●星野富弘さん

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●しおん

『しおん』


ほんとうのことなら
  多くの言葉は
     いらない
野の草が
   風にゆれるように
 小さなしぐさにも
輝きがある



※−筆をくわえて綴った生命の記録−
事故で首から下が麻痺したまま、寝たきりの病床から、
口に筆をくわえながら綴った、星野富弘さんの詩です...

※星野富弘 詩画集「四季抄 風の旅」より

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●まむしぐさ

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『まむしぐさ』


ひとたたきで折れてしまう
かよわい茎だから
神様はそこに
毒蛇の模様をえがき
花をかまくびに似せて
折りに来る者の手より
護っている
やがて秋には
見かけの悪いこの草も
真紅の実を結ぶだろう

すべて 神さまのなさること
わたしも
この身を よろこんでいよう


※−筆をくわえて綴った生命の記録−
事故で首から下が麻痺したまま、寝たきりの病床から、
口に筆をくわえながら綴った、星野富弘さんの詩です...

※星野富弘 詩画集「四季抄 風の旅」より

●はなしょうぶ

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『はなしょうぶ』


黒い土に根を張り
どぶ水を吸って
なぜきれいに咲けるのだろう
私は
大ぜいの人の愛の中にいて
なぜみにくいことばかり
考えるのだろう


※−筆をくわえて綴った生命の記録−
事故で首から下が麻痺したまま、寝たきりの病床から、
口に筆をくわえながら綴った、星野富弘さんの詩です...

※星野富弘 詩画集「四季抄 風の旅」より

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●やぶかんぞう

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『やぶかんぞう』

いつか草が
風に揺れるのを見て
弱さを思った
今日
草が風に揺れるのを見て
強さを知った...


※−筆をくわえて綴った生命の記録−
事故で首から下が麻痺したまま、寝たきりの床から、
口に筆をくわえながら綴った、星野富弘さんの詩です...

※星野富弘 詩画集「四季抄 風の旅」より

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●つばき

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『つばき』

木は自分で
動きまわることができない

神様に与えられたその場所で
精一杯枝を張り
許された高さまで
一生懸命伸びようとしている

そんな木を
私は友達のように思っている...



※−筆をくわえて綴った生命の記録−
事故で首から下が麻痺したまま、寝たきりの床から、
口に筆をくわえながら綴った、星野富弘さんの詩です...

※星野富弘 詩画集「四季抄 風の旅」より

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