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下記の本が出版され、自分も先週読み終えました。
周産期センターに働く医療者はわかっている気持ちにならずに
一読をお勧めする本に思えました。
転送・転載・シェアなど歓迎です。
著者の河合蘭さんは妊婦さん達に寄り添う視点で
出生前診断の潮流を解説しつつ、そこから生じる現代の妊婦さんの
悩みについて心寄せている本に思えました。
出生前診断に悩み、このブログに辿り着いた御家族にも
読んでいただけたらとも思いました。
様々な先天疾患のご妊娠された女性のインタビューなども
あります。出生前診断に向き合う医療者のインタビューも
あります。当院が得意とするエコー検査による胎児診断に
ついてのご説明もありました。
胎児や新生児緩和ケアについての記述もあり、
共感を感じる部分もありました。
自分が一番共感した言葉は
出生前診断を含めた胎児や赤ちゃん達の命に関する
様々な意見が寄せられたニューヨークタイムスの記事の
感想欄で
「妊娠したら皆さんは、検査を受けるか受けないかを選べるし、
子どもを産むか産まないかも選べます。でも、他人にも
同じことを強要する権利があるのでしょうか?。」
という趣旨の言葉が寄せられ多くの共感を得ていたという
一節でした。
<出生前診断>や<新生児医療>はこうあるべきという
議論に一石を投じる言葉にも感じました。
出生前診断に縁のある医療者も御家族も
自分たちの経験を踏まえた意見をお互いに伝えつつも、
様々な意見を傾聴や尊重し、価値観の多様性を認めたり
俯瞰的に考える必要があるのだと改めて思いました。
自分も
<答えは1つでもない>、<1つの答えで割り切れない>
<様々な考え方があってもいいのではないか>
という状況の直面し、周産期医療の現場で悩んできた
自分には共感する言葉でした。
自分の本全体の感想を書こうかと思いましたが、書きあぐねて
いた本日です。
まずは多くの方に上記の本を読んでいただいた上で
意見交換が出来たらとも思っています。
自分の感想は改めて後日書かせていただけたらと
思います。 河合蘭さんは以前から当院を取材してくださいました。
産科やNICUが受け入れ拒否と批判報道が出たときに、
拒否ではなく困難な状況ではないかという記事
NICUの命の授業についても5年前に素敵な
記事で紹介していただきました。
そのご縁で下記の本の観衆をさせていたただきました。
自分のNICUで当時感じていたジレンマの言葉もたくさん掲載していただいた
下記の本です。
安全なお産、安心なお産 「つながり」で築く、壊れない医療http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=ktoyoshi08-22&l=as2&o=9&a=4000220543
今回の新書は上記の記事や書籍の続き、産科医療やNICU医療が
ベッド不足などの悩みの中で苦しんでいた時期を乗り越えつつ
ある今、新たに直面している課題を医療者にも実感すべきことなのかなと
思えます。上記の本もあわせて多くの方に今だからこそ、
読み返してもらえたらとも思いました。
NICU医療もこういう出生前診断に悩んだ上で
NICUにやってきた御家族と話し合い、気持ちに寄り添った
医療をしていくためにも、出生前診断にまつわる上記の本を
多くの方に読んでもらえたらと切に感じます。
出生前診断についての説明や出生後の情報提供などにも
産科医や一部の職種にお任せにせず、チーム医療が
求められる時代がきていているということを実感した
自分でした。
そして、新型出生前診断などをどう活用していくかは
医療者任せではなく、社会の多くの方々が心寄せ、
一緒に考えていくことが必要な今だと思います。
そんな話し合いの土台になりうる河合さんの新書だと
思いました。
読んだ方のご意見ご感想などもお寄せくださればと
思います。
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本の紹介ありがとうございます。
ひなた母です。
私も、以前、河合蘭さんの卵子老化の真実と言う本をよんで感銘をうけました。
ひなたをお姉ちゃんにという気持ちがあるので早速注文してみました。
出生前検査は、確かになにが正しいという答えがないと私も思うし、いろいろな考え方があっていいと思います。
また、オススメの本があったら教えてください。
2015/5/16(土) 午後 6:45 [ tsu***** ]
>ひなた母さん、こちらもありがとうございます。以前も本のご感想などをおきかせくださったことを想いだしました。上記の本は患者家族のことであれ、医療者であれ、出生前診断の話し合いをするときに土台になるような本だと思います。「答えが1つでないことを話し合いながら結論を出していく前にこういう本をみんなが読んでいたら」というのが自分の願いでもあります。是非、辛くならない程度にお読みくださればと思います。本の紹介などを喜んでくださることが多いのを感じるこのブログです。最近は本の感想などを書いていないのですが、是非、たまに本好きの自分としては本の感想や紹介を書かせていただけたらと思っています。また、コメントお寄せくださると心強く感じます。
2015/5/17(日) 午前 0:57 [ NICUサポートプロジェクト ]