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新渡戸稲造の「武士道」の中に、実際の切腹に立ち会った※外国人の記録が載っています。
その記録よれば・・・
・・・善三郎はその短刀で左の腹下を深く突き刺し、次いでゆっくりと右側へ引き、
そこで刃の向きをかえてやや上方に切り上げた。このすさまじい苦痛にみちた動作を
行う間中、彼は顔の筋一つも動かさなかった。短刀を引き抜いた善三郎はやおら前方
に見を傾け、首を差し出した。そのとき、初めて苦痛の表情が彼の顔を横切った。だ
が、声はなかった・・・
―渡戸稲造著、奈良元辰也訳「武士道」より
これまで切腹というと(時代劇なんかを見ても)どれも痛みに必死に堪えてるイメージしかなかったので、実際は顔の筋一つも動かさなかったと記録されていたのには驚きました。
(しかし、顔の筋一つ動かさないなんてこと、はたしてできるのか・・・)という疑問はどうしても残ります。
今となってはむしろ、腹を切った日本人のことより、“このすさまじい苦痛にみちた動作”とここで表現している外国人のことの方がよく分るような気がします。おそらく、今現在、僕たちはこの外国人と同じような目をして、切腹を「信じられないもの」といった目で見ているのでしょうね。
そのすさまじいまでの精神力。世界広しといえど、実際に腹を掻ききって顔色一つ変えないなんてことが理解できる民族がいるとしたら、おそらく日本人くらいなものでしょうね。
少なくとも、実際の切腹は苦痛や恐怖に堪えるとか、我慢するとか、そういったレベルでやってないのは確かなようなです。
※外国人の記録―掲示板に全文が載っているのを見つけました。詳しくはこちらを御覧下さい。
これはkumaso56さんの投稿によるものです。
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=PERS&action=5&board=2000346&tid=egde0tbf75a908x&sid=2000346&mid=3751
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