|
* 「ご家庭内でご不要となりましたテレビ・冷蔵庫 その他の中古家電品を高く買い取ります!」と大きな声でがなり立てる音で、私はある日曜日の昼寝を妨げられてしまった。ハノイ市民の生活が向上し、近代的な都市生活に慣れるに従って、ベトナム社会は他の先進国同様 人々の心の中に消費者中心の感覚が芽生え、新しい物を購入すると古い物は捨てるといった習慣が付きつつある。
市内の至る所で毎日 多くの人々が膨大な量の古い冷蔵庫・テレビ・扇風機・炊飯器・ジャー・アイロンなどを捨てている。その一方で誰かにとってはゴミであっても他の誰かにとっては宝となる。その結果 地方からの廃品回収業者が街に現れ、それらの“ゴミ”を再生し、再利用するわけだ。
これら廃品回収業者の多くは、これまで農閑期の農家のサイドビジネスとして参入して来ていたが昨今ではこれを専業とするものも洗われてきた。毎日 バイクにリヤカーを括り付けハノイの路地裏をくまなく回り、数万丼の利益を上げる。私の通りに現れる廃品回収業のLuongさんは私に以前我が家から出した炊飯器と他の家から出されたそれを組み合わせ一台の炊飯器を蘇らせ、それを売り10万ドン(US6.25$)近くの利益を上げたと語った。このような再生品は家電品屋で売り子とが出来る物の、買い取り価格は安い物だとLuongさんはいう。しかしLuongさんのように真面目に働けば家族を養うだけのお金は稼げるのだとも語ってくれた。
Bac Giang省出身のNgo Van Binhさんはこの仕事をハノイで始めて今年で5年になる。彼の行商先はDong Da区の住宅街が主でVan Chuong坊・Linh Quang坊・Kham Thien通りやDe La Thanh通りだという。「この仕事は結構技術がいるのです。買う製品について熟知していなければ商品に再生できずただのゴミになってしまうのです」とBinhさん。彼らは家電製品の仕組みを熟知しているので、直し方を見極め 出物が売りに出されれば直ぐにそろばんを頭の中ではじくらしい。Binhさんに因れば、このお陰で国に残してきた妻と子供3人の食い扶持を稼ぐことが出来るという。
Ha Tay省出身のNguyen Van VinhさんはBinhさんと比較するとやや手広くこの仕事を行っている。Quang An区に倉庫を構え、多くの回収品を保管し3人の従業員と共に中古家電品を修理し、再販することで毎日数十万ドンの利益を稼ぎ出すという。「再生した製品を故郷に持ち帰り僻地の防火の人々にそれらを販売しているのです。」とVinhさん。
Nam Dinh省出身のTran Cuongさんは1980年にハノイに移住した。廃品回収業を続けてきたお陰で今ではAn Duong住居地区に家を買い、スタッフに回収を任せオーナーとしてビジネスを確立したのである。しかし、Cuongさんは この商売も後数年後には辞めるつもりだという。やはり中古製品が年々売りづらくなってきていることを肌で感じ始めているからだと。。。
再生品の再利用はゴミを減らし社会に有益な貢献をもたらす一方 副作用も存在する。田地を捨てて都市に移住し廃品回収業者になるものの数は増大するものの、それに対し、ハノイ市は住民用を用いた管理は出来ずにいる。また盗品と判っていながら製品を犯罪者から仕入れたり、必ずしも衛生的な環境で行う取引でないために集荷場はネズミや虫の発生源となる。
今後は市当局がこれを本格的な事業と位置づけ廃品回収を行うことに因り、都市の環境面を配慮して行くことが大切ではないかと私は考えている。
(辛口寸評)
農家を捨て都市にやってきた人々は元々豊かな生活を求めた末での行動で、0から身を立てるために行う手っ取り早い仕事が、この廃品回収業なのだ。元手は自転車に計りくらいで、毎日入れ替わり立ち替わり「チャイチャイバン!」と叫びながら流して行く。今回の記事では中古家電品が取り上げられていたが、これにはある程度の専門知識がないと馴れないため、普通は古紙と金属製品の回収が主になる。
兎に角、自分の身を粉にして働けば、元々利益率が高い商売なので、実入りも多く5年ほど前まではホーチミン市内でも自宅を2〜3件構えた廃品回収業者もいたようだが、昨今では地方移住者の増加と共にやはり競争が厳しくなっているのだろう。以前に比べれば随分やりにくくなってきているようだ。
ところでベトナムでは様々な物売りがやってくる。野菜・肉・魚・新聞・タバコ・宝くじ・天井掃除用の箒・おこわ・サンドイッチなどなど。しかしながら経済発展の中で最近見かけなくなった物売りも多い。その中の代表といえば、100円ライターのガスの充填屋・水飴屋・蛇酒屋などだ。多分気がつかないだけで他にも多くの種類の物売りが消滅しているとは思うが、物売りの掛け声が商売ごとに色々な言い回しがあって、風情を誘ったものが消えて行くのは淘汰とはいえ寂しさを感じさせる。
|
100円ライターのガスの充填屋・水飴屋・蛇酒屋など... ほう!!そんな物売りが居たんですか?? 日本では、この田舎でも物売りの声を聞くことはなくなってきましたよ。
2006/6/28(水) 午前 11:37
1997年にべトナムへ個人旅行しましたがベトナム戦争〜約20年たっていましたがホーチミン・ダナン・ホイアンと400年前の日本人の名残を調べに行きましたがある家には行ったら「日本人の家に入ると必ず敷居と言うものガ有り、先ず始めての訪問者は個の前で服装など点検して居住まいを正す所です」と説明有り良く観察していると思いましたm廃品回収の話とは違いますが当時はドラエモンの海賊版が流行中でおそらくビデオの再生品は良く出回ったことでしょう。
2006/6/28(水) 午後 0:21 [ goe**n5946 ]
えっ!山口には未だ物売りがいたんですか!?そっちの方が驚きです。岐阜にはいませんよ。ということは岐阜の方が山口より都会!?目くそ鼻くそかも知れんけど・・・(笑う)
2006/6/29(木) 午前 9:01
当時 ビデオが主流だった海賊版も今ではDVDですからね。日本の映画なんかも店先に並ぶようになりましたし、時代は絶えず流れているのですよね〜
2006/6/29(木) 午前 9:03
愛知県の物売り「洗濯用のさおだけ屋」今も来ますよ。物買い屋 バイク。古い家を訪ねて 自分もやります。ゴミの中に宝ありです。珍しい物があったら おねがいします。ハハハ!!!
2006/7/2(日) 午前 11:17 [ 三州刈谷 ]
ゴミやさんをのぞいて 買ったりもします。
2006/7/2(日) 午前 11:19 [ 三州刈谷 ]
日本の不燃ゴミの殆どはベトナムへ持って来た途端 きっと宝の山に変わることでしょうね(笑う)
2006/7/2(日) 午後 7:14
古物競りあつせん業者の遵守事項等
(相手方の確認)
第21条の2 古物競りあつせん業者は、古物の売却をしようとする者からのあつせんの申込みを受けようとするときは、その相手方の真偽を確認するための措置をとるよう努めなければならない。
(申告)
第21条の3 古物競りあつせん業者は、あつせんの相手方が売却しようとする古物について、盗品等の疑いがあると認めるときは、直ちに、警察官にその旨を申告しなければならない。
2018/9/1(土) 午前 8:33 [ 心は丸く 気は長く ]