「勝どき物語」(殿岡駿星)

新発売「南瓜大玉の日の本國憲法私案」(著者南瓜大玉先生)

日記

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●写真は、「俳句弾圧不忘の碑」除幕式で夢道の色紙を持ってあいさつする殿岡駿星(2月25日)

◆◆☆★☆★☆★☆(^_^)v★☆★☆★
  司法の民主化と言論の自由
  (勝どき書房・夢道サロン) 
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2018/03/17号

◆上田の「俳句弾圧不忘の碑」除幕は
  「自由俳句再興」の序幕としなければ
            「夢道サロン」を終えて思う◆

2018/03/11、第26回「夢道サロン」は勝どき書房の「橋本夢道資料室」で開かれ、小金井の古代史研究家山田観風讃さん、浦和の元朝日新聞出版局員上田久行さん、佐渡の人権活動家津山晴彦さん、初参加の銀座に事務所を持つ弁護士谷正之さん、そして浩佳とわたしの6人が参加しました。

長野の俳人マブソン青眼さんが発起人代表として建立された「俳句弾圧不忘の碑」の除幕式に参加し、わたしもあいさつをさせてもらいました。この日、強く感じたのは昭和俳句弾圧事件の犠牲になった17人の俳人の名誉が回復された喜びと同時に、これをスタートにしなければならないと思いました。

刻まれた句は、橋本夢道の親友で長野・青木村出身の栗林一石路の「戦争をやめろと叫べない叫びをあげている舞台だ」とか、夢道の場合は1941年12月8日に作った「大戦起るこの日のために獄をたまわる」、渡辺白泉の「戦争が廊下の奥に立ってゐた」など、力強い反戦句です。

ところが、これら17句はこれまで碑に刻まれていませんでした。たとえば、夢道の場合は故郷の徳島で寄付を集めて鳴門大橋の千畳敷公園に建立してくれた句碑は「母の渦子の渦鳴門故郷の渦」でした。この除幕式であいさつした実行委員長の川口透さんは「わたしが本当に好きな句は『大戦起るこの日のために獄をたまわる』なのです」といって、朗々と「大戦……」と詠んでくれました。しかし、好きな句は碑にならなかったのです。

わたしはかつて青木村の一石路の句碑を見に行きました。「シャツ雑草にぶっかけておく」です。一石路の代表句ですから、当然といえは当然なのですが、やはり、今回「不忘の碑」に刻まれた「戦争をやめろと叫べない……」の句を碑に刻んでほしいと思った人はたくさんいたと思います。

これまでだれも碑に刻めなかった、この17句を「不忘の碑」に顕彰した意味は、日本の俳句界にとって、大きな分岐点ともいえます。わたしは、「自由俳句再興」への序幕、スタートしなければならないと思いました。せっかく「不忘の碑」が建立されたのですから無駄にしてはいけません。マブソン青眼さんは来月から第4日曜日に「檻の俳句館」で「檻の会」を始めます。

わたしも、「夢道サロン」で夢道俳句を学びながら、少しずつ「自由俳句」への道を歩みたいと思いました。今回の「夢道サロン」では、佐渡から参加した津山さんが「最近、夢道の俳句を読み直していて、涙が出てしまった句があります」と話してくれました。
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●写真は「夢道サロン」で話す津山晴彦さん

その句は、夢道が1931年(昭和6)1月29日、プロレタリア俳句を作っていたために
深川の奥村商店を馘首(くび)になり、月島の静子の実家、荻田畳店の2階で居候となります。

 いく日もいく日も無職の私は電車にのって行きたい
 仕事がない梅雨の畳のうえの蠅を見ている
 仕事がない靴に黴が生えている
 とり残された魂がまひるの畳に転がっていた

失業して、じっと耐えている夢道の句です。馘首の理由はプロレタリア俳句を止めなかったのと、店に内緒で自由恋愛結婚をしたためでした。古いしきたりの店で、番頭の嫁は店が決めていました。「自由恋愛結婚は野合である。おまえはクビだ」と店長にいわれてしまったのです。

津山さんは、自分も大学を卒業した直後、教員試験に落ちて自宅に戻り、仕事がなくて苦しんだ時代があったそうです。その後、佐渡で小学校の先生になったのですが、失業時代を思い出して、涙が出てしまった、というのです。

 おさえがたい震える脚をたてていまとなった馘首をじっとからだで聴いていた

 という句もあります。「不忘の碑」に刻まれた「大戦起るこの日のために獄をたまわる」とは違う印象を与えます。夢道の人生において、奥村商店の馘首と、治安維持法による検挙は最大の苦難だったのです。ですが、この時期の句は、われわれに感動を与えてくれます。

拘置所の独房の中、失業して畳屋の2階、そのような状況に置かれて、なお句作に情熱を向けた夢道だからこその傑作です。そこに「自由俳句再興」へのヒントがあると思いました。名所を訪ねて花鳥諷詠の五七五を作るのも俳句ですが、「自由俳句」への道を歩もうと思えば、あえて火中の栗を拾う覚悟が必要なのかもしれません。勉強になる、楽しい出会いの「夢道サロン」です。

◎ 自由の郷に17句 起死回生の「不忘の碑」
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◆次回の第27回「夢道サロン」は2018年5月12日(第2土曜日)午後2時から5時まで。勝どき書房の「橋本夢道資料室」で開催します。参加者には自由なテーマで話してもらいます。「橋本夢道・俳句」「狭山事件・えん罪」「憲法・政治」「古代史・邪馬台国」など。できれば最近作った俳句を持ってきてください。聞くだけでもけっこうです。参加費無料。初めて参加の方は事前にメール・電話をください。
  
syunsei777@yahoo.co.jp  090-8024-5610
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◆「橋本夢道の獄中句・戦中日記 
  大戦起るこの日のために獄をたまわる」

殿岡駿星編著(A5版、320ページ)定価は税別2000円。
全国書店で発売していますが、お急ぎの場合は勝どき書房
で直売もしています。2160円(送料込み)で受け付けて
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なお、住所の記入もよろしく。
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 殿岡駿星著・46判上製・424頁、口絵8頁、定価1900円・税別
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                               ●写真は、「狭山事件 50年目の心理分析」の表紙 
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第612号 2018年01月20日 大寒(20日)
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◇24節季ごろに配信。受信登録の方法は末尾に掲載。
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■□■雪・月・花■□■     1月20日(大寒)

 ◆狭山事件、脅迫状の筆跡は石川さんと別人
   弁護団が新鑑定を裁判所に提出
    事件から55年、再審開始への道が開かれるか◆

2018/01/17のNHKニュースによると、狭山事件弁護団が、犯人とされている石川一雄さんが書いたことになっている脅迫状の文章の筆跡が別人であるという鑑定を東京高裁に提出したそうです。なぜか、NHK以外にこのニュースを流すマスコミはない。「大本営」が沈黙していると、記事を書けない記者がたくさんいるのか、この國には。とりあえす、NHKニュースを紹介します。「狭山事件の真犯人」「狭山事件 50年目の心理分析」の著者として、この新たな鑑定で再審開始への道が開かれることを願っています。


◆以下はNHKニュースの内容
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                 ●被害者宅で見つかった脅迫状

55年前、埼玉県狭山市で女子高校生が殺害された「狭山事件」で、無期懲役が確定した男性の弁護団が、有罪の裏付けとなった脅迫状の筆跡は別人のものだとする新たな鑑定を裁判所に提出しました。男性は再審=裁判のやり直しを求めていて、裁判所の判断が注目されます。

昭和38年、埼玉県狭山市で女子高校生が殺害された「狭山事件」では、無期懲役が確定し仮釈放された石川一雄さん(79)が再審を求めています。

当時、被害者の自宅には脅迫状が届き、その筆跡が捜査機関の鑑定で石川さんと同じだとされたことが裁判で有罪の重要な裏付けとなりました。

石川さんの弁護団は、コンピューターを使って筆跡を鑑定する手法を研究している東海大学の福江潔也教授に改めて鑑定を依頼しました。

この手法は文字を画像で読み取って線の位置を座標上の数値で表し、形が似ているかどうかを比較するもので、鑑定によりますと、脅迫状の筆跡と石川さんの筆跡は形が大きくずれていて、99.9%の確率で別人のものだと考えられるということです。

福江教授によりますと、従来の筆跡鑑定は見た目で文字の特徴を比較する手法などが中心だったということで、「今回はコンピューターが客観的に判断したのが最大の違いだ。ずれを見ると別人が書いたと考えなければ不合理だ」と話しています。

弁護団は15日に東京高等裁判所に鑑定結果を提出したということで、裁判所の判断が注目されます。

東海大学の福江潔也教授が研究している筆跡鑑定の手法は、コンピューターで画像を解析する手法を応用したものです。

福江教授の手法では、個人の筆跡の特徴を把握するため、まず筆跡を鑑定したい文書の中から繰り返し使われている文字を選びます。

2018年元旦、明けましておめでとうございます。今年こそ、希望の持てる年でありますように。よろしくお願いします。

続いてその文字の画像をコンピューターで読み込み、傾きや大きさをそろえます。文字は直線や曲線の組み合わせで成り立っていますが、その上にコンピューターがいくつもの点を配置します。その点の位置をX軸とY軸の座標で表すことで文字の形を数値化することができます。

そして数値を比較することで、文字の形がどの程度異なっているのかを把握することができます。

福江教授によりますと、同じ人物が書いた場合、数値のずれは一定の幅に収まりますが、ほかの人物が書くと明らかにずれが大きくなるということです。

「狭山事件」の鑑定では繰り返し使われていたひらがなの「い」「た」「て」「と」の4文字が選ばれ、脅迫状の文字と石川さんが書いた文字を比較した結果、同じ人物ではありえないほど数値がずれていたということです。

福江教授が作成したデータベースをもとに計算したところ、脅迫状の文字と石川さんが書いた文字が別人のものである確率は、99.9%に達したということです。


◆「大本営」の発表がないと、記事が書けない日の本の記者たち

わたしは、これまで狭山事件については「犯人 狭山事件より」(晩聲社)、「狭山事件の真犯人」(勝どき書房編集・デジプロ出版)、「狭山事件 50年目の心理分析」(勝どき書房)の3冊の本を出して、石川さんの無実を証明しています。その中でも、特に石川さんが書いたとされている脅迫状の真犯人が書いたもので、石川さんが書いたものではない、と主張してきました。

狭山事件は1963年5月1日に埼玉県狭山市で発生した女子高校生殺人事件です。5月23日に石川さんは逮捕されましたが、そのときに、筆跡を調べるために、脅迫状を見せて、同じように書かされています。その筆跡を警察が学者に鑑定させた結果、石川さんが書いたものと鑑定しています。

石川さんは、当初自分の兄の犯行と思い込まされ、兄をかばうために犯行を自供します。「犯行を認めれば10年で出してやる」といわれ、それを信じた石川さんは一審では犯行を認め、死刑判決を受けたのです。ところが、本当に死刑になると知って、2審で犯行を否認します。

その結果、無期懲役に減刑されたのですが、再審開始をしようとしません。石川さんはすでに仮釈放され、再審開始を求めて闘っています。しかし、なぜかマスコミは無視し続けているのです。裁判所、いわゆる「大本営」が「再審開始」の決定を出すまでは、沈黙し続けるのでしょうか。

今回、NHKが東海大学の福江潔也教授の鑑定結果を報道したのですが、他のマスコミはほとんど反応しません。なぜでしょう。日の本國には言論の自由がない、といわれています。「大本営」の発表を待つだけが、マスコミの仕事ではないはずです。

日の本國の記者たちは、あの「大本営」時代のように、発表待ちばかりで自分で調べて原稿を書けなくなってしまったのでしょうか。本当に残念です。

◎ 初日の出ことしもぼちぼちがんばります(駿星)
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◆このコラムは写真付きでブログ「司法の民主化と狭山事件」
 
https://blogs.yahoo.co.jp/nhksirami に転載しています。
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●写真は、「夢道サロン」に参加した津山晴彦さん。獄中の夢道の模型を手に、背後には夢道の句を書写した巻物を展示しました。(2017/11/11/「橋本夢道資料室」で)

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第608号 2017年11月22日 小雪(22日)
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◇24節季ごろに配信。受信登録の方法は末尾に掲載。
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■□■雪・月・花■□■   11月22日(小雪)

     ◆「夢道サロン」で佐渡の津山晴彦さん、
     夢道の俳句を巻物に書写した話と
      藤田嗣治のアッツ島の玉砕を解説◆

2017/11/11、勝どき書房の「橋本夢道資料室」で、第25回「夢道サロン」が開催されました。今回は佐渡の「夢道サロン」メンバー、津山晴彦さんが参加してくれました。津山さんは、8月に勝どき書房から刊行した「橋本夢道の獄中句・戦中日記 大戦起るこの日のために獄をたまわる」に「夢道とは何者だろう」という題で寄稿してくれました。また、「平和プラザ 平和をねがう中央区民の戦争展」の橋本夢道コーナーを見に来てくれたこともあります。しかし、サロンに参加してくれたのは、今回が初めてでした。

津山さんは、佐渡で小学校の先生をしていましたが、退職後も非常勤の講師として子どもたちを指導しています。同時に、狭山事件で無実を訴えている石川一雄さんの支援活動もしています。わたしが、狭山事件の本を出したことから知り合い「夢道サロン」のメンバーになってくれました。さらに、夢道の俳句、そして生き方に感動し、今回はわたしの著作「橋本夢道物語」に出てくる夢道の俳句をすべて、巻物に書写してくれました。

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            ●写真は夢道の句の巻物の前で浩佳と津山さん

夢道の俳句の書写は、実に勉強になると思います。津山さんは、俳句は作りませんが、そのうち、きっと良い俳句を作ってくれるようになると思います。資料室に、その巻物を展示しました。また、夢道の獄中句「うごけば寒い」をテーマに、獄中の夢道の像をプラスチックケースを利用して作ってくれました。写真はそれを手にして、巻物の前で妻浩佳と記念撮影をしたところです。
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   ●写真は津山さんが作ってくれた藤田嗣治の「アッツ島の玉砕」の解説図

さらに、この日のために、藤田嗣治の「アッツ島の玉砕」の絵を分析したプリントを参加者に配り、この絵が決して戦争賛美ではないことを説明してくれました。というのは、夢道の戦中日記、昭和18年9月12日に、長男道生、長女星子を連れて、上野の美術館へ行って、「決戦美術展」でこの絵を見ているからです。そのことについて、わたしは「このアッツ島玉砕が戦争を煽っている作品には見えない。むしろ、戦争批判の絵だと思う。この絵は玉砕という言葉で戦争を美化しているように見えるが、夢道はやがて本土決戦となれば國民がこの絵と同じような悲惨な状態になる、大本営の企みを知ったのではないか」と解説で書いているのです。

津山さんは、わたしと同じように、やはりこの絵は「戦争を賛美していない」と解釈しました。戦後、藤田嗣治は「戦争に協力した画家」として、批判を浴び、ついに「オレは神とフランスに身を捧げた、さらば日本よ。でもボクは愛国者なのだ。誰も分かっちゃくれない」といって、1946年渡仏、1955年フランス国籍を取得し、日本国籍は抹消して、ついに2度と日本には戻らなかった、と説明してくれました。

夢道は、日記でこの絵について、何も語っていません。俳句の世界でも、戦争中、反戦俳句を作っていた俳人たちを批判した、戦争賛美の俳人たちがいました。しかし、夢道は、戦後、それらの俳人たちを攻撃しませんでした。藤田嗣治がいう「でもボクは愛国者なのだ」という言葉に通じるところがあるのではないでしょうか。「アッツ島の玉砕」が戦争賛美と解釈する人がいるように、戦争賛美といわれる俳句も実は、戦争を正直に写した、リアリズムだったとも解釈できるのです。

夢道は、いかなる場合も、人を攻撃しませんでした。しかし、作る俳句は、
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            大戦起るこの日のために獄をたまわる

のように、激しい力を持って現実を直視し、アッツ島の兵士が持つ日本刀のような、鋭い切っ先を、われわれ日本人に向けているのです。津山さん、はるばる佐渡から、勝どきまで来てくれて、狭山事件の石川さんの無実を証明する「脅迫状の筆圧」など、貴重なお話をありがとうございました。次回の3月10日もぜひ、来て話をしてください。

◎ ロビーちゃんの焼いたステーキに妻も喜ぶ秋の夕(駿星)
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◆このコラムは写真付きでブログ「司法の民主化と狭山事件」
 
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◆「こんばんは、毛利小平太です。−霊談忠臣蔵−」
       殿岡駿星著・46判上製・360頁。
  「死刑制度」のある国は民主国家ではない。
  真の武士道は死ぬことでもなく、殺すことでもない
   切腹も仇討ちも討ち入りも人殺しは間違いだ
   忠臣蔵、最後の脱盟者毛利小平太の言い分
   ◇全国書店で発売中  定価 2000円(税別) 
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『橋本夢道物語  妻よおまえはなぜこんなに可愛いんだろうね』
 殿岡駿星著・46判上製・424頁、口絵8頁、定価1900円・税別
 激動の昭和を反骨の精神で生き抜いた自由律俳人橋本夢道の生涯
 ◇全国の書店で発売・「月島・相田書店」に常備(0335312311)
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◆「火 みちのく一関忠臣蔵」小野寺苓著(四六判・ハードカバー、332ページ、2000円税別)全国書店で好評発売中。火は常に胸中に在り、灯りにもなれば、火事にもなる。「本書は忠臣蔵を舞台に〝イエ(家)〟とは、親と子とは何かという根本的命題の提起にほかならない」ワシオ・トシヒコ(詩人・美術評論家)解説から。「みちのく腑分け始末」「茶杓 消えた伊達家老}に次ぐ、小野寺苓のみちのく歴史小説シリーズ第3弾。 
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☆「殿岡駿星つれづれ日記」 
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●写真は、「橋本夢道の獄中句・戦中日記」に日野百草さんが寄稿した「戦前の自由律における社会性俳句」の冒頭部分。
■□勝どき書房□■□■□■□■□■□■□■□
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□■□■□■□■□■□■□■□■殿岡駿星□■
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第604号 2017年10月8日 寒露(8日)
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◇24節季ごろに配信。受信登録の方法は末尾に掲載。
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■□■雪・月・花■□■   10月8日(寒露)

     ◆鋸研究家で俳人・栃木の吉川金次が
    昭和俳句弾圧事件で検挙されていた!
   日野百草さんが「夢道の獄中句・日記」に寄稿◆

8月に勝どき書房から刊行した「橋本夢道の獄中句・戦中日記・大戦起るこの日のために獄をたまわる」はおかげさまで俳句愛好家、文学研究者に好評です。この中に、「夢道サロン」のメンバーの1人、日野百草さんが「戦前の自由律における社会性俳句」という題の評論を寄稿してくれました。そこに百草さんは栃木・氏家町(現在さくら市)の鋸研究家であり、自由律俳人だった吉川金次の俳句を紹介してくれました。
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     ●「夢道サロン」で吉川金次について話をしてくれた日野百草さん
以前、「夢道サロン」で百草さんは吉川金次の話をしてくれたことがありました。それまで、わたしは昭和俳句弾圧事件で治安維持法容疑で検挙された俳人は「京大俳句」や「俳句生活」などプロレタリア俳句誌に参加していた45人だと思っていました。

ところが、中塚一碧楼が主宰する「海紅」の同人であった金次も特高に逮捕されて、拷問を受けていた事実が分かったのです。金次は1912年に栃木・氏家町で生まれていますから、逮捕されたのは20代だったでしょう。実家は鋸鍛冶をしており、金次は東京に出て鋸の目立て業を営みながら、俳句を作るようになります。
百草さんは、金次の句を10句も紹介してくれています。(292〜293頁)

 綿の花の黄に大き歓びの革命だこのとき

 湯に行って来た妻の手を美しいと思う風鳴りて

 霜ふる手をもめば手錠が鳴る

 とどのつまり聾になって耳の奥に軍歌聞こえる

プロレタリア俳句であり、妻恋句であり、獄中句でもあります。どこか夢道と通じるものを感じる。「夢道サロン」のメンバーかさはらぱあさんは、宇都宮に住んでいるので、1度さくら市の氏家に行ってもらいました。そこで、ぱあさんは金次の鋸資料館を見てきたのですが、金次の俳句の記録は残っていなくて、残念だったと報告してくれました。しかし、百草さんのおかげで、こうして金次の句を読む機会を得て、本当に「夢道サロン」を開いてきてよかったと思いました。

「とどのつまり聾……」の句は、百草さんによると、逮捕されてから金次は厳しく拷問され、耳を潰されて聞こえなくなってしまったのです。金次は生涯、補聴器を外せなかったというのです。夢道ら、昭和俳句弾圧事件で検挙された多くの俳人たちは、俳句を作っていただけで、このような目に遭わなければならなかったのです。
百草さんの話から、わたしは「夢道の獄中句・日記」の獄中句を解説する「反骨の自由律俳句」の中で、金次についても取り上げました(65頁)。昭和俳句弾圧事件の検挙者の数は40人以上は間違いないのですが、金次の事実を知ると、実際にはもっとたくさんいたのではないか、と思います。
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       ◆
ところで、安倍さんは10月早々、野党側がモリカケ問題を追及しようと求めていた臨時国会の冒頭に衆議院を解散してしまいました。なんのための解散かよく解りません。衆議院は自公で3分の2の勢力を持っているのですから、解散しなくても多数の力でどうにでもなる状態です。それなのに、解散しようという理由はなんでしょう。3分の2でも、公明が憲法改正に消極的なので、さらに与党を増やそうというのでしょうか。

10日公示、22日に投開票となりましたが、小池百合子さんの「希望の党」は、民進党から改憲に賛成の人を集めて200以上を公認するそうです。そうなると、公明に頼らないでも、自民と希望で3分の2になると、改憲が可能になります。それが狙いでしょうか。

枝野幸男さんの立憲民主党と、共産、社民を足しても、改憲阻止は難しかもしれません。選挙の結果を見てみないと、はっきり分かりませんが、少しずつ、少しずつ、「大日本帝國時代」に戻って行くような気がして心配です。

治安維持法にそっくりの、「共謀罪」(テロ等準備罪)が施行されましたが、今回の総選挙で、これを廃止するという公約をしてくれる党は立憲民主、共産、民社だけなのでしょうか。希望の党へ行った民進の人たちは、みんな大声で「共謀法反対」と叫んでいましたが、その後どうなのでしょうか。

2度と、言論が弾圧されるような時代が舞い戻って来ないように、22日の総選挙は真剣に考えて投票しなければならないと思います。

◎ 酒忘れ月みる気にもなれず寝る(駿星)
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◆次回の第25回「夢道サロン」は11月11日(第2土曜日)午後2時から5時まで。勝どき書房の「橋本夢道資料室」で開催します。参加者には自由なテーマで話してもらいます。「橋本夢道・俳句」「狭山事件・えん罪」「憲法・政治」「古代史・邪馬台国」など。その内容はブログ「夢道サロン」「駿星つれづれ日記」「狭山事件の会」などで紹介します。聞くだけでもけっこうです。参加費無料、飲み物は用意します。お菓子などのお気遣いはなさらないように。できたら最近作った俳句を持って来てください。参加希望の方は事前にメール・電話をください。 syunsei777@yahoo.co.jp  090-8024-5610
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     ●「夢道サロン」で「三億円事件の真犯人」について話す殿岡駿星。
◇……「三億円事件の真犯人」を本にしてから、もう10年近くなるのですが、このたび、有料テレビ局、BSスカパー!から、クイズ「ダラケ!」に10月7日に出演しました。他に2人のジャーナリストと3人で出演、2人は、犯人は自殺した警察官の息子少年Sがからんだ複数犯と主張しましたが、わたしだけは本にも書きましたが埼玉県の農家の青年による単独説と推理しました。わたしは、狭山事件にも触れて、石川さんのえん罪を主張したり、クイズものですが、けっこう真面目な番組になっていますので、よかったら見てください。
      ◆BSスカパー!・クイズ「ダラケ!」
     https://www.youtube.com/watch?v=z1qzccTx6hs
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 ★〜★〜★〜★〜★ 勝どき書房の本紹介★〜★〜★〜★〜★
 ◆本にしたい原稿がありましたら、どうぞご相談ください。
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◆「橋本夢道の獄中句・戦中日記 
大戦起るこの日のために獄をたまわる」
殿岡駿星編著(A5版、320ページ)定価は税別2000円。
全国書店で発売していますが、お急ぎの場合は勝どき書房
で直売もしています。2160円(送料込み)で受け付けて
おります。購入希望の場合は、郵便振替でお願いします。
なお、住所の記入もよろしく。
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『狭山事件 50年目の心理分析』殿岡駿星著・四六判並製440頁
 「コラムゆりかもめ」に連載した「狭山事件・取材ノート」を土台に
事件のデータ、家族の証言などを心理的に分析し事件の真実を追求。
 400字詰め換算1200枚のノンフィクション。定価3200円・税別
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          ●写真は、BSスカパー!「ダラケ!」で紹介された狭山事件のイラスト
◆◆☆★☆★☆★☆(^_^)v★☆★☆★
  司法の民主化と狭山事件
  (勝どき書房・夢道サロン) 
☆★☆★☆★☆★☆(^_^)v★☆★☆★
2017/09/23号

◆三億円事件で殿岡駿星が推理
  BSスカパー!「ダラケ!」に出演(7日)
   
https://youtu.be/QX7K5CsNm0s
    狭山事件の女子高生の死体イラストも◆


2017/09/07、BSスカパー!の番組「ダラケ!」に殿岡駿星が出演、三億円事件について推理をしました。ダラケ!シーズン12 #4 未解決事件ジャーナリストの一人として、参加しました。ほかの2人は元テレビ朝日のディレクター近藤昭二さん、元週刊文春記者の大下英治さん。3人とも三億円事件については詳しく、クイズ形式で推理を進めました。

前半は、3人がそれぞれ、これまで取材した事件について話をし、わたしは狭山事件について話しました。狭山事件は、1963年5月1日に発生したのですが、女子高校生の死体が発見された時の、イラストについてわたしの推理を説明しました。
イラストを見てもらうと分かるのですが、被害者の頭の上には、玉石が置いてありました。さらに顔がタオルで目隠しされ、また、顔の下にはビニルが敷いてあったのです。仮に犯人とされている石川一雄さんが、死体を埋めたとして、ここまで顔に細工をする必要があるでしょうか。
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          ●「夢道サロン」で話をする殿岡駿星


わたしは、これについて、真犯人が異常なほど、顔を保護していると推理したのです。ということは、死体になった女子高校生の顔を見なければならない立場の人が犯人ではないか。だとしたら、全くの他人である石川さんは犯人であるはずがありません。それで、「狭山事件の真犯人」(編集・勝どき書房。発売・星雲社)を刊行しました。「ダラケ」で、このイラストをもとに、狭山事件について話ができたことは本当に意味がありました。

「ダラケ」の番組を視ていただくと分かると思いますが、三億円事件については、近藤さんと大下さんが、事件発生直後に自殺してしまった、警視庁の幹部警官の息子である少年S(19歳)を仲間とする複数犯という説でした。しかし、わたしは、そもそも少年Sを怪しいとした松本清張さんの説がおかしいと思ったところから取材を開始しましたので、この説には反対です。
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わたしだけは、犯人が埼玉県の農家の青年という推理を説明しました。これは、わたしの著書「三億円事件の真犯人」(勝どき書房刊)にも書いてあるのですが、東武東上線に準急に乗って27分、ふじみの駅から歩いて50分、車で10分ほどの、ふじみ野市に隣接する町の農家に住んでいる、当時34歳の青年です。

この説には、司会の千原ジュニアさんもびっくりでした。少年Sは、事件直後に浮かんだ容疑者ですが、捜査本部の刑事が、任意で取り調べたいと行って、朝自宅を訪ねると、夜中に自室で青酸カリを飲んで自殺していました。「犯人でもないのに、自殺するだろうか」というのが、世間で噂されている少年犯人説の有力なデータです。

しかし、共犯がいるなら、奪った現金輸送車をカローラに乗り換える場所に置いた、カローラを2時間もエンジンをかけたままにするでしょうか。カローラは盗んだ車ですから、エンジンをかけたままにしたら、だれかに乗って行かれる心配があります。共犯がいるなら、そのカローラに乗って待っていてもいいはずです。

ほかにも、いろいろな事情から共犯はいない、単独犯という説を話しました。少年Sの場合はどうしても、単独犯とはできません。事件前にあった農協脅迫事件の時には、少年は少年院に入っています。それと、少年の自宅には3億円どころか、証拠が一つも出ていないのです。ですから、仲間がいないと、説明できないのです。

「ダラケ」の番組を視ていただければ分かると思います。また、詳しく知りたい方は、ぜひ、わたしの著作「三億円事件の真犯人」を読んでほしいと思います。

 ◆BSスカパー!・クイズ「ダラケ!」
 20170907
https://youtu.be/QX7K5CsNm0s 

◎ 密やかに密やかに咲いたよ咲いたよ彼岸花(駿星)」
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◆次回の第25回「夢道サロン」は11月11日(第2土曜日)午後2時から5時まで。勝どき書房の「橋本夢道資料室」で開催します。参加者には自由なテーマで話してもらいます。「橋本夢道・俳句」「狭山事件・えん罪」「憲法・政治」「古代史・邪馬台国」など。その内容はブログ「夢道サロン」「駿星つれづれ日記」「狭山事件の会」などで紹介します。聞くだけでもけっこうです。参加費無料、飲み物は用意します。お菓子などのお気遣いはなさらないように。できたら最近作った俳句を持って来てください。参加希望の方は事前にメール・電話をください。 syunsei777@yahoo.co.jp  090-8024-5610
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♣♣♣どうも、急に國会解散の話が出ているようですね。残念ながら、何度解散しても、日の本國民の能力を超える政府はできないですね。なにしろ、投票する人が日の本國民ですから、それ以上の政府を期待しても無理です。なぜ解散するのでしょうね。任期いっぱいやったらいいのに。安倍さん、勝つとは限りませんよ。ところで、勝どき書房では、本作りだけでなく、いろいろ相談を受けています。困ったことがあったら、いつでも「橋本夢道資料室」は開いています。お気軽に来て下さい。殿岡駿星がお相手しましょう。ただし、お金の相談だけは無理ですけどね(^o^)……。
    
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