渋谷レコード店日記-アナログレコードコレクションのススメ

渋谷の中古レコード屋next. recordsで日々思ったことやレコードについて書いてます

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つい先日、「お訊きしたいコトがあるんですけど・・・」と神妙な面持ちで、メチャ若いお客さんがはじめて来店してくれました。
ナンでもレコードで音楽を聴きたいのですが、どこからはじめてイイのか全く解らず教えてほしい・・・とのコト。
年齢を訊いてみると、中学生・・・。
現在のレコードを聴く環境を訊いてみると、ターンテーブルもナシ、レコードも1枚も持っていない・・・という、まさにコレからレコードを聴き始めるっていう状況です。
世間で言われているアナログレコードの人気の余波がついに中学生レベルにまで浸透したのか・・・?(笑)

個人的には、「レコードイイよ〜!サイコーだよっ!」って思う気持ちはヤマヤマなのですが、サスガに中学生にその良さをそのままストレートにアピールしてイイのか・・・ってちょっと複雑な気持ちもありました。
やっぱりレコードを聴くというスタート地点に立つまでにぶっちゃけカネがかかる・・・っていう部分があります。
ま〜今だと、安価なスピーカー内臓のコンパクトなターンテーブル1台で、「とりあえずレコードを聴く」という環境を整えるコトは出来るとは思います。
でも、カンジ方は人それぞれだと思うのですが、個人的にはソレはあんまりオススメ出来ないんですよね。
確かにソレ1台でレコードを「聴くコトは出来る」のですが、レコードの良さはちょっと伝わらないんじゃないかな・・・って思うんですよね。
前にもこのコトは、書いたコトありますね。
となると、ターンテーブルを単体で1台用意するとなります。
すると、必然的にターンテーブルの先にナニに繋ぐか・・・ってなります。
で、今の音楽を聴く環境を尋ねると、ミニコンポなどのちょっとしたオーディオで聴いているって場合が多いのですが、大体そういったオーディオには今はPHONO入力が付いていないんですよね。
とりあえず、「今のオーディオにPHONO入力ついてますか?」って聴いてみますが、はじめてレコードで音楽を聴いてみたいって人は、「PHONO入力?ナニそれ?」ってなるワケです。
お店に来てくれた中学生のお客さんは、ネットで自分なりに頑張って調べたみたいで持っているオーディオにPHONO入力がなければ、ターンテーブルの音は鳴らない、そのためにはターンテーブルと手持ちのオーディオの間にPHONOアンプっていうのを用意しなきゃイケないっていうのは理解していました。
でも、PHONOアンプも数千円の安価なモノもあれば、ン万円の高級機もあったりするので、ドレを買えばいいのか・・・っていう結構難しい悩みになると思います。
モチロン、PHONOアンプの種類で音も変わってきます。
イヤイヤ、その前にどのターンテーブルを買うのかっていう方が先ですよね。
とりあえず、オイラはTechnics SL-1200をオススメしましたケドね。
とにかくターンテーブルは、SL-1200を用意しておけばそれ以上のモノもそれ以下のモノもナイので大丈夫ではナイのかな・・・って思ったのですが、イヤ待てよ・・・新品のSL-1200は高額すぎて大人でもおいそれと手が出ない状況なのでそうなると必然的に比較的手に入れやすい中古のSL-1200MK3が候補にあがるのですが、果たして個体差がある中古のSL-1200MK3を全くターンテーブルを使ったコトのない人にオススメしていいのか・・・?っていう難しい部分もあります。
それにSL-1200を使うとなるとカートリッジは、ドレを選ぶのか?ってトーゼンなります。
カートリッジも千差万別で多くの種類が存在します。またその音色もそれぞれ個性があったり、聴く人の音の好みにも大きくカンケーしてきます。

レコードで音楽を聴いてみたいって思っただけでそういった多くの選択する悩みみたいなモノをスゴく難しい問題を抱えなきゃいけないって状況になるって・・・。
タブン、若いお客さんもケッコー悩んだで「とりあえずレコード屋の人に訊いてみよう」って思ったんじゃナイのかな・・・。
イヤ〜でも相談されるコッチも、その人がどういった音楽を、どれくらいの予算で、どういった楽しみ方をしたいのかっていう部分まで加味して考えるって言うのはなかなか難しいワケですよ。しかも未成年だしね。
「お父さんとかに相談してみたらイイんじゃないの?」って訊いたのですが「お父さんにも訊いたみたんですがレコードで音楽を聴くのはよくわからないって言われました・・・」って。
中学生のお父さんだとタブン年齢的に40代位だと思うのですが、今の40代となると多感な時期に音楽を楽しむというのはCDになる世代になるワケなんですよ。
ちなみにオイラには今40代の弟がいるのですが、レコードで音楽を聴いているってシーンは人生において一度も見たコトがありません。ま〜この世代はフツーに音楽を聴く=CDになるので、レコードを聴く為にナニを用意してどうしたらイイかって言うのは解らないのかもトーゼンです。

とりあえず、安価なスピーカー内臓のオールインワンなターンテーブルでレコードを聴く環境は整えたとしても、果たして聴きたい曲のレコードがあるのか・・・っていうのもしかして難しいんじゃやないかな〜ナンて思いました。
最近はレコードのリバイバル人気の影響もあって最新の音楽も一部ですがリミテッドで、アナログ盤がプレスされています。
でも、世の中に存在している99%のレコードは過去の音楽となります。
その過去の音楽もレコードが一番生産されていた70〜80年代の曲が大多数を占めるわけです。
そういった限られた時代の音楽の中に自分が聴きたいと思う音楽があれば、イイんだけど、どうだろう・・・中学生という若いメチャ若い世代のリスナーにすんなりと受け入れられるのか・・・って思う部分もあるワケです。
時々、レコードを聴き始めたばかりのビキナーなお客さんに「どんなレコードを聴けばイイんのですか?」ってコトを訊かれるコトがあるのですが、そういった場合「自分が好きな曲を聴けばイイと思いますよ」とスゴくシンプルな返答をしているのですが、若い世代の人が自分の好きな曲を30年とか40年前の音楽の中から見つけ出すコトが出来るのかってホント、こういった部分も思うんですよね。
ちなみにオイラは、自分が中学生だった1980年頃に、30年前の1950年代の曲なんて全く興味を持つコトは出来ませんでした・・・(笑)

やっぱりレコードが流行っている的な話題を見聞きして「ナンかちょっとおもしろそう・・・」といった気持ちダケだと続かない気がするんですよね。
ホント、ナンていうかレコードで音楽を聴くというコトを趣味に出来るっていうのは結構、人を選ぶと思うんですよね。
何度もこのブログで書いていますが、音楽を聴くという本質的な部分だけを満たすダケなら、必ずしもレコードでなくてもイイワケです。
自分のオーディオのセッティングを見直してスピーカーから流れる音色の変化を試したり、巷ではやっている流行とは全然違ったトコロでイイ曲がないかな・・・って探究心で音楽を探したり、自分が好きな音楽をコレクションしたりというコトを楽しんだり出来るようになればイイんですけどね。
その部分に至るまでが、やっぱりお金と時間と手間というハードルの高さがあると思います。

「なぜレコードで聴きたいのか」ってコトを突き詰めてコトバや文章にするとナンダカ哲学的部分になるカンジがしてちょっとイヤなんですけどね。
もっとホントはシンプルな気がするんですケド・・・。
なぜ、いま「アナログレコード」なのか? “古くて新しい”スタイルが人を惹きつける



どのターンテーブルにしようかな〜とかカートリッジはドレがイイかな〜とか、探しているレコードが全然見つからないヨ〜とか、このレコードどんな曲なんだろう・・・とかっていう部分は煩わしい部分の反面、ソレが楽しい部分もあると思うんですよね。
レコードで音楽を楽しむって言う部分はある意味メンドーなコトを受け入れて楽しめるかってトコロも確実にあるのかもしれませんね。
果たしてお店に来てくれた中学生のお客さん、レコードで音楽を聴く魅力をカンジてくれるコトになるのかな・・・。


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