渋谷レコード店日記-アナログレコードコレクションのススメ

渋谷の中古レコード屋next. recordsで日々思ったことやレコードについて書いてます

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先日、買い取り査定が完了したレコードの整理をしていたら、ジャケットから1枚のフライヤーが出てきました。
フライヤーの内容は、首都圏近郊のレコード店の販促用のフライヤーで、お店の場所とかホームページのURLが記載されている「お店にも来てね!ホームページも見てね!」的な内容のフライヤーです。
で、そのフライヤーの片隅にレコード店オーナーさんのレコードへの想いや自分のレコード店のコンセプトなんかがアツく書かれていました。
書かれていたメッセージの内容は、「音楽カルチャーの素晴らしさを真面目にお客さんに伝えていくレコード店です。」とか、「良いレコードをお客さんに喜んでもらえるよう限界まで安くして提供出来るよう努力します。」という内容のコトが書かれていました。
まぁ〜同じレコード店主という立場からすると、内容こそ違いはあるけども、やはりナニか通じるモノがあって、「へぇ〜こんなアツいメッセージ書くんだ・・・」なんて思ったワケです。
個人的には、ハズカしいの自分ではこういったメッセージを表立って書くのはちょっと抵抗があるのですが、気持ち的にはよ〜くわかります。
そのレコード店には行ったコトもないし、オーナーさんにも会ったコトもないし、ホームページも見たコトないので、どんなお店なんだろうって思ったのでフライヤーに書かれているホームページのURLを入力すると、該当するページが全く表示されません。
以前に開設したんであろうと思われるブログは存在したのですが、ソコにはナンにも記事が書いていませんでした。お店の住所をGoogleマップで見てみるとその場所はレストランになっていたのでタブン、すでに閉店したようです。

どんなお店だったのかっていうのは、行ったコトがナイので全くわかりませんが、レコード店オーナーはフライヤーに込めたアツい思いを持って真摯にレコード店を営んでいたんだろうと思うのですが、そういった想いだけではお店をやっていくのは難しかったのかな・・・なんてちょっと感傷的になりました。
以前、紹介した記事のレコード店は、創業して50年以上営業を続けているというお店でした。
フライヤーに書いてあったレコード店がいつオープンしていつ閉店したのか解りませんが、同じレコードというアイテムを販売していく中、50年という長い期間やっていけるレコード店もあれば、数年で閉店してしまうレコード店もある。
その違いは、なんだろうって・・・自分も同じレコード店を営んでいる立場からよくそういったコトを考えたりするんですよね。
でも、50年以上営業を続けているレコード店主のインタビューを読んでいると半世紀以上営業を続けていても、いつまで続けられるんだろうっていう「不安」という2文字がず〜っとアタマにあるんだな・・・って。

オイラは、レコード店を始めるにあたって、ビジネスが軌道にのるまでは、結構苦労もあったりしてタイヘンなんだろうな・・・なんて漠然と思っていたのですが、一度その軌道にのってしまえば、楽になるんじゃないかなぁ〜ナンて楽観視していたんですよね。
ところが、実際にレコード店をはじめてみると、思っているコトと現実は全く違うっていうコトを知りました。
「ビジネスが軌道にのる」っていうコトバ自体は、よく聞きますが、軌道って一体ナニ・・・って思うほど、軌道が見えてきません。
よくあるお店を始める初期には、淡い気持ちナンかがホワホワ〜って浮かんで、「あ〜なって、こ〜なって上手くいってラッキー!」なんて思っていたのですが、実際お店を開店したらしたで、もう不安だらけでした。(笑)
next. recordsをはじめた2000年頃は、DJブームの追い風がビュービュー吹いているという今では考えられないくらいイイ時期だったのですが、そんな状況の中でも「買い付けに行って、レコードが見つからなかったら・・・」とか「仕入れたレコードが、再発されたら・・・」とかっていう不安が常につきまとってましたし、その後の、逆風時期は、日に日に減る来客数に「どうすればイイのか・・・」っていう悩みを抱えたり・・・。突如、賃貸物件の立ち退きを迫られたり・・・。頼りにしているWEB通販が原因不明のサーバーダウンで停止したり・・・。
ま〜1日たりとも、「安心っ!」って思う日はナイワケです(笑)
イヤ〜ホント、今でも夜中に寝ていても「ネット通販売れているかな?」って真夜中にハッと目が覚めてスマホで注文状況を何度も確認するくらいですからね・・・相当、キテると自分でも思いますよ。
あえて言えば、その不安というのを日常的に抱えてしまうってコト自体に慣れしまっているので、耐性が出来ているかなぁ〜って思います。(笑)
少し前に、Amazonの社長に関する本を読んだのですが、あんな世界的な規模の商売をやっている社長ですら、Amazonのビジネスに対して決して楽観視していないっていうコトを知って、規模こそオイラのやっている商売とは砂粒とチョモランマくらい違いますが、ま〜常にAmazonの社長も悩んでいるんだな・・・って思いました。

やっぱり、この「不安」というのを出来るだけ小さくするというために、商売のやり方を改善していくというコトの原動力になっている気がオイラはするんですよね。
ま〜でも、ホント、ある部分の不安を取り除けば、また別の部分の不安がモグラたたきの様にポコポコと出て来るのでタブン、不安を取り除くっていうのは永遠に続く様な気がしますケドね。
商売全体に言えることですが、儲けてビジネス自体を拡大していくという資本主義経済的な部分と、店主の価値観を具現化してそれに携わる喜びを得る部分があると思います。
next. recordsは完全に、後者ですね・・・。オイラがショップのコトでアレヤコレヤと悩んでいるのを見て、アドバイスをしてくれる人もいるのですが、売れ筋の再発盤を扱うとか、レコード以外のアイテムを扱うとか等、どうしても受け入れがたいコトも多いのも事実です。
儲けたいって気持ちはありますが、自分の価値観を変えてまでは絶対にやりたくないっていうのが、やっぱりドコかにあるんですよね〜。
もしかしてこのコダワリが、お店の売上拡大の阻害要素になってる?
ん〜だけど、やりたくないコトは絶対にやりたくないし、自分が興味がナイとかお客さんに自身を持ってオススメ出来ないものは扱いたくないですから・・・。


上記で書いた閉店ししたレコード店主もオイラと同じ気持ちでいたと思います。
でも自分の価値観をどこまで貫き通せるか・・・その部分を諦めてドライにビジネスに徹するか・・・ドッチがいいのか・・・難しい選択ですね。
今現在、next. recordsがこういう状況ではナイのですが、もしかしてそういう選択を迫られる時期が来るのかな・・・。


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