占星術 ★連載コラム★

『超次元占星術』の生みの親、酒井日香と『インド占星術』の玉妃 による、占星術連載コラム!!

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先日、こんな質問が掲示板に寄せられました。
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↑PN、「さつまいも」さんより。

 さて、アセンダントです。いきなり難しいご質問だな、と思いました。なぜ難しいのかといいますと、それは単純に地理学的な問題と、出生時刻の記録上の問題があるからです。
 
 結論から申し上げますと、実は「本当のアセンダントは決めがたい」のです。
 
 皆さんが、私のアセンダント、と思っているその 「度数」 が、本当にあなたのアセンダントかどうかは証明しようがありません。ですから、さつまいもさんのご質問には 「アセンダントが本当にその度数で合っているかどうかは誰にも分らないので、使用しないほうがベターですね」 という答えになります。
 
 さて、私が占星術について学び始めた1980年代後半頃はまだ、家庭にPCが普及する前のことでありました。ですから占星術を学びたい人は、手計算でホロスコープを作るしかありませんでした。市販の占星術指南書を買うと、当時はどの本にも付録として室頂表やエフェメリス(天体歴)がつけられており、本の中にある計算方法に従ってホロスコープを埋めていくやり方でした。
 
 しかし、各家庭にPCが普及してしまうと、出版社も付録ぶんの余計な紙を使いたくないので、ネットに置かれた無料占星術ソフトのURLを示したり、使用できる市販の占星術ソフトの商品名や購入方法を示せばそれでいいということになりました。従って近年市販されている占星術指南書には、巻末付録の室頂表やエフェメリスがついていません。
 
 すると、数字を入力するだけで簡単にアセンダントや10惑星、アスペクトなどが示されるので、占いを楽しみたい人にはラクなのですが——。 しかし反面、その手軽さゆえにますます占星術の背景にある数学・天文学から切り離されてしまい、誰も背景を知らなくても占いができる世の中になってしまいました。すると増えるのが 「妄信・狂信」 の占星術愛好家です。
 
 アセンダントはその最たるもの。インド占星術では、「時刻修正(レクチファイ)」と言って、正確なアセンダントを割り出すために占い師が、お客さんに聞き取り調査をしたりもします。これもなかなか 「ホンマかいな」 の世界なのですが、占星術師は真剣です。幼少期から最近までの、事故や病気、結婚のタイミングなどをクライアントから聞き取り、それにふさわしいアセンダントを示して、 「あなたのアセンダントはこれまでみずがめ座の18度だと思われていたが、本当はみずがめ座の12度が正しいでしょう」 とやるのです。その瞬間、お客さんのアセンダントはそのデータに固定されます。
 
西洋占星術でも、身にふりかかる事件事故、その一切を予見するためには、正確なアセンダントがなければわからないとされます。ですが、果たして、この地球上に 「正しいアセンダントがわかる人なんて存在するのだろうか?」 というのは、占星術の背景にある地学・暦学、そして出生時刻の記録方法を見ると感じざるを得ません。
 
 占星術愛好家の人に、 「アセンダントとは何ですか?」 と聞くと、 「日の出のポイントです」 と簡単に答えます。占星術の市販の教科書にも簡単にそう書いてあります。ですが、地理的イメージとしてきちんと把握できている人がどれほどいるでしょう。
 
 みなさんが用いている 「アセンダント」 というのは、時間のトリックみたいなものなのです。1日は24時間です。24時間を 「分」 にすると24×60=1440分。1440÷4 =360で、地平線ぐるり一巡り、360度であるとすると、およそ4分で1度の計算になります。
 
 だから占星術では機械的に、黄道12星座を360度である、とし、1星座30度×12=360度である、としてしまったのですが、ちょっと待ってください、と言わざるを得ないのです。
 
 そもそも地球はいつでも1日24時間ではありません。ケプラーの法則通りにごくほんの少しだけ楕円軌道を回っているので、太陽から遠いときは南中が遅くなり、太陽から近いときには南中が早くなります。これを 「均時差」 といいます。正確な1日とは実は、天文学的には日の出から次の日の出ではなく、太陽が一番高くなる南中から次の南中までが 「1日」 なのです。
 
 すると、11月半ばに地球はもっとも太陽に近い軌道を回るため、南中から次の南中までの1日が、24時間より少し短くなります。反対に5月半ばになると太陽から遠くなるため、南中から次の南中までは24時間よりほんの少し長くなるのです。
 
 そうした均時差までアセンダント計算に組み込まれていればよいのでしょうが、ウェブサイトで公開されている占星術ソフトは計算を簡便化させるためにすべて均時差を入れた「真太陽日」ではなく「平均太陽日」での計算になっているのです。すると、多いときには16〜17分も真太陽日と違ってくる。アセンダントは理論上、4分で一度動くのですから、平均太陽日で割り出したアセンダントでは使い物になりません。
 
 さらに、 「いつが出生時刻なのか??」 という問題もあります。頭が出たときか、それともへその緒を切ったときか、産声を上げたときか。産院の時計が正しいという保証は?? 
 
 私には兄がおりますが、兄が生まれた時刻は17:30分、と母子手帳に記録されています。私の出生時刻は母子手帳によれば19:30分です。どちらも静岡県下田市の、同じ産院で生まれているのですが、先生や助産師さんたちも忙しいでしょうから、一連の作業が終わってやれやれ、となって、1日ぶんの出産に出生時刻を記録するとき、微妙な時刻であればきりのいい数字にしてしまうと思うのですよ。おそらく兄と私は、本当は違う時刻に生まれているのでしょうが、産院の先生がきりのいい数字、おおよその時刻で記入したのだろうと思います。するとこれも、 「4分で一度違う」 と考えると、4分くらいならズレもじゅうぶんあり得る数値だと思います。
 
 さらにもう一つ問題なのが、 「黄道12星座は必ずしも均等ではない」 という問題です。視界一周360度にしよう!! 円は一周360度ってことにしよう!! と定めたのは、実はバビロニア人です。人間が単に決めただけの数字なのです。
 
 しかし、夜空に輝く黄道12星座を見ると、おとめ座なんかは視直径にして33度〜35度くらいあるし、てんびん座やおひつじ座などは視直径にすると20度くらいです。本当に「360度なのか??」 というのは、疑わしい。人間が無理くり数学で、強引に360度に当てはめているだけのようにも思えます。さらにインド星座のアセンダントと、西洋占星術のアセンダントでは24度もズレてしまうのです。
 
 そうすると、 「アセンダント」 というもの自体が一種の幻想、ファンタジーである、と言えてしまいますね。本当の正しいアセンダントなんて、永遠のロマンと言うか、誰にもわからないということではないでしょうか。
 
 ただし、占星術はこれまで私が何度もご説明してきましたように、 「視覚効果による刷り込み」 という部分が非常に大きいのです。すると、たとえ本当ではないアセンダントであっても、ある星座のある度数を 「自分のアセンダントだ」 と思い込んで、繰り返し星占いをすることで本当にそのアセンダントは効力を持ち始めるのです。インド占星術でしきりと行われている、正確なアセンダントを求めるための「レクチファイ」というテクニックも、仕組みとしては 「自己暗示術」 ではないだろうかと思うのです。
 
 詳しくは先々週UPしたコラム、「超次元占星術・各ゾーンの傾向(タイプ)について」https://blogs.yahoo.co.jp/nichika_astrology/37216015.html をぜひ読んでみてください。
 
 ということでやはり、占星術とは 「暗示の使いようを研究する純粋心理学である」 ということになります。星座や度数なんてぶっちゃけ、なんでもいいのかも(笑)。 自分が、この星座のこの度数が好きだ! と思えば、それは効力を持ち始めてしまう。生まれ星座でさえも途中でやめたり、乗り換えることが可能です。占星術はこのように 「意思と思い込みの科学」 であるといえるでしょう。
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