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●写真は勝どき書房のベランダの紫陽花は緑の葉がたくさん
■□勝どき書房□■□■□■□■□■□■□■□
□ ★〜★〜★ コラム・ゆりかもめ ★〜★〜★ □ □■□■□■□■□■□■□■□■殿岡駿星□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第594号 2017年04月07日 清明(04日) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇24節季ごろに配信。受信登録の方法は末尾に掲載。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■雪・月・花■□■ 4月04日(清明) ◆ベランダの紫陽花に緑の葉がたくさん
世間はすっかり春なのになぜか冷たい風が吹く◆ 清明の季節を迎え、「勝どき書房」のベランダの紫陽花は緑の葉がたくさん出てきました。昨年はあまり咲かなかったけど、大きな鉢に移したので今年はたくさん咲いてくれそうです。すっかり春です。桜も満開になりました。しかし、今年はなぜか冷たい風が吹いています。うきうきした気分になれないのです。なぜでしょうか。こんな春は初めてです。
ふと、新聞を読んでいて思いました。6日から「共謀罪」(テロ等準備罪)の国会審議が始まっていました。これまで3回、提案されたのですが、いずれも野党の反対で廃案になっている法案です。それを安倍政権は、なにがなんでも成立させよとしています。そんなにテロが心配なのでしょうか。2020東京オリンピック・パラリンピックが、この法律ができないとテロが防げないのでしょうか。
モスクワの地下鉄でキルギスの青年による自爆テロがあり、14人が死亡しました。こんなテロが東京で起きたらたいへんです。日本でもテロを防ぐために準備をしなければなりません。しかし、モスクワのテロの原因はなんでしょうか。ロシアからの独立を求めて戦っているチェチェン・キルギスの人たちの抵抗なのです。
ロシアはシリア内戦で政府軍を支援し、反政府軍の支配地域に空爆しています。ロシアへのイスラムのテロはその反発でもあります。シリア政府軍は反政府地域にサリンなどの毒ガス爆弾攻撃をしたといわれています。ロシアは国連安保理事会で調査決議を拒否しています。これでは、ロシアに対するテロが起きてもおかしくないともいえます。
安倍政権は「テロはなんとしても防ぐ。この法律ができないと2020東京は開催できない」といいますが、本当に「共謀罪」(テロ等準備罪)がないとオリンピック・パラリンピックはできないのでしょうか。
国会では金田勝年法相が元気よく答弁していると思ったら、役人の作文を棒読みしていました。いやいや、それだけではありません。安倍さんも、スラスラと答弁していると思ったら、これも役人の作文を棒読みしていました。自分の頭で答弁しているなら、見ていて分かります。法律をほとんど理解していないで、ひたすら役人の文章を読んでいるのです。これでは、また委員会審議に入ると、タジタジ答弁になるでしょう。なぜ? それはこの法律の根本を理解していないからです。役人がなぜこの法律を作ったのか理解していないからです。
安倍内閣はしばらく続くでしょう。役人たちの作文を素直に読む内閣だからです。この「共謀罪」(テロ等準備罪)はテロどころか、国内の市民運動弾圧を企図しているのでしょう。当面は沖縄の普天間、高江基地問題で抵抗する市民たちの弾圧です。座り込みだけでは逮捕できませんが、「共謀罪」(テロ等準備罪)ができれば、座り込みをしようと計画しただけで検挙できます。277の法律のどこかに該当することを計画したという容疑です。
これまでは、実際に座り込んで、そこにいる警官に対して公務執行妨害をしたら、それで逮捕できましたが、これからは、座り込みに行こうと計画しただけで「公務執行妨害」を計画したという容疑が成立してしまいます。公務執行妨害はテロではありませんが、なにしろ277もの法律が対象ですから、政府の方針に反発する、いわゆる差別的な表現を借りれば「土人」による市民運動は事実上できなくなるのです。現行の法律では、取り締まりができない「土人」たちを黙らせるにはこれしかないと役人たちは考えたのでしょう。その役人の作文を棒読みしていれば大臣は務まります。その程度の大臣が安倍内閣には何人いますか。
大戦起るこの日のために獄をたまわる(橋本夢道)
75年前、1941年12月8日、治安維持法違反で逮捕された自由律俳人橋本夢道が、巣鴨の東京拘置所の独房で、日米開戦・真珠湾攻撃を知り作った俳句です。「自分が逮捕されたのはこの日のためだった」と気付いたのです。昭和俳句弾圧事件はその前年1940年2月から1943年にかけて反戦的な俳句を作っていた俳人たち40人を治安維持法違反容疑で逮捕したのです。勝どき書房では、現在「橋本夢道の獄中句・戦中日記・大戦起るこの日のために獄をたまわる」の刊行をめざし編集作業中です。
橋本夢道は、次々と俳人仲間が逮捕されているときに、なぜ自分も治安維持法で逮捕されるのか分からなかったのです。「国家を転覆させよう」などと考えて俳句を作っていたのではありません。ただ、戰争に反対して、俳句を作っていたのです。たとえば、夢道は1032年に、
渡満部隊をぶち込んでぐっとのめり出した動輪
という句を作っています。しかし、それが治安維持法違反になるとは思いませんでした。俳人たちは、あくまで庶民(一般人)として芸術を楽しんでいたのです。「共謀罪」(テロ等準備罪)も治安維持法と同じことになる心配があります。「テロを共謀」なんて思ってもいなかった、といっても、「お前の俳句は革命をめざしていたのだろう」と刑事に責められてしまうのです。
金田勝年法相は「有罪か無罪は裁判所が決めるので心配はない」と役人の作った答弁をしていました。しかし、冷暖房のない拘置所に長期勾留されていると、家に帰りたい一心で「共謀」を認めてしまう容疑者も出てしまうのです。実際に沖縄高江の基地反対座り込みで逮捕された3人のうち、1人だけ「自白」してしまい釈放された例もあります。
国連の幸せ指数調査では日本は51位だそうです。先進国では最低だそうです。「死刑制度」や「代用監獄制度」など司法の民主化ができていない日本です。さらに「共謀罪」(テロ等準備罪)となると、いよいよ、たいへんな時代に突入することになります。
◎ 春は春でもことしの春は紫陽花震える冷たい風(駿星)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆このコラムは写真付きでブログ「司法の民主化と狭山事件」 に転載しています。 https://blogs.yahoo.co.jp/nhksirami ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ❤次回の第22回「夢道サロン」は5月13日(第2土曜日)午後2時から5時まで。勝どき書房の「橋本夢道資料室」で開催します。参加者には自由なテーマで話してもらいます。「橋本夢道・俳句」「狭山事件・えん罪」「憲法・政治」「古代史・邪馬台国」など。その内容はブログ「夢道サロン」「駿星つれづれ日記」「狭山事件の会」などで紹介します。聞くだけでもけっこうです。参加費無料、飲み物は用意します。お菓子などのお気遣いはなさらないように。できたら最近作った俳句を持って来てください。終了後に近くで自己負担による打ち上げを予定。参加希望の方は事前にメール・電話をください。 syunsei777@yahoo.co.jp 090-8024-5610 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★〜★〜★〜★〜★ 勝どき書房の本紹介★〜★〜★〜★〜★ ◆本にしたい原稿がありましたら、どうぞご相談ください。 …………………………………………………………………………… ◆「こんばんは、毛利小平太です。−霊談忠臣蔵−」 殿岡駿星著・46判上製・360頁。 「死刑制度」のある国は民主国家ではない。 切腹も仇討ちも討ち入りも間違い 忠臣蔵、最後の脱盟者毛利小平太の言い分 ◇全国書店で発売中 定価 2000円(税別) コラム読者は1500円に割引、郵便振替で送金を 郵便振替NO 00120-9- 538001 資)勝どき書房 …………………………………………………………………………… 『橋本夢道物語 妻よおまえはなぜこんなに可愛いんだろうね』 殿岡駿星著・46判上製・424頁、口絵8頁、定価1900円・税別 激動の昭和を反骨の精神で生き抜いた自由律俳人橋本夢道の生涯 ◇全国の書店で発売・「月島・相田書店」に常備(0335312311) ……………………………………………………………………………… 『狭山事件 50年目の心理分析』殿岡駿星著・四六判並製440頁 「コラムゆりかもめ」に連載した「狭山事件・取材ノート」を土台に 事件のデータ、家族の証言などを心理的に分析し事件の真実を追求。 400字詰め換算1200枚のノンフィクション。定価3200円・税別 ◇初版・全国で発売中・築地・弘尚堂書店に常備。(0335410333) ……………………………………………………………………………… 『狭山事件の真犯人』殿岡 駿星著 ・46判上製・304ページ 狭山の女子高生殺人事件、真犯人に迫るノンフィクション推理小説。 ◇在庫が少なく一般書店では築地の弘尚堂書店に常備。(0335410333) 定価 1800円・税別 コラム読者 特別割引あり ………………………………………………………………………………… 『三億円事件の真犯人』殿岡 駿星著 ・46判上製・332ページ 40年後、真犯人がすべてを語り、3分間の英雄の実像に迫る。 ◇第2版・全国の書店で発売中 定価1700円・税別 ………………………………………………………………………………… 『茶杓 消えた伊達家老』小野寺 苓著・46判上製・324ページ 伊達藩城代家老の冨塚重標は父が作った一本の茶杓を懐に流配の地へ。 ◇全国書店で発売中 定価1900円・税別 …………………………………………………………………………… 『新聞記者はなぜ殺されたのか』殿岡 駿星著・46判並製・328頁 朝日・阪神支局事件の謎に挑戦し、舞台を埼玉に移して真相に迫る。 ◇全国書店で発売中 定価2300円・税別 ……………………………………………………………………………… ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★「勝どき書房」のネット配信ブログのアドレス ☆「殿岡駿星つれづれ日記」 http://blogs.yahoo.co.jp/syunsei777 ☆「夢道サロン・月島夢道の会」 http://blogs.yahoo.co.jp/tukisimamudou ☆「勝どき・狭山事件の会」http://blogs.yahoo.co.jp/sayama506351 ☆「勝どき書房」 http://blogs.yahoo.co.jp/koureipaso ☆無料メルマガ「コラムゆりかもめ」 http://www.mag2.com/ …………………………………………………………………………… ★「夢道サロン」の支援カンパの募集・「平和プラザ2017 中央区の戦争展」(8月12〜13日)に参加します。 殿岡駿星が12日午後4時半から夢道について話ます。 1口1000円です、支援をよろしくお願いします。 なお、カンパしてくれた人には「橋本夢道物語」を進呈します。 郵便振替で NO 00120-9-538001 宛先 資)勝どき書房 メール syunsei777@yahoo.co.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
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