渋谷レコード店日記-アナログレコードコレクションのススメ

渋谷の中古レコード屋next. recordsで日々思ったことやレコードについて書いてます

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こんなニュースが話題になっていました。
新しい高品位のアナログレコード「High Definition Vinyl」 2019年にも市場へ
レコードと言われるモノが世の中に出てきて140年ほど経つのですが、まさか今になって進化してくるとは想像もしていませんでいた(笑)
初期のレコードは、発明王エジソンが発案したってコトは、有名ですが当時は今の円盤状のではなく円筒状だったんですよね。
まぁ〜その後、イロイロな試行錯誤の上、現在のカタチや素材、回転数や収録時間になったのは今から50年ホドになります。
で、1980年代に最盛期をむかえて、その後に発売されたCDに一気に置き換えられて衰退していくワケです。
「ヴァイナル」と言われる今のアナログレコードは、40〜50年前から大きく進化するコトなく既に「コレしかナイ!」って思えるくらいの完成度になっているって思っていたんですけどね・・・まさか2018年の現在に上記のようなニュースがでてくるとは、思いもよりませんでした。

High Definition Vinyl(HDヴァイナル)の特徴としては、
●再生時間が現在の30%長くなる
→今が大体A/B両面で50分くらいなのでA/B両面で60〜70分くらいまで長くなるってコトですね。
●音圧が30%高くなる
→ん〜コレは、ちょっと文字で表現するのは、難しいのですが単純に音量がデカくなるのではなくダイナミックなサウンドになるってカンジか・・・。
●ソレでもって忠実な音の再生も出来る!
→この表現もビミョーだけど、音楽好きにとっては魔法のコトバでもあるよね。
●しかも専用の再生装置が必要ではなく、今のレコードプレーヤーで再生可能。
→新しいオーディオを買い足さなくてもイイ!
というカンジで良いコトずくめのHDヴァイナルなのですが、ちょっとホントにそんなコトが出来るのか・・・?って思う部分もオイラはあります。

レコードって基本的に物理的に音を再生しているので、12"サイズのレコード盤で再生時間を長くするには、音溝を今より細くしなきゃイケないワケです。
で、音溝を細くすると音量とか音圧っていうのはどうしても非力になってしまいます。コレは、レコード針が音溝をトレースするという物理的に音を再生していく上でどうしてもそうなっちゃうのです。
ま〜例えると、同じ曲が収録された片面に5曲とか入っているLPと片面にその曲しか入っていない12"シングルとを聴き比べると明らかに12"シングルの方が、音が出ている様に聴こえるみたいなカンジです。
HDヴァイナルのメリットを今のアナログレコードに置き換えると確実に音が悪くなる方向になるように思えるんですよね・・・。
ま〜そのHDヴァイナル専用のプレーヤーとかが必要であれば、「なるほど〜」って思えるんですが、今のターンテーブルがそのままで使えてそのメリットを享受出来るワケでしょ。
エ〜ホントに・・・?って思いますよ。

アナログレコードは、音溝とレコード針が機械的に接触することで音を再生しているので、どうしても避けられない物理的な壁があるんですよね。
アルバムでは、レコード盤の1曲目が一番音が良くって、センターレーベルに近くなるほど音が悪くなるとかっていうのもよく知られています。
コレは、33回転で廻っているレコードは盤の外側と内側とではレコード針が1本の音溝の移動距離が違うコトで起きる現象です。
当たり前だけど、外側の方が移動距離が長くなり、内側では移動距離が短くなりますよね。
ソコに同じ再生時間の曲を収録するとなると、1本の音溝にゆとりがある外側のほうが音質が良くなるというワケです。
なので、アナログレコードのアルバムとかでは、そのLPの中でも一番オススメの曲や売りの曲がA/B両面とも1曲目に収録されているワケです。
逆に盤の内側には、音圧や音質が激しい曲より比較的気にならないバラードとか静かな曲が収録されていたりします。
この音溝の1本の移動距離に収録される曲の時間のゆとりがある方が音質が良くなるってコトは、回転数にも影響します。
33回転よりも45回転の方が、音溝1本の移動距離が長くなりますよね、ということは45回転のほうが音質が優位になるワケです。
でも、回転数を早くすると、トーゼン収録時間が短くなる・・・収録時間を長くしたいと音質が悪くなる。
アッチを立てればコッチが立たずみたいになるワケです。
最近、7"シングルが人気のようですが、同じ曲であれば7"と12"で比べると絶対的に12"の方がイイ音質で再生が可能というワケです。

HDヴァイナルのメリットってこのアナログレコードでは物理的に避けて通れない壁を全てクリアした究極のレコードというコトになります。
果たしてホントに実現できるのか・・・「2019年夏頃に最初の「HD vinyl」が店舗に並ぶ計画」って書いてますね・・・・ちょっと楽しみ。


レコードのサイズと回転数の音の優位はこんなカンジになります。
7"<12"
33回転<45回転(78回転ってのもありますね)
盤面に収録曲が多いレコード<盤面に収録曲が少ないレコード
ま〜コレをもとに考えると今のフォーマットで一番イイ音質で再生可能なのは45回転の12インチサイズの片面1曲しか入っていないシングルというコトになります。
だけど、単純に45回転の12"シングルが最高なのか・・・っていうコトも言えないんですよね〜やっぱりカッティング・エンジニアの腕による部分も相当あるのは事実です。
また、入り口のレコード盤だけでなくオーディオ装置などの再生環境も大きく影響してくるので、「一番イイ音質なのはコレだっ!!!」っていうコト自体、難しいんですよね。


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