭から離れず

四六時中ですモン、病気です(^^ゞ

ぽちん凸

2010/5/18(火) 午前 10:13 あ ぐ

アグゼンさん。
病気と言われても平気です(笑)。
詩で染まるのもおおいに結構(笑)。
久しぶりに頭の中をジャズ一色に染めてみたいものです。
傑作をありがとうございます。

2010/5/18(火) 午後 10:52 オダギリ&チータ


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