渋谷レコード店日記-アナログレコードコレクションのススメ

渋谷の中古レコード屋next. recordsで日々思ったことやレコードについて書いてます

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昨年末のこのブログのエントリーでも書きましたが、大手新聞社の日本経済新聞の記者さんから「昨今のレコードブームについてハナシを伺いたい」とのコトで取材の依頼がありました。
ナンでまた、渋谷の弱小零細な中古レコード店の店主に超メジャーな新聞社から取材依頼が来るんだ?って思うのですが、このブログを読んだそうです。
まぁ〜レコードに関するコトでは、かなりのボリュームのエントリーをこのブログに書いているので、Googleで検索すれば、何らかの記事がヒットするんでしょうね。
で、取材の内容はというと、やっぱりアレですよ、無料PVもしくは安価なストリーミングサービスなどが音楽の視聴に関しては主流になっているにも関わらず、過去のメディアになったはずのアナログレコードが再び生産されるようになってるのは、どういった事情があるのか・・・なんてハナシを伺いたいとのコトでした。
1時間位記者さんとオイラが感じている「今のアナログレコード人気に関しての想い」なんかをオハナシさせていただきました。
実際に掲載された記事は、コチラです。
レコードブーム再び ネット配信普及の反動も
記事を読むのに登録しなきゃイケないのがメンドーですが・・・。

ず〜っとアナログレコードの人気やトレンドに関するニュースやテーマに関する記事をウオッチしているオイラからすれば、特にコレといった目新しい内容ではナイのですが、一般紙ではなく日本経済新聞がこういった内容の記事を掲載するっていうのが、やっぱり気になるところですかね。
上記の記事が収録されているカテゴリーっていうのも
ビジネスリーダー > トレンド > 価格は語る
ナンてカテゴリーに入っていたり同列で掲載されている記事が、築地のマグロの初セリとか成人式の晴れ着の記事なんていう時節ネタとアナログレコードの人気が並んでいるっていうもナンかちょっと面白いですが・・・笑

記事の要約としてはこんなカンジです。
●再びレコードを買い集め始めたお客さんのコメント
●渋谷のHMVレコードショップが、絶好調なので新宿にも新しくショップを開店したよ
新譜のレコードの生産が年々上昇している
●東洋化成は、生産が追いつかないくらいてんてこ舞い(笑)
●ナンで再びレコードが注目されているのか←オイラのコメント
●レコード人気の火付け役にもなったレコード・ストア・デイについての解説
●しかし、人気の裏では懸念するコトも(仕入れ値のUP)
●ソレにともなって販売価格の上昇もあるかも?
●果たしてレコード人気は定着するのか?←オイラのコメント
まぁ、マニア視点では全然物足らないんですケド、アナログレコードの今の状況を知らない日経新聞を読むような経済や流行に敏感なビジネスマンや経営者には、解りやすい記事ですね。

「新譜のレコードの生産が年々上昇している」というトコロで、具体的なレコードのプレス枚数とその売上の数字が記載されているのですが、2016年のデータでは、約70万枚のアナログレコードがプレスされているのが解ります。
レコードの生産がココ10年間で一番低迷していた時期2009〜2010年が、10万枚未満なので7年間で生産量が60万枚、つまり7倍にまで増加したってコトですね。
個人的には増加の割合が7倍っていうのはスゴいとは思うのですが、枚数が70万枚のレコードがプレスされたっていうのが、どうなんだろ・・・コレって多いのかな?
1タイトルで70万枚のアナログレコードが作られたのではなく全てのタイトルの総数が70万枚ですよね・・・一体何タイトルの総数で70万枚のレコードが作られたのか気になります。
CDが売れ売れの時期に「ミリオンセラー」なんて今では、考えられない枚数のCDが1タイトルで売れていたのですが、アナログレコード全体(シングル、アルバム合算)で70万枚だからな〜。
データの出処でもある日本レコード協会のデータを見てみると、CDはシングル、アルバム含めて2015年で1億6千万枚の生産量だそうです。
結構な数字ですが、コレでも毎年右肩下がりでCDのプレス量は減少しています。
CDとアナログレコードを単純に比べても仕方がナイのですが、音楽を聴いて楽しむという全体のパイがあるとすると、その中でアナログレコードってどれくらいなのかというその規模はナンとなく解るような気がします。
2015年のデータでは、レコードの生産数より減少著しいCDの方が、まだ240倍もデカいわけです。
別の見方をすると、レコードの売れている枚数っていうのは、音楽産業全体からするとメチャ少ないとも言えます。
一方、年々の増加比率で見ると、2011年から2012年は216% の増加率、2014年から2015年は165%の増加率という増加率だけみるとモノスゴい勢いの右肩上がりになっています。
この右肩上がりの角度がハンパない位なので、マスメディアとかは「レコード人気がスゴい!」ってなるんでしょうね・・・タブン。
同じ内容のコトを今まで、このブログでも言及したコトあるのですが、レコードの売上のコトを語るのなら新譜レコードだけでなく中古レコードを含めた数字にしないと全体像が全くワカラナイとオイラは思うのです。

タブン、中古レコード売上や販売された枚数を全体に含めるとまた、違った見方が出来るんじゃないなぁ・・・どうだろ。
ウチのような小さなレコード店の規模と売れた枚数から想像すると例えば、ディスクユニオンだけでも新譜の生産量の70万枚を何倍も上回るレコードの枚数を売っているんじゃないかなぁ。
だけど、中古レコード全体の売上なんて絶対に判りませんから、その実数を把握するのはムリでしょうケドね。

「果たしてレコード人気は定着するのか?」ってトコロで、オイラのコメントが採用されたのですが、コレはホント懸念する部分でもあります。
このブログでも、「レコード人気」については過去にイロイロ紹介しましたが、オイラ個人的な意見は、「人気だぜ!流行ってるぜ!」ナンてコトを一言も言ったコトがナイと思います。
気持ち的には「レコードがもっと多くの人に聴かれて欲しい」っていうのは根底にはあるのですが、ブームというか一過性の流行にはなって欲しくナイって思っているんですよね。
希望するなら、「決して盛り上がらないけど静かなブーム」みたいな状態がずっと続いて欲しいと思っているんです。
前年比の200%アップとかじゃなくって前年比の2〜3%アップくらいで推移してソレがず〜っと続いてくれれば・・・っていうのが理想なんですケドね。
だけど、現状は、大手のレコード店をが多店舗展開したり、今のトップアーティストがレコード人気に便乗してプレミアムなカンジでアナログレコードを作ったり、家電メーカーも作っていなかったレコードをプレーヤーを再び生産しだしたり・・・もうデカい車輪がイッキに廻っちゃっている様な気がします。


今回、取材に来た日経新聞の記者さんは、20代半ばくらいの若い記者さんでした。
「レコードって触ったコトあります?」って訊いてみると「イヤ・・・ナイです。おはずかしいハナシですがどうやって聴くのかも解りません・・・」ってカンジでした。
一般的には、まだまだこんな印象だと思いますよ。
最近ではテレビ朝日の報道ステーションでレコードの特集があったりとマスメディアがナニかとレコード人気のコトを取り上げていますが、実際は「ちょっと大げさスギない・・・?」って個人的には思っているんですよね。
ま〜希望的な意味をかな〜り含んでデスが・・・。

もう多くの人が覚えていないと思うのですが、CISCOが破産したのって2008年なのですが、その3年前の2005年には35億円もの売上があったんですよね。
CISCO倒産のニュースを読んで・・・」(2008年11月のエントリー)
イッキにジェットコースターの急降下の様に経営が悪化したっていう印象でしょう。
つまり、人気とか流行は移ろいやすいってコトがよく解ります。
ちなみに2005年のCISCOだけの売上が35億です。
で、今の「アナログレコードが右肩上がりで絶好調!」みたいなレコードブームのまっただ中の新譜の売上をグラフで見ると・・・13億くらい・・・。
輸入盤と国内新譜の売上というモノサシが若干違うとはいえ、ナンかこの売上をみて想うトコロがイロイロあります・・・(笑)



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閉じる コメント(3)

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回復はしないと思いますが、絶滅は免れたかなという気はします。
どうかテクニカさんがカートリッジをやめませんように。
デノンさんが中堅アナログプレーヤーをやめませんように。
とハラハラ願うばかりです。 削除

2017/1/13(金) 午後 0:46 [ ふ゛り ] 返信する

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登録して読みました、が、こちらのブログでまとめられているもので十分でした。

悲観派代表にされてしまいましたね、がんばれ店長w 削除

2017/1/13(金) 午後 11:13 [ 茶兎 ] 返信する

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たしかに「悲観派代表」になっちゃってますね〜(笑)
ブログでも書きましたが、ホント「流行ってる!」っていう現象には、正直なって欲しくナイんですよ。
好きは人、解っている人だけで静かなブームっていうのが理想なんですケドね〜。
メディアは、そうさせてくれないようですし・・・ソレを見聞きしたニワカ派も多いのも事実です。

2017/1/27(金) 午前 11:13 www.nextrecordsjapan.net 返信する

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