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※昭和の歌人 俵万智さんが、20歳から24歳のときに、何気ない日常の出来事を
自由奔放に短歌にして詠んだものを紹介させて頂きます。
私とは、生まれた年、出身地が同じなので親しみが湧きます...
◎この曲と決めて海岸沿いの道とばす君なり「ホテルカリフォルニア」
◎空の青海のあおさのその間(あわい)サーフボードの君を見つめる
◎砂浜のランチついに手つかずの卵サンドが気になっている
◎捨てるかもしれぬ写真を何枚も真面目に撮っている九十九里
◎ぽってりとだ円の太陽自らの重みに耐ええぬように落ちゆく
◎オレンジの空の真下の九十九里モノクロームの君に寄り添う
◎寄せ返す波のしぐさの優しさにいつ言われてもいいさようなら
◎向きあいて無言の我ら砂浜にせんこう花火ぽとりと落ちぬ
◎沈黙ののちの言葉を選びおる君のためらいを楽しんでおり
◎思い出の一つのようでそのままにしておく麦わら帽子のへこみ
−つづく−
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