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ヒロ。ヒロ。・・・
ヒロのことばかり・・・
ヒロのことが頭から離れない・・・離れっこないじゃん!
せつないよ。貴方に出会ったのは1年前。恋をしたのは1年前。
心と心で愛し合ったのは1年前。
私は人妻。だから、貴方に会うなんてことはがまんした。貴方もがまんした。
お互いを大切に思えればいい。お互いに負けないように、がんばろうって・・・言ったね。
それでも貴方が新しい道を踏み出して、新しい誰かを好きになっていくことが、
うらやましくも、喜ばしくも、ちょっぴりせつなくもあった。
でも貴方が自分の道を歩いていてくれる。それが、どんなに嬉しいことであったか・・・
ああ、貴方。今も眠りの中に在るのか。横たわる身体を、優しく看護してくれる人の手は温かいか。
側で語りかける母や姉、父や友の声は優しいか。
夢を見ているのか。それならば、これいじょうないくらいの幸せな夢を見ていてほしい。
夢を見ることはないのか。それならば静かに、痛みなどほんの少しも感じずに安らかにいてほしい。
すべてをゆだねることしかできない。今、貴方のことを忘れることなどできるはずありません。
貴方の奇跡の回復を願う私は・・・愚か者でもいい。貴方の回復を・・・
どうして願ってはいけませんか!!
私はこんなにも貴方の事を強く想うけれども、私にできることはなにもありません。
私は勝手に、ただ身勝手に、想像した貴方の心を抱きしめることしかできません。
ただ身勝手に・・・。ヒロ、この声がもしも、貴方に届くなら・・・
〈ヒロ。生きてほしいです。貴方を忘れることなんかできません。ヒロ。逢いたいです。〉
お姉さま。もしも、この気持ちを読んでくださることがあったなら、私は貴女をどんなにか傷つけて
しまっているでしょうか。ごめんなさい。ここは私の心の置き所なの。許してください。
けど、彼が生還した時・・・貴女は私にきっと連絡を下さる。そういうふうに信じていますから。
私は、女とか愛人とか・・・そんなことはどうでもよくて、ただヒロさんのサポーターでありたい。
ただ、ヒロさんという人を大切に想っている。その気持ちを捨てることは、
やっぱりできません。できません。できないの。
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