がんばれ!!小さき生命(いのち)たちよ

新生児医療・NICUで頑張る早産・低体重、様々な疾患の赤ちゃんとご家族を応援します。

全体表示

[ リスト ]

困った顔

「ニュースサイトの転載」はサービス終了になりました。

上記の記事のように昨日は<終戦の日>でしたね。
今年はこれまでの<終戦の日>と違って,<終戦の日>が
過去の出来事でなく,今の日本にもつながっている他人事
でない<1日>に思えています。最近読んだ本の影響かなと
思えています。


「心を洗われるような感動的な出来事や素晴らしい人間と出会いたいと
常に心の底から望んでいても,現実の世界,日常生活の中でめったに
出逢えるものではない。しかし,確実に出会える場所がこの世にはある。
その場所とは,本の世界,つまり読書の世界だ」
この言葉は2年前に亡くなられた俳優の児玉 清さんの「永遠のゼロ」
への文庫本の解説文の冒頭です。大変共感する言葉であり,解説文だけでも
読む甲斐を感じた文庫本でした。


は文庫本本文からの児玉清さんの解説文も踏まえて,この本の出会えたことを天と作者に感謝を覚える素晴らしい本に思えました。上記の下線をクリックするとアマゾンで内容の紹介を読めます。


先日,ブログの中で「永遠のゼロ」のことに少し触れただけで
反響があったので,改めて感想を書かせていただきます。

作者の百田 尚樹さん は
「探偵ナイトスクープ」の放送作家さんだったということで
すね。軽いトーンの文体かと最初は思っていたのですが,読み始めると
序盤は読み進むのが大変に思える重厚な本格小説にまず驚きました。

現代の司法試験浪人で目標を失いつつある青年が自分の祖父が
特攻隊の隊員だったと知り,そのルーツを辿る物語です。
青年を通して主人公の<零戦のパイロット>が主役の小説です。


最初は当時の戦友に<臆病者><卑怯者>扱いされていた祖父(主人公)に
ショックを受ける青年でしたが,様々な人に戦争体験を聞きつつ,
<零戦の天才パイロット>,<他の人を大切にしていた礼儀正しい軍人>
<必ず生きて家族の元に還ると公言し続けた軍人>
<仲間の命や未来を誰よりも大切にしようとしていた軍人>などの
人物像を知るようになります。

時代や態勢に流されず,
周囲の中で<軍人にあるまじき態度>という<当時の常識を越えた存在>
だった祖父の生き様に引き込まれていきます。

「<必ず生きて家族の元に還ると決意していた天才パイロット>がどうして
終戦の直前にカミカゼ特攻隊に志願して生涯を終えたのか?」とこの青年同様にその
ナゾを突き止めたくなって中盤以降はどんどん読み進みました。

青年が最後にあることを決意するように読者である私も
意外な結末や真実に辿り着いて終わる小説です。終戦直前に
カミカゼ特攻で命を終えたという青年の祖父が本当に死んだのか?
その想いはどんな形で人々に受け継がれているのか?
考えさせる結末でした。

青年と一緒に戦争を追体験するような小説ですが,戦争物というよりは
<生>とか<死>とか<人生に向かい合うこと>を改めて考えさせる
小説に感じました。NICUで命と向き合っている人達にはきっと気持が
共振する内容に思えます。

涙が止まらないようなラストでしたが,児玉清さんの
解説にも通じる心洗われるような爽やかな希望を感じる不思議な気持に
なるラストでした。是非,多くの方に読んでいただければとお薦めです。


この中で<ゼロ>という言葉はいくつもの意味があると
思いました。今,ちょうど「風立ちぬ」というゼロ戦の制作者
の方がモデルの映画をしていますが,零式戦闘機(零戦)
は世界に名だたる驚異の発明の戦闘機だったようですね。

職人的な要素がある日本人の特性が出た信じられない
飛行距離が可能な戦闘機であり,第2次世界大戦の序盤
の優勢はこの職人の匠の技で作られた零戦とそれを
乗りこなす職人技的なパイロット達の存在が大きかった
ということをこの本では感じました。

一方,士官学校を出ればエリートとして指揮官になる
軍のシステムについては,上官達の現場を知らない,
無責任ぶりを感じてしまいます。司馬遼太郎さんの
「坂の上の雲」にも同様の描写が二百三高地の闘い
でありますが,日本の軍隊や政治の共通の課題のよう
に感じられてしまいました。

米国が1回飛行すると十分に休養を与えて
軍人も大切にしながら闘うのに対して,
ゼロ戦は連日連日,ゼロ戦の耐久距離を
活かして長時間のフライトで飛行戦にいきます。

<モノを大切にして人間を大切にしない>
日本軍はパイロット達が疲弊していきます。
名パイロットと呼ばれる人達も段々戦死していきます。

<赤紙>とよばれる召集令状1枚
でパイロットはいくらでもいる?というように
どんどん補充していく日本ですが,零戦の作れる職人さん
達までも動員してしまうので後半はゼロ戦自体も作れなくなり,
パイロットの技量もどんどん落ちていきます。

米軍の<標準化された性能のいい飛行機とパイロット>の前に
<日本の職人達>は苦戦を強いられるようになります。
(小児科やNICUで勤める医療者にも共感する部分がある本に思えました。)

その中で最後の局面まで生き抜いていく主人公の
<生きようとする意志>が強く伝わってきて
終盤まで勇気をもらえる気がしました。生き抜いて
欲しいと願う気持になりました。


そして,捕虜になる辱めを受けるくらいなら
死を選べと言う日本の軍人魂に殉じていくパイロット達と
一方,誰も責任を取らない,死なないように闘おうとした
軍の上層部が際立ち,<カミカゼ特攻隊>という<特攻して
玉砕>することが目的になっているような
日本? 上官?の面目を保つためのような戦法が導入されます。

主人公は
「どんなに可能性が低くても闘って生き抜ける可能性がある戦闘と
生きて帰れる可能性がゼロの特攻とは全く意味が違う」とこの戦術への
異を唱え,学生軍人達にもここで命を落とすべきではないと言い続けます。

そういっていた主人公がどういう気持の変化,状況の中で特攻隊として
日本の終戦を告げるような特攻に出たのかは最後まで読んだ人だけ
が知ることができる結末です。

最近の自民党のスローガンは
「日本を取り戻そう」ですが,<いつの日本? どういう想い?>を
取り戻そうなのだろうか?と思ったりします。

何を改正したいのか曖昧にしながらの憲法改正も
本当は何を憲法改正からめざしたいのか?と思います。

高度経済成長は,戦争で様々な気持を抱いて生き残った
人達が亡くなった人達の願いや想いを受け継ぎ,なったことかもしれないと
改めて思う小説でした。今,この作家の
永遠にゼロの主人公もワンシーン出ています。違う主人公の話なのですが
それでも,永遠のゼロで命を散らした人達の想いを継いだ人達の物語の
ように続編の様に感じる戦後を描いた小説でこちらも興味深く読み進んで
います。

円の操作や株価の変動などで
数字上で経済をよくなったようにする小手先でなく,
その時の資源の中で,日本の復興を願って闘った経済人
の話でした。


これらの小説を読んで,自分自身が日本人であっても
実は良くわかっていない部分も多い戦中戦後を
実感するし,こういう戦争や戦後のことを知った上で
自分達の日本の未来を改めて考えたいと思える
きっかけになる本のようにも感じました。

このブログを通じて多くの方が読もうとしてくださっていることを
感じる森先生の
も,今の日本を見つめ直しつつ,日本の未来を考える本だとお薦めですが
年間には岡田准一さん,井上真央さん,三浦春馬さんなので映画予定のようですよね。それも楽しみにしています。

皆様,御意見御感想などいかがでしょうか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
下記に参加してみました。
下記クリックするとわかりますが,
医療情報の250を越えるブログで上位になって
います。
皆様の下記の応援クリックのおかげだと思います。

医療情報ブログランキング参加用リンク一覧 未熟児育児ブログランキング参加用リンク一覧 
にほんブログ村

この記事に

閉じる コメント(7)

はじめまして。昨日、終戦の日に知覧であった平和のスピーチコンテストに行っておりました。そしたら知人から百田 氏が知覧に来ているとのこと!テレビ番組の生放送で来ていたのでした。今年4月に鹿児島市内であった講演以来でした。こんなタイミングで再び知覧という土地でお逢いできたこと。平和な時代に感謝するとともに、平和な日々が続くことを願います。

2013/8/16(金) 午前 10:10 [ hisanaga ] 返信する

はじめまして。昨日、知覧であった平和のスピーチ コンテストに行っておりました。すると知人から百田 氏が知覧に来ているとのこと。テレビ番組の生放送で来ていたのでした。今年4月、鹿児島市内であった講演以来の再会となりました。終戦の日にこんなミラクルに感謝するとともに、これからも平和を守っていかなければと思いました。

2013/8/16(金) 午前 10:14 [ hisanaga ] 返信する

顔アイコン

こんにちはつーちゃんママです 先生お疲れ様です 昨日は終戦記念日ということで特集が放送されていました 零戦が自分の願いとは違う使われ方をしたことに掘さんは苦悩なさったようです過ちは繰り返さないといいつつも国防軍・・矛盾してますね 削除

2013/8/16(金) 午後 3:02 [ つーちゃんママ ] 返信する

顔アイコン

hisanagaさん,メッセージありがとうございました。知覧は<永遠のゼロ>でも特攻隊が発信する基地があった場所ですね。小説の後半部のそこでのドラマは訪れてみたいと改めて感じました。百田さんが終戦の日に訪れていたのですね。どんなコメントをテレビでしていたのかなど関心を感じました。

2013/8/17(土) 午後 1:05 [ NICUサポートプロジェクト ] 返信する

こんにちは。昨日は巨人が負けてしまい、落ち込みながら先生のブログを読んでいた時に、なんとなく映していたテレビに百田氏が出ていてびっくりしてしまいました。そのなかの話しで20代や30代の人達が終戦記念日を知らない、または間違っていたのが45%くらいいたそうです。学校で習うのになぁと思いましたが、今時そんなもんかな?とも思ってしまいました。
番組の中でも、先の戦争をこれからの人達にどう伝えるか?なんて話しもしていました。
私がじーさんになる頃には戦争経験者がいなくなってしまうので子供たちには8月6日、9日、15日くらいはしっかり伝えて行かなくてはと思います。
話は少しそれますが、今朝の徳光さんのラジオで野球選手が特攻隊員となって出陣した話をしてました。当時の野球選手で戦争でなくなった方は70名ほどいるそうです。その方達の慰霊碑が地下鉄の後楽園駅のそばにあるそうです。東京ドームの近くなんでしょうかね?野球親睦会の時にでも行ってみてはどうでしょうか?
行けない私が言うのもなんですが・・・

2013/8/17(土) 午後 1:07 [ ひーちゃん父 ] 返信する

顔アイコン

つーちゃんママさん,メッセージありがとうございます。終戦の日はNICU当直で日常的な<NIUCでの戦い?の時間>をつづけていました。右傾化といわれる日本ですが,大臣クラスのひとが自衛隊のかっこして,戦車などにのって笑顔で写真撮影などしている光景はどうなのかなと思ったりすることはありますね。<永遠のゼロ>でも日本は<捕虜になるくらいなら死ぬべし>というような押しつけの美徳があり,戦場で戦う人達はそれに殉じた。一方,指揮官や政治家クラスで
死して責任を取ろうとした人は誰もいなかったというのが,<戦争にいくはずのない人達が他の人達を戦争に送り出そうとするようだと,
そういう昔の日本を取り戻して欲しくないな>と思います。とくに
子ども達や若者を借金を背負わすだけでなく,戦争にもかり出すようなことはしたくないですよね。矛盾を感じるというのはそうですよね。

2013/8/17(土) 午後 1:10 [ NICUサポートプロジェクト ] 返信する

顔アイコン

ひーちゃん父さん,ちょうど投稿を拝見しました。大変興味深く拝見しました。永遠のゼロという小説でも様々な夢を抱えつつ,戦争にかり出された人達の想いが沢山出ていました。そういう人達の未来を守ろうともした主人公でした。<野球選手の戦地に行った人達の慰霊碑>,後楽園駅にあるのですね。東京生まれなのですが知りませんでした。是非,いってみますよ。ありがとうございました。

2013/8/17(土) 午後 1:15 [ NICUサポートプロジェクト ] 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(0)


.


みんなの更新記事