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●写真は、「俳句弾圧不忘の碑」除幕式で夢道の色紙を持ってあいさつする殿岡駿星(2月25日)
◆◆☆★☆★☆★☆(^_^)v★☆★☆★ 司法の民主化と言論の自由 (勝どき書房・夢道サロン) ☆★☆★☆★☆★☆(^_^)v★☆★☆★ 2018/03/17号 ◆上田の「俳句弾圧不忘の碑」除幕は
「自由俳句再興」の序幕としなければ 「夢道サロン」を終えて思う◆ 2018/03/11、第26回「夢道サロン」は勝どき書房の「橋本夢道資料室」で開かれ、小金井の古代史研究家山田観風讃さん、浦和の元朝日新聞出版局員上田久行さん、佐渡の人権活動家津山晴彦さん、初参加の銀座に事務所を持つ弁護士谷正之さん、そして浩佳とわたしの6人が参加しました。
長野の俳人マブソン青眼さんが発起人代表として建立された「俳句弾圧不忘の碑」の除幕式に参加し、わたしもあいさつをさせてもらいました。この日、強く感じたのは昭和俳句弾圧事件の犠牲になった17人の俳人の名誉が回復された喜びと同時に、これをスタートにしなければならないと思いました。
刻まれた句は、橋本夢道の親友で長野・青木村出身の栗林一石路の「戦争をやめろと叫べない叫びをあげている舞台だ」とか、夢道の場合は1941年12月8日に作った「大戦起るこの日のために獄をたまわる」、渡辺白泉の「戦争が廊下の奥に立ってゐた」など、力強い反戦句です。
ところが、これら17句はこれまで碑に刻まれていませんでした。たとえば、夢道の場合は故郷の徳島で寄付を集めて鳴門大橋の千畳敷公園に建立してくれた句碑は「母の渦子の渦鳴門故郷の渦」でした。この除幕式であいさつした実行委員長の川口透さんは「わたしが本当に好きな句は『大戦起るこの日のために獄をたまわる』なのです」といって、朗々と「大戦……」と詠んでくれました。しかし、好きな句は碑にならなかったのです。
わたしはかつて青木村の一石路の句碑を見に行きました。「シャツ雑草にぶっかけておく」です。一石路の代表句ですから、当然といえは当然なのですが、やはり、今回「不忘の碑」に刻まれた「戦争をやめろと叫べない……」の句を碑に刻んでほしいと思った人はたくさんいたと思います。
これまでだれも碑に刻めなかった、この17句を「不忘の碑」に顕彰した意味は、日本の俳句界にとって、大きな分岐点ともいえます。わたしは、「自由俳句再興」への序幕、スタートしなければならないと思いました。せっかく「不忘の碑」が建立されたのですから無駄にしてはいけません。マブソン青眼さんは来月から第4日曜日に「檻の俳句館」で「檻の会」を始めます。
わたしも、「夢道サロン」で夢道俳句を学びながら、少しずつ「自由俳句」への道を歩みたいと思いました。今回の「夢道サロン」では、佐渡から参加した津山さんが「最近、夢道の俳句を読み直していて、涙が出てしまった句があります」と話してくれました。
●写真は「夢道サロン」で話す津山晴彦さん
その句は、夢道が1931年(昭和6)1月29日、プロレタリア俳句を作っていたために 深川の奥村商店を馘首(くび)になり、月島の静子の実家、荻田畳店の2階で居候となります。 いく日もいく日も無職の私は電車にのって行きたい
仕事がない梅雨の畳のうえの蠅を見ている 仕事がない靴に黴が生えている とり残された魂がまひるの畳に転がっていた 失業して、じっと耐えている夢道の句です。馘首の理由はプロレタリア俳句を止めなかったのと、店に内緒で自由恋愛結婚をしたためでした。古いしきたりの店で、番頭の嫁は店が決めていました。「自由恋愛結婚は野合である。おまえはクビだ」と店長にいわれてしまったのです。
津山さんは、自分も大学を卒業した直後、教員試験に落ちて自宅に戻り、仕事がなくて苦しんだ時代があったそうです。その後、佐渡で小学校の先生になったのですが、失業時代を思い出して、涙が出てしまった、というのです。
おさえがたい震える脚をたてていまとなった馘首をじっとからだで聴いていた
という句もあります。「不忘の碑」に刻まれた「大戦起るこの日のために獄をたまわる」とは違う印象を与えます。夢道の人生において、奥村商店の馘首と、治安維持法による検挙は最大の苦難だったのです。ですが、この時期の句は、われわれに感動を与えてくれます。
拘置所の独房の中、失業して畳屋の2階、そのような状況に置かれて、なお句作に情熱を向けた夢道だからこその傑作です。そこに「自由俳句再興」へのヒントがあると思いました。名所を訪ねて花鳥諷詠の五七五を作るのも俳句ですが、「自由俳句」への道を歩もうと思えば、あえて火中の栗を拾う覚悟が必要なのかもしれません。勉強になる、楽しい出会いの「夢道サロン」です。
◎ 自由の郷に17句 起死回生の「不忘の碑」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆次回の第27回「夢道サロン」は2018年5月12日(第2土曜日)午後2時から5時まで。勝どき書房の「橋本夢道資料室」で開催します。参加者には自由なテーマで話してもらいます。「橋本夢道・俳句」「狭山事件・えん罪」「憲法・政治」「古代史・邪馬台国」など。できれば最近作った俳句を持ってきてください。聞くだけでもけっこうです。参加費無料。初めて参加の方は事前にメール・電話をください。 syunsei777@yahoo.co.jp 090-8024-5610 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★〜★〜★〜★〜★ 勝どき書房の本紹介★〜★〜★〜★〜★ ◆本にしたい原稿がありましたら、どうぞご相談ください。 …………………………………………………………………………… 大戦起るこの日のために獄をたまわる」 殿岡駿星編著(A5版、320ページ)定価は税別2000円。 全国書店で発売していますが、お急ぎの場合は勝どき書房 で直売もしています。2160円(送料込み)で受け付けて おります。購入希望の場合は、郵便振替でお願いします。 なお、住所の記入もよろしく。 郵便振替NO 00120-9- 538001 資)勝どき書房 メール syunsei777@yahoo.co.jp …………………………………………………………………………… 『橋本夢道物語 妻よおまえはなぜこんなに可愛いんだろうね』 殿岡駿星著・46判上製・424頁、口絵8頁、定価1900円・税別 激動の昭和を反骨の精神で生き抜いた自由律俳人橋本夢道の生涯 ◇ブログ読者特別割引 送料込み1000円 郵便振替 00120-9- 538001 資)勝どき書房 へ送金していただければ発送します。 メールでの連絡は syunsei777@yahoo.co.jp ……………………………………………………………………………… ◆「こんばんは、毛利小平太です。−霊談忠臣蔵−」 殿岡駿星著・46判上製・360頁。 「死刑制度」のある国は民主国家ではない。 真の武士道は死ぬことでもなく、殺すことでもない 切腹も仇討ちも討ち入りも人殺しは間違いだ 忠臣蔵、最後の脱盟者毛利小平太の言い分 ◇全国書店で発売中 定価 2000円(税別) 「勝どき書房」の直売申し込みはメールで syunsei777@yahoo.co.jp …………………………………………………………………………… 『狭山事件 50年目の心理分析』殿岡駿星著・四六判並製440頁 「コラムゆりかもめ」に連載した「狭山事件・取材ノート」を土台に 事件のデータ、家族の証言などを心理的に分析し事件の真実を追求。 400字詰め換算1200枚のノンフィクション。定価3200円・税別 ブログ読者特別割引 2000円(送料込み)で販売しております。 郵便振替NO 00120-9- 538001 資)勝どき書房へ送金。 メール syunsei777@yahoo.co.jp ◇築地・弘尚堂書店に常備しております。(0335410333) ……………………………………………………………………………… ◆「火 みちのく一関忠臣蔵」小野寺苓著 (四六判・ハードカバー、332ページ、2000円税別) 全国書店で好評発売中。勝どき書房の直売はありません。 火は常に胸中に在り、灯りにもなれば、火事にもなる。 「みちのく腑分け始末」「茶杓 消えた伊達家老}に次ぐ、 小野寺苓のみちのく歴史小説シリーズ第3弾。 …………………………………………………………………………… ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★「勝どき書房」のネット配信ブログのアドレス ☆「殿岡駿星つれづれ日記」 http://blogs.yahoo.co.jp/syunsei777 ☆「夢道サロン・月島夢道の会」 http://blogs.yahoo.co.jp/tukisimamudou ☆「勝どき・狭山事件の会」http://blogs.yahoo.co.jp/sayama506351 ☆「勝どき書房」 http://blogs.yahoo.co.jp/koureipaso ☆「最新ニュース」https://blogs.yahoo.co.jp/sen2ousyunkai ☆「司法の民主化と言論の自由」https://blogs.yahoo.co.jp/nhksiramiの ☆無料メルマガ「コラムゆりかもめ」 http://www.mag2.com/ ◆ 勝どき書房 03−3536−5552 郵便振替 00120-9- 538001 資)勝どき書房 メールでの連絡は syunsei777@yahoo.co.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
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