がんばれ!!小さき生命(いのち)たちよ

新生児医療・NICUで頑張る早産・低体重、様々な疾患の赤ちゃんとご家族を応援します。

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ちょうど1週間前,2月16日の20時のNICUです。2月20日に
予定されている石川県への患者さんの航空搬送(メディカルフライト)
の打ち合わせをしている担当医の本田先生と付き添い予定の看護師さん,
臨床工学士さんです。
イメージ 1
本田先生と付き添い予定の看護師さんの熱のこもった
細やかな準備に感動して撮影していました。
大変,細部までシュミレーションして,各所に
配慮・相談して,準備をしてくれた当院のスタッフの皆様です。

下の写真は12月末のNICUです。
イメージ 2
こういうときに3年間で32名の研修医の方が横浜にきて,
そして地元に戻っていらっしゃるご縁と交流が生きてくるように
感じます。地域を越えた研修システムの意義を感じています。

今回の相談中の患者さんは石川県が本来の居住区であり,
ご縁で12月まで一緒に働いてくれていた短期研修にきてくれていた
中田先生が本田先生と
<息のあった連携ぶり>で,指導医としては大変嬉しく感じました。
イメージ 7
23時に無事に神奈川に笑顔で帰還してくれた
本田先生の目線で今回の航空搬送(メディカル
フライト)の感想を書いていただきました。ANAの皆様にも伝えたくて
掲載させていただきます。各地のNICUをつないでくれる
メディカル・フライト(空飛ぶゆりかご)との連携を深めていければと
感じました。
以下が本田先生の感想です。是非,ご覧くださり,
ご意見ご感想をお寄せくださればと
感じています。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

イメージ 6
でも紹介していただきましたが、
担当患者さんの転院搬送のため、2/20に石川県へ行ってきました。


このブログにも書かれていたとおり、
「より多くの人に急性期治療を提供したいという理由」
「救った生命達が生きるのはそれぞれの地域」
「ご家族の面会しやすい環境が退院準備に必要」などの考えから、
日頃より地域の病院への転院をお願いしている当院です。
今回は遠方への転院ですが、色んな方にご協力いただいたので報告させていただきます。
 
ご自宅が石川県の方ですが、お母様のご実家横浜での急なご出産で、
大変なご病気・闘病の3カ月を乗り越えて石川へ転院できることになった、
非常に強いお子さんです。
入院当初から石川県へ転院できる日を目標に、ご両親、担当看護師の清水さん
と頑張ってきた日々が実っての転院当日でした。
 
 
いつも地域病院への転院は当院のドクターカーで行きますが、
今回は石川という地理、季節などを考え、飛行機での航空搬送を選びました。

 
なかなか自分たちにも経験のないことなのでANAお体の不自由な方相談デスク」
に直接電話してみたところ、
非常に丁寧に対応していただき、具体的な方法や手順も細やかに対応してもらえました。
ここまで細かく対応してもらえるなら実現可能そう・・!ということで準備を
すすめることができました。
 
 
普段病院の中では患者さんの状態が優先との考えから、私たち医師は色んな職種
の方に対して急な対応や無理なお願いをしてしまう場面が多く、ほとんどを聞い
ていただいています。


しかし、飛行機内では航空法のもと安全なフライトのために様々な制限があります。
患者さんの安全のためにも、ひとつひとつをお互いに確認しておくという基本的で
単純な方法が何より大切ということを今回学びました。
 
 呼吸や循環が比較的安定しているお子さんではありましたが、ANAの方々の細か
な対応のおかげて本当にスムーズに搬送することができました。

当日どの場所にいっても「保育器の搬送のことですね」とどの職員さんも対応してくださり、
「ちょっと待ってください」とか「確認します」とかいう場面が全くありませんでした。
事前に各方面の方々に入念に連絡していただいたことが伝わりました。
 
 
イメージ 8

飛行機内で座席に保育器を固定しているところです。
保育器内はすこし狭いですが、落ち着いて過ごすことができました。
 
 
今回,ANAの皆様は
「小さいですね」「小さいのにかわいそう」というような言葉は全くなく、
色んな職員さんに「かわいいですね」「今までたくさん頑張ってきたのですね」
声をかけていただきました。

機内ではCAの方が緊張しているお母様にお声かけくださり、
最後に「はじめてのフライトで乗っていただきありがとうございました。
大きくなったらまたぜひいらしてくださいね。」
と手紙を添えて飛行機の木のおもちゃを下さいました。

職員のみなさんが今まで頑張ってきた患者さんを一人の人間として尊重して
下さっている気がして、非常に感激しました。
こういう対応はきっと普段からのお気持ちなのだろうと感じた空の旅でした。
 
 
転院先は、昨年12月まで短期研修に来られていた中田先生の働かれている
「石川県立中央病院」です。
中田先生は研修されていたときから何かとご家族を気にかけて下さっており、
お母様は「中田先生のおられる病院でとっても心強い」と非常に喜ばれていました。
 
イメージ 9
ドクターカーで中田先生が迎えにきてくれたところです。
搬送用の保育器をもって飛行機内まで迎えにきてくれました。
最近新調したというドクターカーは非常にきれいで大きく、快適に病院まで
運んでくださいました。
イメージ 10
研修医と看護師さんをひきつれて来てくれた中田先生も非常に頼もしく感じました。
 
 
イメージ 11

NICUの入り口には村田選手のNICU応援プロジェクトのポスターが貼ってありました。
イメージ 12
イメージ 13
遠く離れたNICUがつながっている気がしました。

搬送を終え、帰りの飛行機の時間まで金沢市内を少し歩きました。
イメージ 3

イメージ 4

歴史と風情のある街並みが雪景色でとても美しく、
今回石川に転院されたお子様はこの街で成長していくのだなと感じながら帰路につきました。
 
 
イメージ 5
今回は沢山のかたにご協力いただきありがとうございました。
また県をこえて快く対応していただいた石川県立中央病院のみなさまに感謝申し上げます。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
●当院NICU卒業生ご家族である読売巨人の村田さんのNICU応援本です。
タイトルをクリックしてくださるとアマゾンに飛び,購入可能です。
(TBSサービスから出版。本の収益は新生児・小児医療に寄付予定)

●2年前に報道ステーションで松岡修造さんが神奈川県立こども医療センターのNICUを密着取材して下さいました。そのときの約10分間の特集は以下のアドレスで今も公開中です。村田さんも<NICUに入院してマイナス思考がなくなった>とインタビューに答えてくれていますね。ご覧頂ければ幸いです。




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感動した。 削除

2012/2/23(木) 午後 1:07 [ はらみ ] 返信する

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本田先生、中田先生、そしてANAの人、携わった全ての人に当てはまると感じたのですが、各々が「プロフェッショナルな仕事」をしている方々だと感じました。とても力強く、頼もしいと感じました。
正直、患者側家族から見れば、「不安」な旅だと思います。飛行機の中で具合が悪くなったらどうしよう、特殊な機械等を持ち込み出来るか・・・など不安で仕方なかったと思います。でも、そんな不安を打ち消すような事前の打合せや準備、当日のスケジュール等も含めて、物凄い密にかつ繊細にサポートができるような体制作りをしていたんだと見て取れて、本当に素晴らしいと感じました。
「救った生命達が生きるのはそれぞれの地域」との考え方、とても共感出来ます。でもそれを達成するためには、様々な乗り越えなくてはならない壁が数多くありますが、一人では出来なくても、たくさんの人のサポートで実現することは可能なんだとあらためて感じた記事でした。本当にお疲れ様でした!! 削除

2012/2/23(木) 午後 1:21 [ たっくんパパ ] 返信する

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これは、誰にでも簡単な気持ちで、できることではないですね。本田中田先生や担当看護師さんANAのスタッフの方々はじめ、職種を超えたみなさんがたが、チームワークやお互いを思いあう気持ちのもと、綿密な打ち合わせにより、安全円滑な搬送をやってのけたのだと思います。より安全な方法を検討されたのでしょう。
費用対効果などの様々な検討課題があろうとは思いますが、まずは、この社会でのチームワーク、患者さんとの信頼関係、地域とのつながりに、感激します。無事を祈りつつ、お留守を守られたそれぞれのチームの皆様もお疲れ様でした。このような大イベントではなく日頃の診療、運航、看護に関しても、きっと信頼のおける仕事をなさる方々なのでしょうね。 削除

2012/2/23(木) 午後 8:10 [ namuru ] 返信する

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以前にもコメントしましたが、私の娘も空は飛んでいませんが、「走るゆりかご」でこども医療センターより地元のNICUに転院しました。先生より地域の病院に転院する必要性を丁寧に説明いただきました。家族の負担減、もしも、具合が悪くなった時に地域に担当の先生がいる事の重要性などを、説明されました。今では、地域の先生方に大変よくしていただき、つまらない相談などにも親身に答えていただき、とても感謝しています。
今回は石川県までの長旅のようでしたが、NICU、ANA、他のスタッフの皆さんの協力がなせる業と思いました。
皆さん本当にお疲れ様でした。 削除

2012/2/23(木) 午後 10:59 [ ひーちゃん父 ] 返信する

 先生方いつもお疲れ様です。赤ちゃん、無事にご自宅に近い病院に転院できて、本当に良かったですね。より長い時間をお母さんやお父さんと一緒に過ごせるようになりますね。
 今回の全日空さんの対応は素晴らしいですね。スムーズな応対、不安な気持ちを和らげてくれる言葉…さすがプロですね。私は同業他社の予約センターで働いていたのですが、車椅子のお客様やストレッチャーごと搭乗される方の予約は受けた事がありましたが、今回のように保育器や医療機器ごと移動するメディカルフライトなるものがあるとは知りませんでした。
 芽依と山口に帰省するときも、機内に酸素ボンベを持ち込むに当たって診断書やボンベの証明書を準備したりと大変でしたが、その同業他社のスタッフの方々も、予約でも空港カウンターや機内でも迅速&丁寧に対応して下さり、安心して利用できました。
 この度転院のため初フライトを経験した赤ちゃんも、もっと元気になって旅行や帰省でまた飛行機に乗れるようになることを祈ってます。

2012/2/24(金) 午後 10:59 [ きょうちゃん ] 返信する

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