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木曜日の午後です。外来を終えて,NICUに戻れたのは午後2時30分
過ぎでした。昼食もままならずなのは,外来患者さんが多い夏休み
ならではかなと思います。
夕方は,また,改めての高校生のご訪問がありました。
星野先生もたいへん嬉しそうな高校生のご訪問は
20年前に私が医師になった
1年目(ジュニアレジデント)の時に指導医だった星野先生と
担当させていただいた患者さんの妹さんです。2年ぶりに
NICUに自分で訪問依頼をしてきて,1人でご訪問してくださいました。
2年前のご両親と一緒にご訪問してくださった様子は以下に掲示しています。
後日,ご両親から頂いた御礼の言葉は以下に掲示しています。
この2つの続きですので,上記を読んでくださり,今回を読んでくださったら
と思えています。星野先生の笑顔の意味や星野先生がプレゼントした
ちいさなちいさなわが子を看取る NICU「命のベッド」の現場からの気持ちがより伝わる気がします。
この女の子のおにいちゃんの「しょうたろうくん」は
自分にとっては,はじめて人工呼吸管理などの集中治療を担当したお子さんであり,
よくしてあげたいと思いつつ,よくしてあげられることに限界を感じたり,
赤ちゃんの生涯の最期を見届けさせてもらった患者さんでもありました。
妹さんとお話ししながら,「しょうたろうくんがもし,生きていたら
今年20歳なんだ,,,」と月日の流れを感じました。
「小児科医になりたい」という夢を持ち続けて頑張って勉強していた
この2年間だった様子。
「今年は受験の年で将来のことも含め医師の仕事について
もう一度深く考えてみたい」ので再度の訪問を依頼してきた妹さんでした。
2年間でまた,しっかりしたなあと思えていたご依頼の文章でした。
いる最近という言葉に,受験のことを真剣に頑張っていることを改めて
感じました。
2年前は逢えなかったけど,20年前を知る星野先生や看護師長さんに
あって,お兄ちゃんのことを偲びつつ,妹さんの成長した姿,
小児医療で働きたいといってくれる言葉が嬉しく感じた自分達でした。
星野先生が「お兄ちゃんはこの場所で,お父さんとお母さんと一緒に
すごしていたんだよ」と説明している姿が星野先生にとっても
想い出深い患者さんなんだと改めて思えました。
夕方のNICUを星野先生と一緒に案内しながら,色々な話しを
させていただきました。
先のブログに書いたように2年前も色々な質問をしてくれましたが
2年経って,より具体的な質問,想いがこもった質問が多かったです。
「小児科医は大変とみないうけど,どういうところが大変か?」
「大変といわれるけど,頑張れているのはなぜか?」
「女性が仕事と家庭の両立というのは可能なのか?」
「つらくなったときにどんな風に気持ちを保つのか?」
「患者さんのご家族に上手く気持ちが伝わらなくて悩むことないのか?」
などなど,真剣に小児医療を目指している女の子だからこその
悩みや不安を聞かせてくださった気がします。
後輩世代の先生にも同じ質問をして答えてもらいながら
「小児科医を目指している」という言葉は皆が嬉しく感じる言葉だと思います。 NICUの現場を隅で見つめながら,お兄ちゃんが生涯を過ごした
この場所,ご両親が悩みながらお子さんを見守ったこの場所,
そして,20年たった今も人は変われど,頑張っている
赤ちゃんやご家族や医療者がいるこの場所で何かを感じてもらえたら
と思いました。
自分は,今日してくれた質問や心配は
「言葉で答えることも出来るけど,今日,この場所で出会った
人達の表情や様子の中に<答え>はあるかもしれないね」
と話したら
「確かに。。。」と思い当たる節,何かを決意した感じの
表情に聡明さを感じ,嬉しく感じました。
「自分はNICUで働いていて,赤ちゃんの命を救いたいと
もちろん思っているけど,例え,救えなかったからといって
負けとも思っていない,この場所で亡くなった赤ちゃん達が
頑張ってそれぞれの人生を生ききって,苦しい想いや痛い想い
ばかりにならないこと,例え,命は終えてもご家族の胸の中で
生き続けてもらえるようになってもらえたらと思っている。
そして,出会ったことのない,自分の後に生まれた妹さんが
お兄ちゃんの存在を感じながら,その場所を訪れてくれたり,
その場所で今度は子ども達を救いたいと志してくれる姿に
出会えることなんて,小児科医だからこそのやり甲斐かなと
思えています。」
とお伝えさせていただきました。
「普段感じることのできないNICUの雰囲気や
お医者さんの様子を間近で見ることができ
不安に思っていたことや疑問が解消されると同時に
イメージが広がり,頑張る気持ちが改めてもてた」
といってくれて嬉しく感じつつ,
合格したら報告に,例え,再チャレンジになったとしても
そのリスタートにまた,お兄ちゃんの魂があるかもしれない
この場所においでよ。。。と伝えてお別れした夕方でした。
「頭がいいから医学部に入ったけど,医師の仕事は好きになれない」
という人達が受かってしまうより
人のためになりたいと一生懸命勉強している生徒さん達が
夢が叶えられるといいなあと応援したい気持ちが強い自分でした。
吉報をNICUの中から願い,信じていたいと思います。
こういう風に医師になりたいと憧れて,頑張っている生徒さん達がいる,
そう思うと,今,夢を叶えて医療の現場で働けていることのありがたさを
みんなで大切にして,次世代の仲間達がどんどん増えていくことを楽しみに
しながら,みんなで頑張っていけたらと思えた木曜日の夜でした。
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豊島先生、こんにちは。いつもブログ楽しみに拝見しております。
先日、札幌の書店をぶらぶらしていましたら、「池上彰の新聞活用術」と言う本が目にとまりました。そこに、2008年当時の「ルポにっぽん」の記事が引用されていてびっくりしました。当科のブログで紹介しておりますので、ご覧いただければ幸いです。
http://aomori-nicu.jp/3116
2014/8/16(土) 午後 4:45 [ ami*u*at ]
こんばんは〜つーちゃんママです先生お疲れ様です。素敵な記事をいつもありがとうございます。NICUでいつも待っていてくださる先生がいてうらやましい限りです。つーちゃんが成長して先生方に感謝の気持ちを自分の言葉でつたえてくれるようになるまで橋渡しの役を頑張ります。女の子が新生児科医になる頃には過酷な状況も改善されるといいなと願っております。
2014/8/16(土) 午後 9:41 [ asu**asab*t192* ]
網塚先生、いつもありがとうございます。ブログの本文で改めて紹介していただきました。いつも交流、連携ありがとうございます。神奈川のNICUの状況改善にも大きな力を様々な形でお貸しくださっている網塚先生は尊敬する先輩の1名であり、恩人と思っております。いつもありがとうございました。
2014/8/17(日) 午前 11:30 [ NICUサポートプロジェクト ]
つーちゃんママさん、いつもメッセージありがたく感じます。読んでくださり、一緒に考えてくださりありがとうございます。つーちゃんのご成長を神奈川からもいつも応援させていただきますね。
2014/8/17(日) 午前 11:31 [ NICUサポートプロジェクト ]
豊島先生、こんにちは(^o^)ご無沙汰しております。夫の実家の茨城や、私の実家の山口に帰省したりでバタバタの日々を過ごしています。忙しいながらも、芽依を連れて遠い山口まで帰ることができ、親戚や友人に成長を喜んでもらえることに幸せを感じております(*^^*)芽依も両親に可愛がられて、毎日ニコニコご機嫌です。
しょうたろう君のお姉さまの記事、去年の内容もすごく印象に残っていたのでよく覚えています。夢を更に現実的な目標として、色々考えていらっしゃいますね。夢が叶いますよう、私も陰ながら応援していますp(^-^)q先生方にとっても、このような訪問は嬉しいですね。
暑い毎日です。先生もご自愛下さいね(^o^)
2014/8/17(日) 午前 11:33 [ きょうちゃん ]
きょうちゃんさん,めいちゃん山口帰省,素晴らしいですね。長州ファンの私には羨ましい旅です。来年の大河ドラマの舞台ですね。しょうたろうくんの妹さんのことをいぅしょに応援してくださりありがとうございます。しょうたろうくんの魂がきっと妹さんを応援してくれている,夢が叶うことを信じていたいと思います。
2014/8/19(火) 午後 6:55 [ NICUサポートプロジェクト ]