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 お子さんに特別な思いで愛情をささげていらっしゃる方は、「なにも、泣かせてまで行かせなくても」とつい思われてしまうのでしょう。

  
 自分がそうだからわかるのですが、子供が泣くのを見るのは忍びないものです。


 でも最近わかったことなのですが、子供は悲しいから泣くとはかぎりません。
 

 親の注意をひきつけたいから。

 自分の主張を通したいから。

 言葉の変わりに相手を言い負かしたいから。

 要求の究極の表現の仕方。

 甘えて、もっと可愛がってほしいから。

 なんでわかってくれないんだという抗議。


 とにかく、言葉がじゅうぶん発達していない幼児の場合、言葉の代わりの役目を果たすのが『泣く』という行為なのではないでしょうか。


 普通の大人なら冷静にその行為を受けとめられると思うのですが、自分の心にその「泣く」という行為と呼応する何かのわだかまりがある場合、必要以上にそのことに心を痛めてしまうのだと思います。


 私がそうであったように。


 子供が泣くのは運動だという医者もいます。


 私も今では、泣くことで親の反応を確かめ、その加減を学びながら、人とのコミュニケーションのとり方を学習しているのかもしれないと思えるようになって来ました。




 もしかしたら、「泣く」ことは、言葉で思いを伝えきれない幼児の、本能として身に付けている、生きるためのかけひきの手段なのかもしれません。


 だとしたら、その学ぶべきコミュニケーションの機会を、親の対応の仕方で奪ってはいけないのかもしれません。




 なんて、えらそうに言っていますが、私はまさに自分の子育ては、自分の心を出発点としていたために、ずいぶん対応を間違えた部分があったように思えます。


 とはいえ、子供を育てているのは母親なので、その母親の成長の記憶、価値観、経験、受けてきた愛情などによって、人それぞれで当たり前です。




 自分の経験が人と違うからといって臆病になる必要はないと思います。


 けれども、あまりにも自分の感情を出しすぎて、子育ての方向を間違える可能性もあります。


 やはり子育てにはある程度の知識と客観的な視線が大切ではないでしょうか。




 知識も客観性も、一人で抱え込んだ子育てでは手に入りません。


 なるべく多くの人に声をかけて、ほんの些細なおしゃべりから、他の人の子育てをのぞいてみてはいかがでしょう。




 恥ずかしがらずにいろいろな人に愚痴をこぼして、アドバイスをもらう。


 中にはまるっきり価値観の違う人のアドバイスもあるでしょう。


 けれども、みんなの意見を取り入れることはないので、自分と価値観の違う人の意見はありがたく聞いておくだけで、自分の感性に合った意見だけを取り入れればいいのです。


 その中で救われることも、目からうろこが落ちることもあります。


 子育てを一人で抱え込まないで、いろいろな人の経験をきいて、いいとこ取りすればいいのだと思います。





 私も娘が生まれたとき、あまりにも泣き止まないので、座布団をかぶせてしまおうかと思ったことがあります。


 かぶせたらどうなるかまで想像できたのでやりませんでしたが、そのあと、買い物に行った店の女主人に思わず愚痴ってしまいました。


 そうしたら彼女は「私もあんまり泣きやまないから、ベランダに赤ん坊を抱いて出て、このまま手を離してみようかって思ったことがある」って言ってくれたのです。




 それを聞いて私は思わず泣いてしまったのですが、すごくうれしかったことを覚えています。


 悩んでいるのは自分ひとりではないと思えたことで、とても救われたのだと思います。




 あの時のあの言葉が、私と娘の命を救ってくれたのかもしれません。


 そのあともいろいろ相談に乗ってもらったのですが、同じように悩んでいる人の経験はとてもありがたく思えます。


 ぜひ、これからはいろいろな人に愚痴りまくってください。


 元気になれます。




 話を戻します。


 泣いていることを客観的に捉えることができたら、一度泣いている子供を抱きしめて、気の済むまで泣かせてみてはどうでしょうか。


 よく「ほら、もう泣かないの」といって、子供に泣き止むように要求しがちですが、無理に泣きやませることはありません。


 思い切り、泣くだけ泣かせてみるのも手ではないでしょうか。


 (他人事だから言えるのかもしれませんが・・・)


 泣き止ませたい、泣き止んでほしい、笑顔を見せてほしいという気持ちはやまやまなのですが、ここはぐっと我慢のしどころ。


 抱っこして、髪でもなでながら、自分から泣き止むまでつきあう。


 そして泣き止んだ子供に、微笑みかける。


 (あのころの私にできたら、と思います・・・)


 そうして、泣きたかったら思い切り泣いてもいいんだよというメッセージを送り続けるのです。




 もしかしたら、子供は泣くだけ泣いてすっきりしてしまうような、そんな生理的欲求で泣いていただけなのかもしれません。


 泣いて抱っこされているうちに、何か満たされなかった心が満たされて、本当は何に反抗して泣いていたのか忘れてしまう、もしくは、どうでもよくなってしまうかもしれません。


 そうすれば、子供は泣くことにとって、自分ひとりで心の問題を解決できたことになります。


 もしかしたら、そういう余裕が親には必要なのかもしれません。


( そんなこと、人に言えるのかと突っ込まないでほしいのですが・・・)




 えーと、そんなわけで、泣くことに過剰に反応しないで、泣くことも子供の成長にはかかせない練習だと思うくらいの気持ちでいてください。


 失敗ばかりしてきた私なんかに言われたくないとは思いますが、そんな私であったからこそ、反省もこめて言えるのだと思います。


 自分の体調、不安、毎日の生活、忙しさ、いろいろな条件の中での子育てにいちいち考えていられないとは思うのですが、もしよろしかったら、何か参考にしてください。


 また、考えて更新しますね。


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