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無灯火自転車は危険である!
しかし無灯火で自転車に乗っている人は危険だとは思っていない。
危険の意味を取り違えているのである...
小学生の頃,教わった記憶がある。
「夜に自転車で走るときは,危ないので必ずライトを点けましょう」と...
ライトを点けないで走る自転車は危ない。
しかし,なぜ危ないかの理由については教えてくれなかった。
したがって自分で理由を考えることになった。
「ライトを点けないで走ると,前が暗くてよく見えないので,
穴にはまったりゴミに引っかかったりして危険」。
小学生の想像力はその程度のものである。
ライトをつけろと言われても,夜になっても街灯で明るいし,
発電機をつけるとペダルが重くなる。
ローラ式の発電機は,タイヤの側面につけて回転させることで発電を行うものである。
こいつが曲者{くせもの}で,新しいうちは軽いしライトは明るいので重宝なのだが,
古くなるといけない。
ローラを回転させるのに力が要るようになるので,ペダルが重くなる。
しかも発電量は下がるので暗くなる。
これだと,「自分の前の道を照らす」というライトの目的をなさなくなるのである。
ボンヤリ点いているライトでは,前が明るくなることはない。
電池を入れるタイプはペダルが重くなることはないが,
電池切れが心配なのでこれもあまり点ける気にならない。
危険の本当の意味が分かったのは,自動車の運転免許をとった後だった。
レンタカーで田んぼのあぜ道のようなところを走っていると,
車の両側を黒い陰が通り過ぎた。
人気{ひとけ}のない道だし,夏で暑かったのもあって,少しイヤな感じがした。
バックミラーに知らない人が映っているとか,後ろの座席がびっしょり濡れているとか,
そんなことはゴメンだと思いながらも車を止め,後ろを振り返った。
車の中に異常はなく,車の外の遠くの方に2つの赤い光が見えた。
赤い光は自転車の後ろについている反射板の光だった。
先ほど,音もなく高速で両側をすり抜けていったのは,
無灯火の自転車だったということが分かった。
心霊現象ではない,リアルにぎょっとした。
前からきた自転車が全く分からなかったのである。
ハンドルを回さなくてよかった。
引っ掛けていたら大変なことになっていた。
自転車のライトは,
自分が障害物を知るためではなくて,自分を他人に知ってもらうために点ける...
ということが初めて分かったのである。
確かに気づかれないのは危険である。
自動車と自転車でぶつかったら,負けるのは自転車である。
怪我をしても自動車の保険で金銭的には困らないかもしれないが,
傷あとは残るかもしれない。
自転車と人がぶつかったら,負けるのは人である。
無灯火自転車は,怪我をした人の補償をしなければならないのではないだろうか?
大怪我だったら大変なことになりそうである。
ちなみに、自転車の灯火は法律で義務付けられています(道路交通法52条第1項)。
無灯火自転車は,自分が被害者になる確率を増加させるし,
加害者になる確率も増加させる。一石二鳥である。
暗い道でライトを点けないと
「前がよく見えないので,穴にはまることがあるので危険」は間違いである。
「他人からよく見えないため,車にぶつけられたり,人にぶつかったりするので危険」なのである。
ただ単に「危険だから」というだけの説明は,説明していないことに等しい。
だから無灯火自転車は減らないのだ!
近頃,発光ダイオードを使ったライトを見かけるようになった。
しかも点滅している。
これは他人に認識してもらうという,本来のライトの意味を分かっている製品である。
点滅しているのでただ点灯しているだけよりも目に付きやすいし,電池の減りも少ない。
こちらも一石二鳥だが,この方がずっとよい。
無灯火自転車の危険性について,最近は正しい理由を教えているのだろうか?
※他のウェブサイトの記事を参考に一部修正を加えました...
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